秘密探偵JA』(ひみつたんていジェイエー)は、望月三起也による日本漫画作品。少年画報社の『週刊少年キング』1965年1号から1969年34号まで連載された[1]。連載時のタイトルは『ひみつ探偵JA』であった[1]

架空の組織「日本秘密防衛組織(J機関)」に所属する秘密探偵の中で、選り抜きの3人の活躍を描く[2]

概要編集

望月の初のヒット作品にして『週刊少年キング』の『ワイルド7』と共に代表作に挙げられることが多い[1][3]。本作は「大ヒット」と呼べるほどの人気となり、本作に続いて望月は『ワイルド7』を連載して人気を不動のものとすることになる[4]

本作は『007シリーズ』にインスパイアされた「スパイ物」に数えることができるが、同様のスパイ物のテレビドラマシリーズにありがちなスタジオ撮影が中心であることによるスケール感の乏しさや、パロディ作品とは異なって漫画作品ゆえのスケール感と007(ジェームズ・ボンド)に匹敵する活躍を見せることができた[5]。ただし、主人公が少年ということもあって、007で見られるような「お色気シーン」は割愛されている[5]

あらすじ編集

主な登場人物編集

飛鳥次郎
主人公。J機関のエース・エージェント(JA)3人のうちの一人。愛用の拳銃はコルト・ウッズマンの短銃身モデル[5]。コルト・ウッズマンはグリップの部分にはイニシャルが入った特殊なゴム素材でできており床などに叩きつけると弾ませる事が出来る。また、小型ロケット弾発射器や、機関銃用の弾倉を取り付けることもできる。
大佐
飛鳥次郎の上司。本名山伏太十郎。『007シリーズ』のMに相当する役どころ[5]
甲斐 武
Sナンバーの1人。S-6号。一度J機関を退職したが、復職している。
『007シリーズ』のフェリックス・ライターに相当する役どころ[5]
桑村
J機関の兵器室長。飛鳥次郎のコルト・ウッズマンの改造を始め、様々な秘密武器や秘密道具を開発する。
『007シリーズ』のQに相当する役どころ。

用語編集

J機関
正式名称は「日本秘密防衛組織」。日本を狙っている各種団体に対抗し、戦争となることを食い止めるために秘密裏に活動している。
組織の長は「大佐」と呼ばれる男。
本部は出版社を装ったビルの中にあり、出入り口は地下駐車場のエレベーター(籠の壁面がドアとなっている)である。
JA
大佐直属の3人のエース。
Sナンバー
秘密任務に就いている。およそ100名が在籍。
処理班
証拠の隠滅工作を行う。
破壊班
武力に秀でており、敵施設の破壊工作を行う。およそ50名。
調査部
現場に残された証拠品の解析、調査を行う。
シーアルプス号
J機関が所有する移動基地。潜水能力を持つ空母艦。JAに欠員が出た場合には、艦内で昇格試験が行われる。
雷鳴撃ち
これができないとJAに昇格できないと言われる。4発の銃弾で10人の敵を一瞬のうちに倒す射撃術。

出典編集

  1. ^ a b c JUN (2010年6月4日). “秘密探偵JA『赤い天使』”. 月刊望月三起也. 2018年1月9日閲覧。
  2. ^ 『ワイルド7』原画展、関東開催決定! 「行きたい… いや行く!」「高いけど複製原画は欲しい」”. ダ・ヴィンチニュース (2016年2月8日). 2018年1月9日閲覧。
  3. ^ 上野顕太郎『暇なマンガ家が「マンガの描き方本」を読んで考えた「俺がベストセラーを出せない理由」』扶桑社、2015年、25頁。ISBN 9784594072896
  4. ^ 早川厚志 (2016年1月12日). “京都府・烏丸御池にて、漫画家・望月三起也氏の代表作「ワイルド7」原画展”. マイナビニュース. 2018年1月9日閲覧。
  5. ^ a b c d e 杏藤知樹 (2008年12月1日). “秘密探偵JA 『脱走列車』”. 月刊望月三起也. 2018年1月9日閲覧。