秋田新幹線

日本の新幹線

秋田新幹線(あきたしんかんせん)は、東京都東京駅から岩手県盛岡駅を経て秋田県秋田駅まで東北新幹線田沢湖線奥羽本線を直通して走行する東日本旅客鉄道(JR東日本)の新幹線車両を使用した列車の通称およびその列車が走行する同区間の通称である[1][2]ラインカラーピンク[注 4]

秋田新幹線
奥羽本線区間を走行するE6系
奥羽本線区間を走行するE6系
基本情報
日本の旗 日本
所在地 東京都埼玉県茨城県[注 1]栃木県[注 2]福島県[注 2]宮城県岩手県秋田県
起点 東京駅[1][2]
終点 秋田駅
駅数 東北新幹線 5駅[注 3](「こまち」が1日に2往復以上停車する駅の数)
在来線 5駅(同上、盛岡駅除く)
経由路線 東北新幹線田沢湖線奥羽本線
開業 1997年3月22日
所有者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
運営者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
路線諸元
路線距離 662.6 km(うち東北新幹線535.3 km、在来線127.3 km)
軌間 1,435 mm
線路数 複線(東北新幹線東京駅 - 盛岡駅間と奥羽本線神宮寺駅 - 峰吉川駅間)
単線(田沢湖線全線と奥羽本線大曲駅 - 神宮寺駅間・峰吉川駅 - 秋田駅間)
電化方式 交流25,000 V・50 Hz (東京駅 - 盛岡駅間)
交流20,000 V・50 Hz (盛岡駅 - 秋田駅間)
ともに架空電車線方式
最高速度 130 km/h(東京駅 - 大宮駅間)
275 km/h(大宮駅 - 宇都宮駅間)
320 km/h(宇都宮駅 - 盛岡駅間)
130 km/h(盛岡駅 - 秋田駅間)
路線図

※青線は在来線直通区間
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東京駅から盛岡駅までは東北新幹線、盛岡駅から大曲駅までは田沢湖線、大曲駅から秋田駅までは奥羽本線を走行する。

東京駅 - 盛岡駅間は東北新幹線であるとして、狭義には在来線区間となる田沢湖線及び奥羽本線の区間である盛岡駅 - 大曲駅 - 秋田駅間を秋田新幹線とすることもある[要出典]。以下、特記なき場合は直通運転系統としての秋田新幹線について記述する。

概要 編集

1997年(平成9年)、全国新幹線鉄道整備法に基づかない新在直通方式のミニ新幹線として開業した。ミニ新幹線としては1992年(平成4年)の山形新幹線に次ぐ開業である。同法では「主たる区間を列車が二百キロメートル毎時以上の高速度で走行できる幹線鉄道」[3]新幹線と定義しており、法律上は、盛岡駅 - 秋田駅間はあくまで在来線であって新幹線ではない。

東京駅 - 盛岡駅間の東北新幹線は最高速度320 km/hで運行されるが、盛岡駅 - 大曲駅 - 秋田駅間は在来線であるため最高速度は130 km/hにとどまる。全列車が新在直通用車両のE6系を使用して「こまち」として運行され、東京駅 - 盛岡駅間はE5系の「はやぶさ」と連結して運行される。

在来線区間の大半が、秋田新幹線の名称の通り秋田県内であり、北東北を横断するような線形である。奥羽山脈を越えるためトンネルや曲線区間が多く、この区間での最高速度は在来線と同程度にとどまる。また配線の都合により大曲駅スイッチバックを行うため、列車の進行方向が前後逆になる。

歴史 編集

1984年昭和59年)10月に秋田県は東北新幹線の開業後、首都圏への連絡経路として田沢湖線の比重が増したことから、東北経済連合会と共同で、「新幹線接続在来線の速度向上に関する調査」を日本鉄道施設協会に委託し、田沢湖線の高速化について調査を開始した[4][新聞 1]。翌年に調査結果はまとまり、県はそれを叩き台として国鉄のほか関係当局等と非公式協議を断続的に重ね、1986年3月に県が策定した「県総合発展計画後期計画」においてミニ新幹線の整備が重点課題として定められた。

