第62回国民体育大会(だい62かいこくみんたいいくたいかい)は、2007年平成19年)1月27日から10月9日までの期間、秋田県秋田市を主な会場として開催された。大会スローガンは「君のハートよ位置につけ」。大会マスコットは、スギッチスケートアイスホッケー競技会のみ、ゆうまちゃん)。

秋田わか杉国体
参加人数 ---
競技数 41競技
開会式 2007年平成19年)1月27日
閉会式 2007年平成19年)10月9日
開会宣言 寺田典城
選手宣誓 横山秀和(秋田商教諭
小野祐佳(本荘高
最終炬火ランナー 茂木智子(秋田ゼロックス
渡部敬祐(能代工3年
主競技場 秋田県立中央公園陸上競技場

概要 編集

1月27日から、群馬県で冬季大会スケート・アイスホッケー競技会で開幕。2月10日から13日まで、スキー競技会「秋田わか杉国体」が(秋田県鹿角市仙北市田沢湖と(バイアスロン由利本荘市)開催された。 夏季・秋季大会は9月29日より、秋田県立中央公園陸上競技場秋田市雄和)で開幕。10月9日に全日程を終え、秋田県に天皇杯、皇后杯が授与された。

また、10月13日から15日まで、第7回全国障害者スポーツ大会秋田わか杉大会」が行われた。

イメージソングは「make IT real」。作詞は松本英子、作曲は加曽利康之、編曲は天野正道、歌は松本英子・中鉢聡。

開会式は前年ののじぎく国体に続き無料である。馬術競技では、熊本県から輸送されたが、インフルエンザを発症していた事がわかり、全ての馬を検査したところ、沖縄県など計2件、4頭の馬に同じ症状が見られ、感染が広がる恐れがあるため、競技を中止した[1][2]

冬季大会 編集

スケート競技会・アイスホッケー競技会 編集

第62回国民体育大会冬季大会スケート競技会・アイスホッケー競技会は、1月27日1月31日を会期として群馬県前橋市渋川市高崎市で行われた。テーマは「ファイト!群馬国体」、スローガンは「明日へ!未来へ!」。

実施競技・会場一覧 編集

競技名 会場地 会場
スケート スピード詳細   渋川市 群馬県総合スポーツセンター伊香保リンク
・屋外リンク
フィギュア詳細   前橋市 群馬県総合スポーツセンターアイスアリーナ 
アイスホッケー詳細   渋川市 群馬県総合スポーツセンター伊香保リンク
・屋内第1リンク ・屋内第2リンク
高崎市 サンピア高崎

スキー競技会 編集

第62回国民体育大会冬季大会スキー競技会は、2月10日2月13日を会期として行われた。

実施競技・会場一覧 編集

競技名 会場地 会場
スキー ジャイアントスラローム詳細   仙北市 秋田県田沢湖スキー場
スペシャルジャンプ詳細   鹿角市 花輪スキー場
コンバインド詳細  |
クロスカントリー詳細  
(※公開競技) バイアスロン詳細   由利本荘市 特設バイアスロン競技場

本大会 編集

実施競技・会場一覧 編集

正式競技
公開競技

スギッチ 編集

スギッチは本大会のマスコットキャラクターである。愛称募集には1,001点の応募があり、6人から提案された「スギッチ」が採用された[3]秋田杉をモチーフにしたもので、スーパーマーケットレジ袋日本酒ラベルなど関連グッズも販売され、薬物乱用防止キャンペーンなどに登場した[3]2006年4月にはテレビ東京系列で放送されたTVチャンピオンゆるキャラ選手権」で優勝している。また、同年8月から9月にかけて行なわれた都市対抗野球では、PRのためTDKにかほ市)の応援団の一員となっていた。

国体終了後、スギッチは2007年12月以降、秋田県職員に任命されるなど県のマスコットとして存続し、手に持った炬火のたいまつと、背後の青い輪は取り除かれたデザインへと変更された[4][5]。2008年12月1日には主任に昇任した[6]。県に13体、各市町村に12体、計25体の着ぐるみがある[7]

2017年11月29日、県職員を退職[8]。理由は著作者の意向で、県と著作者が2007年11月30日に締結した10年間の覚書の期限が切れる際、県は著作者へ覚書の更新を申し入れたところ、著作者は覚書を更新をせず、スギッチを引退させたいとの意向を示したことにより、覚書の満了日をもってスギッチは引退した[9][10]

2018年4月1日付けで、2015年にデビューした「んだッチ[11]」が秋田県職員として採用される[12]

総合成績 編集

天皇杯
皇后杯
  • 1位:秋田県(1148.0点)
  • 2位:東京都(985.5点)
  • 3位:兵庫県(910.5点)

脚注 編集

  1. ^ 選手出場できず、戸惑いと落胆 馬インフルで競技中止[リンク切れ](秋田さきがけ、2007年10月9日付より)
  2. ^ 国体馬術、残り競技を中止 新たにインフル感染馬[リンク切れ](秋田さきがけ、2007年10月8日付より)。
  3. ^ a b 朝日新聞 2004年5月22日付 朝刊、秋田地方面、P.31
  4. ^ 「スギッチ」が本県のマスコットに 「わか杉」の象徴から転身[リンク切れ](秋田さきがけ、2007年11月24日付より)
  5. ^ 秋田県マスコット「スギッチ」をよろしくね!”. 秋田県 (2011年8月11日). 2011年9月15日閲覧。
  6. ^ 秋田県公式サイト
  7. ^ 朝日新聞 2007年12月1日付 朝刊、秋田地方面、P.27
  8. ^ ゆるキャラ ご当地キャラ先駆け「スギッチ」活動に幕毎日新聞 2017年11月30日付
  9. ^ 産経ニュース(2016年1月26日)
  10. ^ スギッチの退職について”. 美の国あきたネット. 県民の声. 秋田県 (2017年12月7日). 2023年9月22日閲覧。
  11. ^ 美の国あきたネット
  12. ^ スギッチの後任 んだッチ 秋田県職員に内定河北新報 2018年1月9日付

外部リンク 編集