秋花(しゅうか)は、大日本帝国海軍によって計画された練習機。略符号は「MXY9」。

概要 編集

秋草(MXY8)練習滑空機に、小型のモータージェットエンジン「ツ11」を装備した機体である。開発は海軍航空技術廠(空技廠)によって行われ、秋水(J8M)ロケット局地戦闘機のパイロット養成に使用される予定だったが、日本の敗戦により計画は中止され、生産されずに終わった。

なお、これとは別に、秋草に日立ハ11-11」空冷倒立直列4気筒レシプロエンジンを搭載して動力機化する計画もあり、こちらも試製「秋花」とされる。これも実現には至っていない。

仕様(計画値) 編集

  • 乗員:1名
  • 全長:6.05 m
  • 全幅:9.50 m
  • 全高:2.70 m
  • 翼面積:17.7 m2
  • エンジン:ツ11 モータージェット × 1
  • 推力:396 lbf(1.7 kN)

脚注 編集

参考文献 編集

  • 秋本実『太平洋戦争 日本海軍機 航空ファンイラスレイテッド No.83』文林堂、1995年、63頁。 
  • 秋本実「日本の軍用滑空機 その3」『航空ファン』第42巻第3号(1993年3月号)、文林堂、1993年3月、166頁。 

関連項目 編集