1987年4月の秋田県知事選で3選を遂げた佐々木喜久治は、初登庁後の県職員に対する挨拶で、立ち遅れていた県内の社会資本等の整備を進めるため、田沢湖線のミニ新幹線化、高規格幹線道路の建設、八幡平阿仁田沢湖地域での大規模リゾート整備の3プロジェクトを3期目の3大公約として掲げた[4][新聞 1][注 5]。また、同年6月11日に山之内秀一郎JR東日本副社長が就任あいさつのため秋田県庁を訪れた際には、県幹部との会談で田沢湖線のミニ新幹線化について構想具体化のため協力していくことで一致し、同年6月19日には県の主導で「秋田・盛岡間在来線高速化推進委員会」が設けられた[5]

しかし、同年7月に運輸省、学識経験者、JR東日本などによって組織された「新幹線・在来線直通運転調査委員会」がミニ新幹線のモデル線区として奥羽本線福島駅 - 山形駅間を正式に決定した[6]。 山形と共闘しミニ新幹線事業を在来線活性化事業として位置付け、運輸省等に水面下で働きかけていた秋田県側ではこの決定に落胆し、山形に抜け駆けされたと思う県民が多かった[4]。ミニ新幹線のモデル線区として山形側が選定されたことを受け、同年7月13日、秋田市で開催されていた「県高速交通体系整備促進協議会」の総会の席上、高田景次秋田市長から緊急動議が提出され、同協議会のメンバー構成で、田沢湖線のミニ新幹線化を推進する「秋田・盛岡間在来線高速化早期実現期成同盟会」(会長 佐々木知事)が発足した。以後、期成同盟会がミニ新幹線の実現のため運動母体となった[5]

1990年8月24日、運輸省は翌年度予算編成において、田沢湖線と奥羽本線のミニ新幹線事業費を概算要求に組み入れることを決定し、これに合わせ同年9月にJR東日本は東北新幹線と田沢湖線の直通運転の技術を検討するチームを発足させた[新聞 1]。そして同年12月28日の大臣折衝において運輸省が財源捻出の手段として求めていた鉄道整備基金からの無利子貸付制度の復活が認められたことによって、秋田新幹線は着工の目処が立った[7]

秋田新幹線開業にかかる事業費は966億円で、内訳は車両に310億円、地上施設の整備に656億円(施設工事費598億円と老朽部取り替え58億円)だった[新聞 3]。また事業費は1991年に創設された鉄道整備基金(国)から地元(秋田、岩手県)が対象経費の50 %ずつについて無利子貸付を受け、完成後にJR東日本に施設を譲渡するスキーム(新幹線直通運転化、高規格化等に対する無利子貸付)が適用され、日本鉄道建設公団が整備主体となり工事はJR東日本に委託された[8]。また車両については秋田県とJR東日本が出資して設立された第三セクター「秋田新幹線車両保有(株)」が保有し、JR東日本に貸し付けられる方途が執られた[9]。2010年3月31日に同社は解散したが、秋田県の出資額115.25億円は全額償還され、所有車両は23億5400万円でJR東日本に売却された[新聞 3][9][10]。結果、秋田県の実質負担分は施設工事費の98億円(総事業費の10.1%)のみとなった[新聞 3]

秋田新幹線の事業費と負担(単位:億円)[新聞 3]
事業の内訳 事業費 負担の内訳
秋田県 岩手県 JR東日本
地上
施設
施設工事費 598 122.50 98.00 24.50 353.00
老朽部取り替え 58 58.00
車両費 310 ※ 115.25 194.75
合計
(負担比率)
966
(100.0%)
122.50
(12.7%)
213.25
(22.1%)
24.50
(02.5%)
605.75
(62.7%)

