秦建日子

日本の小説家、脚本家、映画監督

(はた たけひこ、本名同じ、1968年1月8日 -)は、日本小説家劇作家演出家脚本家映画監督。男性。

秦 建日子はた たけひこ
プロフィール
本名 秦 建日子
誕生日 (1968-01-08) 1968年1月8日(56歳)
出身地 日本の旗 日本 東京都、現西東京市
主な作品
テレビドラマ天体観測』『最後の弁護人
共犯者
ラストプレゼント 娘と生きる最後の夏
87%』『ドラゴン桜
ジョシデカ!-女子刑事-』『ホカベン
左目探偵EYE』『スクール!!
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東京都、現西東京市出身[1]早稲田大学法学部卒業。日本脚本家連盟会員、日本推理作家協会会員。劇団秦組主宰。プロダクションOFFICE BLUE代表取締役。父は小説家の秦恒平[1]

略歴

早稲田中学校・高等学校を経て早稲田大学法学部を卒業後、クレジットカード会社ジェーシービーに勤務。その飛び込み営業の途中に劇作家つかこうへいと出会い、師事することになる[2]1993年に「つかこうへい事務所特別公演『プラットホーム・ストーリーズ』」のにて戯曲家・演出家としてデビュー。

1997年にジェーシービーを退社して作家専業の生活に入ると、翌1998年には、日本テレビの火曜サスペンス劇場で片平なぎさ船越英一郎主演の人気シリーズ「小京都ミステリー」のシナリオライターとして抜擢される。1999年にはフジテレビ系列の「世にも奇妙な物語」シリーズ。TBSの月曜ミステリーなどのゴールデンタイムドラマを執筆し、2000年に『編集王』で、連続ドラマのチーフライターに。

以後、主な作品に、『HERO』『救命病棟24時』『天体観測』『最後の弁護人』『共犯者』『ラストプレゼント 娘と生きる最後の夏』『87%』『ドラゴン桜』『ジョシデカ!-女子刑事-』『ホカベン』『左目探偵EYE』『スクール!!』など。2006年には『花嫁は厄年ッ!』にて、ドラマディレクターも務める。

一方で、2003年から2013年まで10期にわたり演劇ワークショップ「TAKE1」を主宰して新進俳優の育成に携わり、また2008年には劇団「秦組」を旗揚げして秦作品の公演を行う。

小説家
2004年にはミステリー『推理小説』で小説家としてもデビュー。同作は2006年に『アンフェア』のタイトルでテレビドラマ化され大ヒット。同年には『チェケラッチョ!!』を小説と映画脚本とを同時進行で執筆。
作詞家
作詞家としても活動をしており、2005年にはCHEMISTRY『キミがいる』(NTV連続ドラマ「87%」主題歌)の作詞を。2007年には、鈴木雅之島谷ひとみ『ふたりでいいじゃない』(TBS連続ドラマ「結婚式へ行こう!」主題歌)の作詞をしている。
映画監督
2016年、『クハナ!』で映画初監督を務める[3]。2018年には地方創生ムービー第2弾となる映画『キスできる餃子』が公開[4]

演劇ワークショップTAKE1

2003年から『演劇ワークショップTAKE1』を主宰し、自身の執筆・演出活動と平行して、新人俳優養成にも取り組んでいる。 また、1年刻みで卒業公演を行っている。9期生からは初挑戦の夏公演の公演も行っている。

以下は、TAKE1の出身者(カッコ内は○期生の数字)。

大櫛エリカ(1)、山口日記(1)、松原渓(1)、上口耕平(1)、松浪里早(1)、上野亮(1)、酒井康行(1)、井筒大介(1~3)、徳永笑美里(1~3)、小坂逸(2)、長塚全(1~3)、次原かな(2)、藤岡麻美(3)、白石みき(3)、茂呂真紀子(3)、佐藤あいこ(3)、瀬長奈津実(3~4)、桜井千寿(3)、野崎亜里沙(3~4)、立島里奈(3)、今井友香(3)、中嶋かねこ(3)、鈴木あきえ(4)、美元(4)、平井沙知(4)、山口龍人(4~5)、義達祐未(4~5)、篠原真衣(5)、工藤里紗(5)、吉田萌美(5~7)、新井みずか(5)、佐久間麻由(5)、松下さら(5)、秋山恵(5)、川野直輝(5)、林杏(5~6)、稲葉さゆり(6)、伊藤桃(6)、浦田麻緒(6)、水野以津美(6)、三田村春奈(6)、川素広海・深海(6)、吉川麻美(6~7)、小栗山晃市(6~7)歌原奈緒(7)、上田愛美(7)、山田真由子(7)、安井真理子(7)、猪狩朝海(6~7)、北山奈都美(8~10)

主な作品

テレビドラマ

脚本

脚本監修

  • 花嫁は厄年ッ!(TBS系・2006年)
  • 鉄板少女アカネ!!(TBS系・2006年)
  • ホカベン(日本テレビ系・2008年)
  • 逃亡弁護士 第1話 - 第4話(フジテレビ系・2010年)
  • 名探偵コナン 工藤新一への挑戦状 第3話・第8話・第10話・第11話(連続 / 日本テレビ系・2011年)
  • ろくでなしBLUES(日本テレビ系・2011年)
  • スープカレー(TBS系・2012年)

