稚内港(わっかないこう)は、北海道稚内市にある港湾。港湾管理者(ポート・オーソリティ)は稚内市。日本国実効支配が及ぶ領域では最北にある港湾法上の「重要港湾」、港則法上の「特定港」である。

稚内港
Wakkanai harbor.JPG
稚内公園から眺めた稚内港(2006年10月)
所在地
日本の旗 日本
所在地 北海道稚内市
詳細
開港 1948年
管理者 稚内市
種類 重要港湾
面積 1,800 ha[1]
埠頭数 5
統計
統計年度 平成27年
発着数 6,260[2]
貨物取扱量 1,577,538 トン[2]
旅客数 333,716人

目次

概要編集

道北産業生活に関わる物流の拠点であるほか、沿岸漁業沖合漁業の基地、利尻島礼文島ロシアサハリン州との間をフェリー旅客船で結ぶ連絡港としての役割がある。また、「サハリンプロジェクト」に関する支援基地として活用する動きがある[3]2007年平成19年)には北海道第1号の「みなとオアシス」に登録されている[4][5]

港湾施設編集

「稚内港港湾要覧」参照[6]

灯台編集

  • 稚内灯台
  • 北防波堤灯台
  • 北洋ふとう北防波堤灯台
  • 第二副港防波堤灯台
  • 東防波堤西灯台
  • 北副防波堤東灯台
  • 東防波堤東灯台

防波堤編集

  • 北防波堤
  • 北副防波堤
  • 東防波堤
  • 第二副港防波堤
  • 第一副港防波堤
  • 北洋ふ頭北防波堤
  • 北洋ふ頭南防波堤
  • 木材取扱施設東防波堤
  • 末広防波堤

岸壁編集

大型けい船岸壁

  • 末広地区
    • 末広ふ頭東岸壁
    • 末広ふ頭西岸壁
  • 天北地区
    • 天北1号ふ頭北岸壁
    • 天北1号ふ頭西岸壁
    • 天北1号ふ頭東岸壁
    • 天北2号ふ頭西岸壁
    • 天北2号ふ頭東岸壁
  • 北地区
    • 北ふ頭けい船岸壁
    • 北ふ頭南岸壁A
    • 北ふ頭南岸壁B
    • 中央ふ頭-7.5 m北岸壁(基部)
    • 中央ふ頭-5.5 m北岸壁
    • 中央ふ頭-6.0 m北岸壁
    • 中央ふ頭-7.5 m北岸壁(先端)
    • 中央ふ頭南岸壁
    • 中央ふ頭-5.5 m南岸壁(基部)
    • 中央ふ頭-6.0 m耐震岸壁
  • 港地区
    • 北洋ふ頭第1南岸壁
    • 北洋ふ頭第2南岸壁
    • 北洋ふ頭-6.0 m北岸壁
    • 北洋ふ頭-7.5 m北岸壁
    • 北洋ふ頭改良岸壁
    • 第一副港岸壁
    • 第二副港岸壁

小型けい船岸壁

  • 末広地区
    • 末広ふ頭物揚場
  • 天北地区
    • 天北1号ふ頭物揚場
    • 天北1号ふ頭物揚場2
    • 天北船だまり物揚場
    • 天北2号ふ頭物揚場
    • 天北2号ふ頭東物揚場
  • 恵比須地区
    • 北船だまり物揚場(西側)
    • 北船だまり物揚場(北側)
  • 港地区
    • 第二副港物揚場

定期航路編集

国内航路

国外航路

  • 北海道サハリン航路
    • 稚内—コルサコフ(季節運航)

官公署編集

沿革編集

 
現在の北防波堤に接岸している稚泊連絡船「亜庭丸」
 
稚内港周辺の空中写真(1977年撮影)国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成

稚内港は江戸時代天明年間に松前藩が運上屋を置き、漁業開拓により魚介類の搬送を行ったことが始まりとされている[7]明治には北海道北部開拓の玄関口に位置づけられ、日露戦争を経て日本が南樺太(現在のサハリン州南部)を領有すると、稚内は樺太への最短航路として本格的な往来が始まっていった[1]太平洋戦争後は樺太との航路(稚泊連絡船)は途絶えてしまうが、稚内港は北洋漁業天北炭田の拠点港、利尻島礼文島への連絡港などとしての港湾整備が行われていった[1]

サハリン航路編集

戦後のサハリン航路については、1989年平成元年)にホルムスク(旧称真岡)へのサハリン観光のツアー船が稚内港を出港し[8]1991年(平成3年)にはコルサコフ(旧称大泊)へのツアー船が出港した[9]1995年(平成7年)には、ロシア船によるコルサコフ航路が定期航路(季節運航)として50年ぶりに復活し[10][11]1999年(平成11年)からは東日本フェリー(現在のハートランドフェリー)によるコルサコフ航路が運航開始した[12][13]。資源開発「サハリンプロジェクト」が一段落すると利用者の減少が顕著になり[14]査証(ビザ)を免除してのサハリンツアーを催行する対策を講じたが[15]2012年(平成24年)にはロシア側からコルサコフ港の港湾施設使用料の50 %値上げを通告された[16]2014年(平成26年)にハートランドフェリーはサハリン航路からの撤退を表明し[17]2015年(平成27年)に運航終了した[18]2016年(平成28年)に稚内市は第三セクターの「北海道サハリン航路」を設立し[19]、ロシアの「サハリン船舶会社」(SASCO)と運航契約を締結して運航再開した[20][21]