※ 秋田県に全額償還

1992年3月13日に秋田駅前で起工式が挙行され[新聞 4]、軌道工事は同年3月の奥羽本線刈和野駅 - 峰吉川駅複線化工事を皮切りに着手された。またJR東日本東北工事事務所が米国のメーカーに発注した連続軌道更新機(愛称「ビッグワンダー」[報道 1])が国内で初めて導入され、工事の省力化や工期の短縮に大きく貢献した[11]標準軌への改軌工事が進捗すると、秋田、大曲駅構内の改良工事と車両基地(南秋田運転所、現:秋田新幹線車両センター[12][注 6])に新幹線車両の修繕施設と留置線の建設も進められた[13]。加えて山形新幹線の開業時に踏切トラブルが相次いだ状況を踏まえ、県、JR東日本秋田支社秋田県警が協議の上、県が所管する73か所のうち24か所(歩行者専用を含む)の立体交差と9か所の廃止を決めた[14]。また停車駅の駅舎についても、改築から日が浅かった角館駅を除く[15]、全てが秋田新幹線の開業を機に新造されている。

新幹線の愛称については公募され、約6万3千通の中から最終段階で「こまち」「あきた」「みのり」に絞り込まれ、3千832通で応募総数第1位であった「こまち」が採用された[新聞 5]。この愛称決定については、新聞読者欄等でしばらく賛否両論が渦巻いた[16]

1997年3月22日に5年の工期を経て、秋田新幹線は開業した。

開業に際してのイベント 編集

秋田新幹線開業にあたってイベントが行われた。

1997年3月には秋田駅構内留置線に車両を留置し、「夢空間」、ジョイフルトレインオリエントサルーン」「シルフィード」、建築限界測定車オヤ31形)、電気機関車(ED75 777)、トロッコ仕様の貨車(トラ形無蓋車)を展示公開する「おもしろ列車大集合」が開催された。また、この貨車を用いたトロッコ列車を「トロッコなまはげ号」(男鹿線)・「トロッコりんごっこ号」[注 7]五能線)・「トロッコトタトタ号」(花輪線)として、各線へ向けて運転した。

同年7月19日から21日にかけて開業記念イベントのフィナーレとして、秋田駅 - 横手駅間に「SLあきた号」が運行された。牽引は高崎運転所(現・ぐんま車両センター)所属の蒸気機関車 D51 498、客車は南秋田運転所所属の12系6両。この列車は「こまち」との併走が行われ、駅などで配布されたパンフレットには併走ポイントが記載された。なお、蒸気機関車とミニ新幹線車両との併走はこの時限りとされていたが、のちに何度か実現している[注 8]

年表 編集

運行形態 編集

E6系電車7両編成を使用した「こまち」が運転されている。

大曲駅では、田沢湖線と奥羽本線の接続配線の都合によりスイッチバックを行うため、大曲駅を境に進行方向が逆転する。なお、座席方向は東京駅 - 大曲駅間の進行方向を基準にセットされるため、大曲駅 - 秋田駅間では座席方向が逆向きとなる。

秋田新幹線開業前の奥羽本線は一部複線化されていたが、開業に際して複線区間は上り線を新幹線用の標準軌に改めたため、狭軌と標準軌の線路が2本並ぶ単線並列となっている。このため、普通列車と新幹線が同じ方向に走ることもある。なお、神宮寺駅 - 峰吉川駅[注 12] のみ新幹線同士の行き違いのため狭軌側を三線軌条にしている。

全国花火競技大会(大曲の花火、大仙市)開催時は、大曲駅が始発・終着となる臨時列車が運行されている。なお、在来線区間のみを走る臨時列車は午前0時以降にも設定される。

車両 編集

秋田新幹線で運転されている車両は次の通り。

現用車両 編集

営業車両 編集

  • E6系Z編成 - 7両編成。

事業用・試験用車両 編集

編成記号の「S」は、系列に関係なく非営業用車両全般に用いられている。

過去の車両 編集

営業車両 編集

  • E3系R1-26編成 - 6両編成(開業時は5両編成)。
    • 開業当初より「こまち」で運用されていた。E6系への置き換えにより2014年3月14日限りで定期運用を終了し、以後は2020年10月31日までE5系との併結により東北新幹線「やまびこ」「なすの」の増結用のみで使用された。

事業用・試験用車両 編集

営業 編集

車内設備 編集

全列車に普通車(12 - 17号車)とグリーン車(11号車)を連結する。

なお、JR東日本は2007年3月のダイヤ改正以降、東北・上越・山形・秋田の各新幹線[注 13]および在来線特急列車の全てを禁煙車とし、喫煙ルームなども設けていないため、車内での喫煙はできない。

