立山黒部貫光立山ケーブルカー
立山黒部貫光のケーブルカー路線
立山ケーブルカー(たてやまケーブルカー)は、富山県中新川郡立山町芦峅寺字ブナ坂にある富山地方鉄道立山線との連絡駅の立山駅から、室堂への連絡バスの発着する美女平駅までを結ぶ立山黒部貫光のケーブルカー路線[5]。正式な路線名称は鋼索線(こうさくせん)であるが、同社の黒部ケーブルカーと正式名称が重複していることもあり、案内上は用いられていない。立山黒部アルペンルートを構成する交通機関の一つである。車窓からは柱状節理の岩肌を見ることができ、自動放送のアナウンスでも案内される。
鋼索線 | |
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![]() 立山ケーブルカーの車両 | |
基本情報 | |
通称 | 立山ケーブルカー |
国 |
![]() |
所在地 | 富山県 |
種類 | 鋼索鉄道(単線2両交走式) |
起点 | 立山駅 |
終点 | 美女平駅 |
駅数 | 2駅 |
開業 | 1954年8月13日[1][2][3] |
経営移管 | 2005年10月1日[2][4] |
所有者 | 立山黒部貫光[2][5] |
運営者 | 立山黒部貫光[2][5] |
路線諸元 | |
路線距離 | 1.3 km[2][3] |
軌間 | 1,067 mm (3 ft 6 in)[2][3] |
最大勾配 | 560 ‰(29 ° 14 ′)[3] |
高低差 | 487 m (1,598 ft)[4] |
停車場・施設・接続路線 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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左手前が貨車、その下の赤い屋根が乗務員室

路線データ
編集運行形態
編集所要時間7分。乗車時間指定制。冬期(毎年12月1日 - 翌年3月31日)は運休する。
通常は20分間隔で運行されるが、多客期など積み残しが発生する場合は増発による随時運行となる。また、増発を実施してもケーブルカーの積み残しが発生する場合や、ケーブルカーの運休時は立山高原バスが立山駅まで延長運行される。
客車の下(立山側)に貨車を連結して運行されることが多い[3]。この場合、立山駅へ降りる側の列車では、乗務員(車掌)は貨車の下端に設置された乗務員室に乗務する。
歴史
編集前史
編集開業後
編集駅一覧
編集接続路線
編集脚注
編集- ^ a b c 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』 30号 モノレール・新交通システム・鋼索鉄道、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2011年10月16日、18頁。
- ^ a b c d e f g h i j 国土交通省鉄道局監修『鉄道要覧』平成28年度版、電気車研究会・鉄道図書刊行会、p.183
- ^ a b c d e f g けいてつ協會『知られざる鉄道』日本交通公社〈JTBキャンブックス〉、1997年、106,184頁。ISBN 4-533-02660-5。
- ^ a b c d e f 今尾恵介監修『日本鉄道旅行地図帳』6号 北信越、新潮社、2008年、p.38
- ^ a b c d e “立山黒部アルペンルート混雑緩和へ臨時バス増便”. 北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ(北日本新聞). (2018年2月14日) 2021年6月8日閲覧。
- ^ “春本番へ着々と 立山ケーブルカー車両点検”. 北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ(北日本新聞). (2019年3月7日) 2021年6月8日閲覧。
- ^ a b 1952年(昭和27年)9月9日運輸省告示第277号「運輸審議会の答申(新潟交通株式会社の自動車運送事業免許申請について等)」
- ^ 『新聞に見る20世紀の富山 第2巻』(1999年7月30日、北日本新聞発行)68頁。
- ^ 「立山ケーブルあすから運転」『北日本新聞』朝刊1954年8月12日、7面。
- ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、134頁。ISBN 978-4-10-320523-4。
- ^ 「RAILWAY TOPICS(立山ケーブルカーが新型車両になって運転を再開)」『鉄道ジャーナル』第37巻第8号、鉄道ジャーナル社、2003年8月1日、97頁。
- ^ ケーブルカー長蛇の列 先頭は朝4時、最大3時間待ち 立山有料道路通行止め 富山新聞 2022年5月4日