年表編集

脚注編集

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注釈

  1. ^ 稚内港駅(現在の稚内駅)構内の仮乗降場扱いであった。

出典

  1. ^ a b c 沿革・概要, p. 2.
  2. ^ a b 施設・港勢, p. 4.
  3. ^ サハリンプロジェクトと稚内”. 稚内市. 2017年7月27日閲覧。
  4. ^ みなとオアシスわっかない”. 北海道開発局 稚内開発建設部. 2017年7月27日閲覧。
  5. ^ みなとオアシス「わっかない」”. 稚内市. 2017年7月27日閲覧。
  6. ^ 施設・港勢, p. 5.
  7. ^ 沿革・概要, pp. 1-2.
  8. ^ サハリンへ戦後初の観光ツアー船、第1船が出港—稚内”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1989年5月22日). 2017年7月27日閲覧。
  9. ^ 46年ぶり「稚泊航路」復活、サハリン・コルサコフ(大泊)へ船出。残留邦人の帰国や親族訪問にも活用—稚内港”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1991年5月2日). 2017年7月27日閲覧。
  10. ^ 日ロ定期フェリー*稚内側から第1便”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1995年4月28日). 2017年7月27日閲覧。
  11. ^ 初の冬季臨時便出港*日ロ定期フェリー*通年運航化を図る*稚内”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1996年3月10日). 2017年7月27日閲覧。
  12. ^ 日ロ定期航路再開*交流促進に期待”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1999年5月2日). 2017年7月27日閲覧。
  13. ^ <212新聞>宗谷*稚内*日ロ定期航路*54年ぶり日本船就航”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1999年10月16日). 2017年7月27日閲覧。
  14. ^ 稚内・日ロ定期航路*今年の利用客3割減*便数減、資源開発も一段落”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2007年11月2日). 2017年7月27日閲覧。
  15. ^ ビザなしでサハリンツアー*稚内からフェリー第1便”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2011年6月7日). 2017年7月27日閲覧。
  16. ^ 稚内—サハリン間フェリー*ロシア 港湾料50%上げ*赤字の運航会社困惑”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2012年4月7日). 2017年7月27日閲覧。
  17. ^ 日ロ航路 社長撤退明言*地元、存続の道模索へ*稚内”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2014年9月25日). 2017年7月27日閲覧。
  18. ^ サハリン航路*ハートランドフェリー 運航終了*「貨物確保、維持に不可欠」*稚内市長「赤字縮小に全力」”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2015年9月19日). 2017年7月27日閲覧。
  19. ^ サハリン航路 稚内で新会社設立*運航再開 高いハードル*貨物確保の具体策など模索”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2016年4月2日). 2017年7月27日閲覧。
  20. ^ サハリン航路再開で調印式*稚内三セクとロ会社”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2016年7月4日). 2017年7月27日閲覧。
  21. ^ サハリン定期航路再開*第1便が稚内に到着”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2016年8月1日). 2017年7月27日閲覧。
  22. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 沿革・概要, p. 1.
  23. ^ 初の地元貿易実現 ナホトカから 北洋材積みソ連船”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1974年2月8日). 2017年7月27日閲覧。
  24. ^ 「稚内マリンタウン」計画が始動”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1991年10月28日). 2017年7月27日閲覧。
  25. ^ 稚内港の国際交流特区あす認定*サハリン貿易拡大期待*臨時開庁手数料が半額*通関手続き*実質的に時間延長”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2003年5月22日). 2017年7月27日閲覧。
  26. ^ 昨年の稚内港輸出入総額*初の300億円突破*前年比45.7%増*サハリン開発後押し”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2006年1月31日). 2017年7月27日閲覧。
  27. ^ 北の玄関口 稚内港.
  28. ^ 稚内港国際旅客ターミナル概要 (PDF)”. 稚内市. 2017年7月26日閲覧。
  29. ^ “稚内港で新国内、国際フェリーターミナルが供用開始”. 北海道建設新聞 (北海道建設新聞社). (2008年5月13日). http://e-kensin.net/news/article/2459.html 2017年7月26日閲覧。 
  30. ^ 稚内港 日本海側拠点港に*日ロ航路 利用拡大を*稚内市長”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2011年11月12日). 2017年7月27日閲覧。
  31. ^ 北防波堤ドーム公園について”. 稚内. 2017年7月27日閲覧。
  32. ^ わっかない海の駅”. 海の駅. 2017年7月27日閲覧。
  33. ^ GW前半 笑顔と活気*稚内「海の駅」開業セレモニー*登録祝い除幕式”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2013年4月29日). 2017年7月27日閲覧。
  34. ^ 北海道サハリン航路株式会社 (HSL)”. 2017年7月27日閲覧。

参考資料編集

関連項目編集

外部リンク編集