運賃と特急料金 編集

秋田新幹線の運賃は通算の営業キロに基づいて算出する。東京 - 盛岡間の営業キロは対応する在来線である東北本線のものと同一になっている(同区間の営業キロは535.3キロメートル、実キロは496.5キロメートル)。

特急料金は乗車区間の東北新幹線「はやぶさ号」相当額の新幹線特急料金と田沢湖線奥羽本線の在来線特急料金[注 14]を合算する。ただし東京 - 秋田間の相互駅間で改札を出ない場合に限り、普通車指定席利用時(通常期)はそれぞれの特急料金の合計額から530円を割り引く。

特急料金(指定席)は、閑散期は一律200円引き、繁忙期は一律200円増し、最繁忙期は一律400円増し。

秋田新幹線「こまち号」には自由席の連結はないが、田沢湖線・奥羽本線内では特定特急券で普通車指定席の空席に着席することができる。また新幹線定期券FREX・FREXパルでは仙台 - 盛岡間でも秋田新幹線「こまち号」の普通車指定席の空席に着席することができる。このほか満席時には特急料金の530円引きで全区間を対象に立席特急券を発売することがある。

グリーン料金は通算の営業キロに基づいて算出する。

東北新幹線内の特急料金は東北新幹線#運賃と特急料金及びはやぶさ (新幹線)#特急料金を参照。田沢湖線・奥羽本線内の特急料金は以下の通り[報道 9]

田沢湖線・奥羽本線盛岡 - 秋田間特急料金表
(2022年3月12日改定。普通車通常期・大人料金)
営業キロ・区間 特急料金(円)
特定 指定席
50キロ以下 760 1,290
51 - 100キロ 1,130 1,660
101 - 150キロ 1,580 2,110

駅一覧 編集

  • こまち」停車駅のみ掲載(東北新幹線内は1日2往復以上停車する駅に限る。定期列車として「こまち」95・98号が停車する仙台駅 - 盛岡駅間の途中の各駅もここでは省略する)。停車駅の詳細は列車記事を参照。
  • 乗車人員は東日本旅客鉄道の駅のもの[19]。同欄の  は前年度と比較した増( )減( )を表す。
  • 接続路線は、同じ線路を走行する田沢湖線および奥羽本線(大曲駅での秋田方面、秋田駅での大曲方面)以外を記す(両線とはそれぞれ下表の盛岡駅 - 大曲駅、大曲駅 - 秋田駅の全駅で接続)。
正式路線名 駅名 営業キロ 実キロ
[20][21]
2019年度
乗車人員
(1日平均)
接続路線 所在地
盛岡
から
東京
から
東北新幹線 東京駅 0.0 0.0 24,973  東海旅客鉄道  東海道新幹線
東日本旅客鉄道  山手線 (JY 01)・  京浜東北線 (JK 26)・  中央線 (JC 01)
  東海道線 (JT 01)・  宇都宮線高崎線 (JU 01)・  常磐線快速
  横須賀線・総武快速線 (JO 19)・  京葉線 (JE 01)
東京地下鉄  丸ノ内線 (M-17)
東京都 千代田区
上野駅 3.6 3.6 5,157  東日本旅客鉄道:  山手線 (JY 05)・  京浜東北線 (JK 30)
  宇都宮線・高崎線 (JU 02)・  常磐線快速)(JJ 01)
東京地下鉄:  銀座線 (G-16)・  日比谷線 (H-17)
京成電鉄  本線京成上野駅: KS01)
台東区
大宮駅 30.3 31.3 15,278  東日本旅客鉄道:  上越新幹線北陸新幹線
  京浜東北線 (JK 47)・  宇都宮線・高崎線 (JU 07)・  埼京線 (JA 26)・川越線
東武鉄道  野田線 (TD-01)
埼玉新都市交通  伊奈線(ニューシャトル)(NS01)
埼玉県
さいたま市
大宮区
仙台駅 351.8 325.4 26,653  東日本旅客鉄道:東北本線・仙石線仙山線常磐線
仙石東北ライン仙台空港アクセス線
仙台市地下鉄南北線 (N10)・東西線 (T07)
宮城県
仙台市
青葉区
盛岡駅 0.0 535.3 496.5 17,695  東日本旅客鉄道  東北新幹線・北海道新幹線東北本線山田線花輪線[注 15]
IGRいわて銀河鉄道いわて銀河鉄道線
岩手県 盛岡市
田沢湖線
雫石駅 16.0 551.3 512.5 528  岩手郡
雫石町
田沢湖駅 40.1 575.4 536.6 289  秋田県 仙北市
角館駅 58.8 594.1 555.3 517  秋田内陸縦貫鉄道秋田内陸線
大曲駅 75.6 610.9 572.1 1,957  東日本旅客鉄道:奥羽本線新庄方面) 大仙市
奥羽本線
秋田駅 127.3 662.6 623.8 10,390  東日本旅客鉄道:奥羽本線(弘前方面)・羽越本線男鹿線[注 16] 秋田市