原案

脚本協力

映画

舞台

劇団秦組公演

  • 「サハラ」
  • 「リセット」
  • 「5 FIVE」
  • 「タクラマカン」
  • 「地図 ~朝焼けに君をつれて~」 
  • 「月の子供」
  • 「Re-Birth」
  • 「正しい餃子の作り方」
  • 「Pain」
  • 「くるくるとしとしっと」
  • 「らん」
  • 神様はじめました THE MUSICAL♪」
  • And so this is Xmas
  • 「月の子供 the Musical」

テレビアニメ

ゲーム

作詞

  • Cry&Feel it
    • 1st Single 「ゆらりゆらり」
    • 2nd Single 「さくらさらり」
    • 3rd Single 「君は夏」
    • 4th Single 「最後のKISS」
    • 5th Single カップリング「ランデブー」
    • 7th single「ただ、ふたり」
  • CHEMISTRY「キミがいる」
  • 牧伊織 3rd Single「君への歌」
  • 鈴木雅之&島谷ひとみ「ふたりでいいじゃない」
  • ChelsyTown」(AMIと共作)

書籍

小説

  • 刑事・雪平夏見シリーズ(単行本:河出書房新社、文庫版:河出文庫
  • 天体観測(2004年、河出書房新社。自身が脚本を担当したドラマの小説版)
  • チェケラッチョ!!(2006年、講談社。同年に映画化。映画版でも自身が脚本を担当)
  • SOKKI!-人生には役に立たない特技-(2006年、講談社。2009年、講談社文庫より文庫化)
  • ラストプレゼント(2007年、幻冬舎。2010年、幻冬舎文庫より文庫化。自身が脚本を担当したドラマ『ラストプレゼント 娘と生きる最後の夏』の小説版)
  • 明日、アリゼの浜辺で(2009年、新潮社
  • ダーティ・ママ!(2010年、河出書房新社。2011年、河出文庫より文庫化。2012年にテレビドラマ化)
    • ダーティ・ママ、ハリウッドへ行く!(2011年、河出書房新社)
  • CO 命を手渡す者(2011年、河出書房新社。自身が脚本を担当したドラマ『CO 移植コーディネーター』の小説版)
  • らん(2011年、PHP研究所。自身が作・演出を担当する舞台の小説版)
  • インシデント 悪女たちのメス(2011年、講談社文庫。同年に『悪女たちのメス』としてテレビドラマ化。ドラマ版でも自身が脚本を担当)
  • サマーレスキュー〜天空の診療所〜(2012年、河出文庫。自身が脚本を担当したドラマの小説版)
  • 民間科学捜査員・桐野真衣シリーズ文春文庫
    • 殺人初心者 民間科学捜査員・桐野真衣(2013年)
    • 冤罪初心者 民間科学捜査員・桐野真衣(2015年)
  • ファイアマンの遺言(2015年、角川文庫。同年のドラマ『HEAT』のプロジェクト原作)
  • KUHANA!(2016年4月1日、河出書房新社、ISBN 978-4309024592) - 同年公開予定の映画『クハナ!』の原作
  • And so this is Xmas(2016年 河出書房新社。2019年、『サイレント・トーキョー And so this is Xmas』として河出文庫より文庫化。2020年に『サイレント・トーキョー』として映画化)

脚注

  1. ^ a b 秦 建日子(はた たけひこ)さん”. 西東京市 縁(ゆかり)の方の紹介. 西東京市図書館. 2018年1月7日閲覧。
  2. ^ 岡野彩子、中村裕 (2010年7月10日). “演劇界の革命児つかこうへい逝く”. AERA dot. (朝日新聞デジタル). https://dot.asahi.com/articles/-/8434?page=1 2018年1月7日閲覧。 
  3. ^ a b 秦建日子:「アンフェア」原作者が映画を初監督 三重県に「ひと目ぼれ」で町おこしにひと役”. MANTANWEB (2016年3月14日). 2016年3月14日閲覧。
  4. ^ a b 水野拓昌 (2017年10月6日). “【北関東のやぼう】 宇都宮舞台の映画「キスできる餃子」 ヒットメーカー手がける地方創生”. 産経ニュース (産経デジタル). https://www.sankei.com/article/20171006-ZYGHQKAFFRO25JGXPBK2MQBGIE/ 2018年1月7日閲覧。 
  5. ^ ブルーヘブンを君に : 作品情報”. 映画.com. 2023年10月13日閲覧。
  6. ^ 広瀬すず×櫻井翔「ネメシス」映画化決定! 3月31日公開、脚本は「アンフェア」シリーズの秦建日子 : 映画ニュース”. 映画.com. 2022年10月24日閲覧。
  7. ^ 女子大小路の名探偵”. メーテレシネマ. 名古屋テレビ放送株式会社. 2023年10月13日閲覧。

参考文献

外部リンク