空き巣(あきす)とは、窃盗強盗の手口の一つで、家人が留守中の家屋に侵入して金品を盗むこと、又はそれを行う者のことをいう。空巣狙い(あきすねらい)ともいう[1]

空き巣の認知件数推移(1967年以降)

これとは逆に、家人が在宅中の家屋に忍び込んで金品を盗むこと、又はそれを行う者のことを、居空き(いあき)という。また居空きのうち、特に家人が就寝中の家屋に忍び込んでこれを行うこと、又はそれを行う者のことを、忍込み(しのびこみ)という[2]

空き巣・居空き・忍込みを総称して、住宅対象侵入窃盗(じゅうたく たいしょう しんにゅう せっとう)という[3]。住宅対象侵入窃盗の約3分の2を空き巣が占め、侵入窃盗の中で最も多い犯罪である[4]

現行の住宅対象侵入窃盗犯罪を指す空き巣は、大正から第二次世界大戦前に犯罪常習者間で用いられた「ネライ」、「ヒルトビ」、「日中」等と同義の隠語のひとつとされる。

統計としての実態編集

法務省と警察庁の統計データより、1967年2019年の認知件数は、1967年~1969年にかけて増加し、1969年は1967年以降最多の18万6,986件となった。1970年1997年は、一時的な増加があったにせよ減少傾向であり、1997年は7万9,746件であった。1998年2002年は増加傾向であり、2002年は14万7,500件であった。2003年以降は減少傾向となり、2019年は1967年以降最少の1万9,584件となった[5][4][6][7]

そして、警察等に認知されていない犯罪の件数(暗数)を含めて実際の犯罪実態を調べる目的で2000年以降数年に1回行われる法務省の2019年犯罪被害実態調査[8]により、空き巣等の侵入盗も含まれている不法侵入の被害があった人の割合は、2018年中に被害が遭ったと回答した者の割合は0.7%、2014年~2018年の間に遭ったと回答した者の割合の場合は、2.3%であった。なお、不法侵入の被害に遭った者の内、金品の被害に遭った者は、分からないと回答した者を除いて、約58%と、6割近くを占めている。また、また,2018年に不法侵入の被害に遭ったと答えた人のうち、約2割が2回以上被害に遭っている[9]

この調査は2000年以降5回行われているが、被害に遭う割合は2008年調査まで4%前後だったが、2012年調査以降、被害率が低下し、2019年犯罪被害実態調査では、今までの調査の中で最も低い被害率となった。(5年以内被害率 2000年:4.1%→2004年:3.9%→2008年:4.0%→2012年:3.4%→2019年:2.3% )

そして、被害を警察に届け出た割合は約46.9%と半分に満たない。もし、警察が把握した認知件数に先程の申告した割合で割った場合、2019年の暗数を含めた推定被害件数は約4万1,800件となり、約2万2,000件が届け出されてない状態となる。

関連項目編集

出典編集

  1. ^ 「空き巣」、『広辞苑』第六版
  2. ^ 昭和61年度版『警察白書』、警察庁
  3. ^ 警視庁 (2020年7月9日). “令和元年中の住宅対象侵入窃盗の発生状況”. 2020年7月19日閲覧。
  4. ^ a b 警察庁捜査支援分析管理官 (2020-02-10) (PDF,Excel). 平成31年1月~令和元年12月犯罪統計【確定値】 第2表 窃盗 手口別 認知・検挙件数・検挙人員 対前年比較 (Report). pp. 10. https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00130001&tstat=000001137147&cycle=0&year=20190&month=0 2020年7月19日閲覧。. 
  5. ^ 法務省 (2019-11) (Excel). 令和元年版犯罪白書 第2編 平成における犯罪・少年非行の動向 第1章 犯罪の動向 第1節 刑法犯 2 主な刑法犯 (1)窃盗 2-1-1-12図 窃盗 認知件数の推移(態様別,手口別) (Report). http://hakusyo1.moj.go.jp/jp/66/nfm/n66_2_2_1_1_2.html#h2-1-1-12 2020年7月19日閲覧。. 
  6. ^ 法務省. “犯罪白書>昭和49年版の犯罪白書>目次>第1編 犯罪の動向>第2章 統計からみた昭和48年の犯罪の概観>第1節 刑法犯の概況>2 財産犯罪>I-15表 窃盗の主要手口別発生件数の推移(昭和44年~48年)”. 2020年7月19日閲覧。
  7. ^ 法務省. “犯罪白書>昭和47年版の犯罪白書>目次>第1編 犯罪の動向>第二章 統計からみた昭和四六年の犯罪の概観>一 刑法犯の概況>2 財産犯罪>I-13表 窃盗主要手口別発生件数の推移(昭和42~46年)”. 2020年7月19日閲覧。
  8. ^ 法務省 (2019-11) (Excel). 令和元年版犯罪白書 第6編 平成における犯罪被害者 第1章 犯罪被害 第2節 犯罪被害についての実態調査 2 31年調査の結果 (Report). http://hakusyo1.moj.go.jp/jp/66/nfm/n66_2_6_1_2_2.html 2020年7月19日閲覧。. 
  9. ^ 法務総合研究所 (2020-03) (PDF). 第5回犯罪被害実態(暗数)調査 第2編 犯罪被害状況 第1章 世帯犯罪被害 第2節 不法侵入(未遂)被害 (Report). pp. 56-62. http://www.moj.go.jp/content/001316209.pdf 2020年7月19日閲覧。.