需要 編集

交通需要について国土交通省2000年に調査した都道府県間鉄道旅客流動データによると、秋田県を目的地とする鉄道旅客のうち、東北新幹線沿線(東京都埼玉県栃木県福島県宮城県岩手県)からの年間旅客数は69.0万人であった。これらの各出発地のうち最も旅客数が多かったのは宮城県の28.1万人、次いで東京都の23.3万人、岩手県の8.8万人である。一方、秋田新幹線沿線(秋田県)を出発地として東北新幹線沿線を目的地とする年間旅客数は68.3万人であった。これらの各目的地のうち最も旅客数が多かったのは宮城県の30.5万人、次いで東京都の18.4万人、岩手県の8.1万人である。

沿線各都県間の旅客流動状況(2000年)は以下のとおり。

秋田新幹線沿線各都県間旅客流動状況(2000年)
目的地\出発地 東京圏 栃木県 福島県 宮城県 岩手県 合計
秋田県 387 26 45 281 88 827
出発地\目的地 東京圏* 栃木県 福島県 宮城県 岩手県 合計
秋田県 423 31 37 305 81 877

(単位:千人/年)
*東京圏:東京都埼玉県千葉県神奈川県とする。

現状の課題と将来の計画・構想 編集

秋田新幹線の開業に合わせ東北新幹線区間では最高速度275 km/h、在来線区間は最高速度130 km/hでの運転が可能になった。これにより、一部の列車(東京発下り最終と秋田発上り始発などの数本のみ)は、東京駅 - 秋田駅間の所要時間を3時間台で運行していた。しかし、それ以外の大半の列車の所要時間は4時間以上となっていたため、さらなる高速化が以前よりたびたび県議会や地元メディアにおいて議論の的となっていた。

その後、2013年春から2014年春にかけて車両置き換えによる東北新幹線区間の高速化が段階的に実施されることとなり[報道 10]、同区間では最高速度320km/hでの運転が実施され、東京駅 - 秋田駅間で平均15分程度の所要時間短縮が図られた。また、同区間では保安装置をDS-ATCに更新したことにより、導入前に比べて数分程度の所要時間短縮も図られた。これらの施策が全て完了した2014年3月15日ダイヤ改正では全ての定期列車が3時間台、最速列車が3時間37分で運行されるようになった。

一方で田沢湖線の全線および奥羽本線区間の多くが単線のため、停車駅でない駅や信号場での対向列車待ち(運転停車)も多く、普通列車を待ち合わせするために停車することもある。また秋田・岩手県境の仙岩峠区間ではカーブと勾配および車体傾斜装置の搭載したE6系の車幅が在来線規格ぎりぎりで在来線区間で車体傾斜して高速通過することができないため、所要時間が短縮できていない。

また田沢湖線雫石駅 - 田沢湖駅周辺は豪雪地帯であり、大量の降雪による影響で在来線区間の列車の遅延が発生しやすい。この影響による接続(連結)待ちのため盛岡駅で上り「こまち」と連結する上り「はやぶさ」(2014年3月14日以前は「はやて」)の遅れを招き、過密ダイヤとなっている東京駅 - 大宮駅間で線路を共有する上越新幹線北陸新幹線に影響がおよぶこともある。また天候によっては、同区間などの運行を中止する場合がある。下り列車で盛岡駅 - 秋田駅間が区間運休となった場合、盛岡駅で切り離された「こまち」車両は、盛岡新幹線車両センターまで臨時回送される。

