空の日(そらのひ)は日本で制定された記念日で、9月20日である。

概要 編集

1910年明治43年)に徳川好敏日野熊蔵陸軍大尉代々木練兵場において日本初の動力飛行に成功して30周年、ならびに紀元2600年を記念して1940年昭和15年)9月28日に制定された「航空日」にその起源を持つ。

翌年「航空日」は9月20日と決定され、それが定着した。終戦後一時廃止されたが1953年(昭和28年)に復活。1992年平成4年)には民間航空再開40周年を記念し「空の日」と改称され、また9月20日から30日が「空の旬間」とされ今に至る。シンボルキャラクターの「くにまるくん」は「空の日」改称時に同時に設定され、「9(く)2(に)0(まる)」に因んで命名された[1]

9月20日という日付に設定されたのには特別な意味はないが、3月10日陸軍記念日5月27日海軍記念日が春に行われるために時期をずらしてとし、その中から晴れ特異日を選んだものである(なお徳川・日野の初飛行自体は12月19日であった)[2]

毎年、「空の旬間」には全国の空港等のうち1か所がスカイフェスタ会場とされて大規模なイベントが行われる。この他にも航空局航空会社・空港管理会社等が各地の空港・レーダー事務所等において、管制塔などの空港施設見学、航空教室等を開催する。成田山新勝寺成田国際空港)や穴守稲荷神社東京国際空港)、飛行神社などの航空産業と関わりの深い社寺では、航空安全祈祷式が執り行われる[3][4][5]

2003年から「敬老の日」が毎年9月15日から9月第3月曜日に変更されたことにより、2004年2010年2021年は「空の日」が祝日と被ることになる。

脚注 編集

  1. ^ シンボルキャラクター「くにまる」くんって?”. www.mlit.go.jp. 2018年9月24日閲覧。
  2. ^ 「年中行事事典」p295 1958年(昭和33年)5月23日初版発行 西角井正慶編 東京堂出版
  3. ^ 空の日記念/航空安全特別大祈祷会を厳修 – 大本山成田山新勝寺”. www.naritasan.or.jp. 2023年3月30日閲覧。
  4. ^ 穴守稲荷、「空の日」に航空安全祈願祭復興 航空会社も参列”. Aviation Wire. 2023年3月30日閲覧。
  5. ^ 八幡市観光協会, 一般社団法人. “一般社団法人 八幡市観光協会”. 一般社団法人 八幡市観光協会. 2023年3月30日閲覧。

関連事項 編集

外部リンク 編集