秦 仁昌(しん じんしょう、Ching Ren-Chang、1898年2月15日 - 1986年7月22日)は中国の植物学者である。シダ類の分類学研究で知られる。

秦 仁昌
江西省中国科学院廬山植物園にある三先生の墓(左より陳封懐胡先驌、秦仁昌)
人物情報
生誕 (1898-02-15) 1898年2月15日
江蘇省武進区
死没 1986年7月22日(1986-07-22)(88歳)
中華人民共和国の旗 中国北京市
出身校 金陵大学コペンハーゲン大学
学問
研究分野 植物学
研究機関 静生生物調査所・雲南大学
学位 理学博士
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経歴 編集

1898年、江蘇省武進区に生まれた。1925年に南京の金陵大学を卒業。

卒業後は東南大学の助教、中央大学の講師を務めた後、1929年から1932年にかけてヨーロッパに留学し、シダ類分類の権威、コペンハーゲン大学カール・クリステンセン(Carl Christensen)のもとで研究するとともにヨーロッパ各国の標本館や植物園を視察した。帰国後、静生生物調査所で働き、1933年、中国植物学会の創立に関わった。

1937年に盧溝橋事件が起こり、日中戦争がはじまると研究機関と共に雲南省に移った。戦後は雲南大学教授を務めた。中華人民共和国の成立した後の1955年に中国科学院学部委員(院士)に選出された。『中國植物誌』の編集委員、秘書長を務めた。

関連 編集

キツネノマゴ科の植物の属名、Chingiacanthus Hand.-Mazz.(Isoglossaのシノニム)やヒメシダ科Thelypteridaceae)の植物の属名 Chingia Holttum (Cyclosorusのシノニム)やゴショイチゴ(Rubus chingii)など多くの種の種小名、chingii、chingiana、chingianus、chingianumは秦仁昌への献名である。

参考文献 編集

脚注 編集