なお、平成18年豪雪の際、列車が運行中で立ち往生し、乗客が車内に缶詰め状態になったことがある。また、運行を見合わせた際に代替バス等が手配されなかった場合[注 17]、乗客の混乱に拍車が掛かることもある。

以上より、東北新幹線区間では、高速化のための各種施策が続々と着手され実現されつつあるが、田沢湖線内・奥羽本線内では以下のような計画・構想がある。

新ルート整備計画 編集

2018年6月、JR東日本が秋田新幹線の岩手、秋田県境である田沢湖(仙北市)- 赤渕(岩手県雫石町)に全長約15キロの直線的なトンネルを整備する計画を昨年11月に地元自治体に伝えていたことが明らかとなった[新聞 28]。この県境区間は山が険しいため谷底を縫うように線路が走り、悪天候に弱く、加えて並行する道路がなく、トラブルが発生時に乗客の避難誘導も難しいことから、地元では新ルートの整備がかねてから求められていた[新聞 28][新聞 29][新聞 30][22]。また、JR側としても現行橋梁の老朽化問題や冬季の除雪費用、現行ルート周辺が活動期の地すべり地帯である[23]ことから、トンネルを主体とする新線の建設によりこれを回避する狙いがある。

そうした実態を踏まえ、JR東日本が現地調査のほか工費の試算を行ったもので、それによると工期は10年以上で、秋田駅 - 東京駅間の走行時間は現行より約7分の短縮、概算事業費が600億円規模になるとの試算を県や沿線自治体に伝えたことが分かった[新聞 30]。調査結果を踏まえ、JR東日本は整備には前向きと報じられているが、整備にあたっては国や県の財政支援が不可欠との認識を示していると伝えられている。なお、事業にあたっては国と自治体鉄道事業者に対し、費用を5分の1ずつ負担する仕組みがあるが、秋田県は県とJRの負担が重すぎるとして国費の支援を増やすように訴えている[新聞 28]佐竹敬久秋田県知事は、調査結果を受けて、2018年7月に秋田・岩手の7市町で発足の期成同盟会に県が主導的に関わり、国土交通省やJR東日本、岩手県に財政負担などの協力を呼びかけるとの意向を明らかにしている[新聞 31]。なお、岩手側の達増拓也岩手県知事は、時間短縮や安定運行のメリットが少ないにもかかわらず過大な負担を求められかねないとして、期成同盟会への参画に慎重であると報じられた[新聞 3]

2018年7月18日に期成同盟会は設立総会を開き、大仙市老松博行市長が会長、佐竹知事が顧問に就任して発足した[24]。また岩手県は参加を見送り保留としていた[新聞 32]。その後、同年7月26、27日に札幌市で開催された全国知事会で佐竹知事が達増知事に期成同盟会への参加を直接要請した[新聞 33]。その際に達増知事は、費用はJRが負担すべきと従来どおりの主張を繰り返したが、新ルート整備の必要性自体については両者の意見が一致した。これを受け、同年7月30日に岩手県は秋田県のように主体的に関わるのではなく、オブザーバーとして期成同盟会に参加する意向を示した[新聞 34]

秋田以北への延伸構想 編集

秋田新幹線の利用状況は順調であるが、田沢湖線と奥羽本線を改軌・改築した結果、盛岡駅から秋田駅を経由しての青森方面への直通が不可能となり、かつて同区間を直通していた特急「たざわ」は、運転区間が短縮され、秋田駅 - 青森駅間の特急「かもしか」(現在は「つがる」)となった。そのため、盛岡方面からの直通列車が無くなった能代市では、秋田新幹線の東能代駅までの延伸をJR東日本に要望している。しかし、奥羽本線(秋田駅 - 青森駅)は日本海縦貫線の一部となっているので改軌・改築が難しく、さらにJR東日本が軌間可変電車の開発に参加していないことから、実現は厳しいと見られている上に、沿線の議論も盛り上がりがない。さらには能代市に隣接する北秋田市大館能代空港があること、東北自動車道を利用し、盛岡で新幹線に連絡する高速バスが高頻度で運行していること[要出典]、そして改軌・改築の費用対効果が希薄であるなどの理由から、必要性が薄いという意見もある。

CM 編集

開業に先立つ1997年2月1日からJR東日本が、東日本全域のほとんどの民放で『こまち登場編』と銘打った、「こまち」のスピードと快適性を訴えた東京 - 秋田便を就航させている航空会社を意識した比較広告を出稿した。JR東日本が競合する飛行機との比較広告を出稿する初の事例であった[新聞 35][新聞 36]

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 大宮駅 - 小山駅間で古河市を通過するが設置駅なし。
  2. ^ a b 全列車通過。
  3. ^ 1往復しか停車しない各駅を含めた場合は合計11駅
  4. ^ 東京上野大宮の3駅では誤乗防止のため、発車標で6方面(東北・山形・秋田・北海道上越北陸)を識別する色を独自に用いており、秋田新幹線ではピンク()を採用する。なお、フルカラーLED式の行先表示器を採用する車両(E3系2000番台E2系1000番台J70番台編成、E5系E6系E7系、ならびにJR北海道所有のH5系JR西日本所有のW7系)では、行先表示器の列車名もこれらの路線色で表示される。
  5. ^ 大規模リゾート開発は秋田新幹線の開業を前提に、JR東日本が開発を手掛けることとなり、1990年5月に同社は「田沢湖リゾート開発基本計画」を公表した。それによれば田沢湖畔と田沢湖高原地区に1460億円を投じ、スキー場、ゴルフ場、コテージ村などを整備するとしていた。しかし、バブル経済崩壊や計画地にイヌワシが生息していたこともあり、JR東日本は計画を大幅に修正し、結局投資額は約14億円に萎み買収済みの湖畔にファミリーオ田沢湖を建設した。このほか県による田沢湖オートキャンプ場のほか、田沢湖町とJRが出資した第三セクターによるハーブ園も整備された。なお2007年10月にJRはファミリーオ田沢湖の運営から撤退し、地元業者が引き継ぐなどした[新聞 2]
  6. ^ 車両基地の名称は当時。なお、秋田新幹線車両の所属基地は、南秋田運転所→秋田車両センター(2004年4月1日改称)→秋田新幹線車両センター(2021年4月1日改称)と変遷している[12]が、秋田車両センターまでは在来線車両と同じ名称であった。また、2019年4月1日より新幹線統括本部発足にて、同車両がその所属となり、車体の所属区所表記が〝 幹アキ〟となっている[12]
  7. ^ 「(小さな)リンゴ」「リンゴの子」の意味。(「っこ」は東北方言に見られる指小辞
  8. ^ 1999年12月に山形新幹線新庄駅延伸を記念した陸羽東線での運行および、2005年9月に運行された「SL奥羽号」(秋田駅 - 湯沢駅)の2例。
  9. ^ グリーン車(11号車)を除き、全車自由席で運行。自由席利用の際は、乗車券のほかに特定特急券が必要。なお、グリーン席は座席指定方式で発売されている。
  10. ^ 東北新幹線内の定期運用は2014年3月15日以降も継続され、「やまびこ」「なすの」の増結用として使用される。
  11. ^ 11月14日は下りの「こまち」2本が田沢湖駅 - 秋田駅間で、11月15日は上りの「こまち」2本が秋田駅 - 盛岡駅間で部分運休した[報道 6]
  12. ^ 厳密には神宮寺駅南側のポイント - 峰吉川駅南側のポイント間。
  13. ^ 長野新幹線は2005年から全面禁煙化済。
  14. ^ 50キロ以遠はA特急料金より割安
  15. ^ 花輪線の起点は好摩駅であるが、全ての列車がいわて銀河鉄道線を経由して盛岡駅へ乗り入れる。
  16. ^ 男鹿線の起点は追分駅であるが、全ての列車が奥羽本線経由で秋田駅に乗り入れる。
  17. ^ 仙岩峠区間の大地沢信号場および志度内信号場は山間に存在するため、特に積雪期は代替交通機関での乗り入れが困難である。

出典 編集

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参考文献 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集