竹中夏海
竹中 夏海(たけなか なつみ、1984年6月10日 - )は、埼玉県出身の振付師。ホリプロスポーツ文化事業部所属。アイドルや広告・MVなどの振付を担当している[2][3]。
たけなか なつみ 竹中 夏海 | |
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生年月日 | 1984年6月10日(40歳) |
出生地 | 埼玉県 |
国籍 | 日本 |
民族 | 日本人 |
身長 | 162cm |
血液型 | AB型 |
職業 | 振付師 |
ジャンル | 映画・ミュージカル・J-POP |
活動期間 | 2009年 - |
活動内容 |
1995年:ミュージカル『美少女戦士セーラームーンSupers 夢戦士・愛・永遠に』 2004年:映画『手を握る泥棒の物語』 2009年 - :PASSPO☆の振付師 2012年 - :アップアップガールズ(仮)の振付師 |
配偶者 | あり[1] |
事務所 | ホリプロ |
公式サイト | https://www.horipro.co.jp/takenakanatsumi/ |
略歴
編集女優として
編集1995年、ミュージカル『美少女戦士セーラームーンSupers 夢戦士・愛・永遠に』ちびうさ役で女優としてデビュー[4][5]。その後何本か映画に出演した後、活動を休止[5][6]。2004年、WEB配信映画『手を握る泥棒の物語』の助演女優役のオーディションに合格し、萌役を演じた[5][6][7]。
振付師として
編集5歳のころよりモダンバレエを学んでいたが[8][9]、中学校在学中にバレエからジャズダンスへとシフトしていった[10]。その後、高校では新体操部に所属していたが、2年生の時にチア部のピンチヒッターを頼まれたことをきっかけに、チアダンスに没頭していった[11]。竹中は「客席の声援まであって初めて完成する、このスタイルに強烈に惹かれた」としながらも[12]、
そのようなステージ(ジャンル)を追い求めるようになった[13]。そこで、日本女子体育大学で舞踊学を専攻し、さまざまなジャンルのダンスを勉強する[14][15]中で、そのようなステージ(ジャンル)を探すことにした[13]。中学生の頃より、自分で踊るよりも振付・指導の方が好きであったため、ダンサー志望の人たちに混じっても問題ないかという不安もあったが、舞踊学専攻にはAO入試があり、そこで求められている学生像が竹中自身と一致するものであったため、AO入試を受け合格した[16]。
大学では上記のようなステージ(ジャンル)と出会うことを目標にしていたが、その目標を達成することは出来なかった[17]。また「何かの振付師になりたい[18]」とは考えていたが、何の振付師になるのか決められないまま卒業した[14]。その後、2007年の紅白歌合戦でBerryz工房が「付き合ってるのに片思い」を歌っているのを見て「アイドルだな[18]」「アイドルの振りコピだ![15]」と思い、アイドルの振付師をしたいと思うようになった[19]。竹中はその理由を以下のように説明している[20]。
(アイドル)一人ひとりのキャラクターや魅力を生かすことが出来、更に応援してくれるお客さんは曲を覚えてくれるので、一緒に歌うことも踊ることも出来る。 — 竹中「IDOL DANCE!!! ―歌って踊るカワイイ女の子がいる限り、世界は楽しい―」
そこで、2009年4月にプラチナムプロダクション所属の女性アイドルグループ『ぱすぽ☆』のブログよりメッセージを送り問い合わせてみたところ、アイドルに詳しいという理由で振付師として採用された[15][19]。以降D-Riveやぱすぽ☆、prediaの振付を担当している[15][19][21]。また、2011年にはプラチナムプロダクション及びその関連会社に属していない女性アイドルグループアップアップガールズ(仮)の公演のプロデュースを担当し[22]、2012年には、同グループのオリジナル曲の振り付けも担当している[23]。
2013年には、HKT48の2ndシングル「メロンジュース」の振り付けも担当、「激しく! パンクに!」というテーマで、サビで激しいヘッドバンギングが繰り広げられる振り付けを取り入れた[24]。
2020年7月、プラチナムプロダクションを退所。同年10月、ホリプロスポーツ文化事業部に所属[25]。
2022年3月、SHOWROOMと共同で発起した「SRアイドル専用ジム」プロジェクトを立ち上げ[26]。元アイドリング!!!の遠藤舞(ボイストレーナー)、酒井瞳(フィジカルトレーナー)協力の元[27]、翌4月に開講した。
人物
編集父親が青森県出身[4]。東京で生まれ、2歳から小学4年まで埼玉県で過ごした[4]。
高校ボート部でも有数の強さを誇る埼玉県内県立高校のボート部に入部し『内村プロデュース』の企画「○○で勝利するをプロデュース」の32回「レガッタで勝利するをプロデュース」において番組メンバーと対決した。その際出演者のおさるから『僕竹中さんがいいです!!』との指名を受けた。
アイドルオタクであるが、自分自身が人前で踊ろうとは思っていない[15][18]。しかし、男のアイドル、特に嵐のメンバーになりたいという考えは持っている[15][18]。2015年10月11日放送「MUSIC JAPAN」(NHK総合テレビジョン)で、藤井隆のバックダンサーとして出演している[28]。
スペースクラフト所属のモデルでアイドルヲタクの二宮なゆみ・小口桃子・日笠麗奈と出会ったことをきっかけに意気投合、「なでksジャパン」(KSDD(クソDD=DD(誰でも大好き)を極めた者の意)界の「なでしこジャパン」の意)を結成。その『次女』としてヲタ活の傍ら、イベント出演[29]も果たしている。
既婚者[1]。
振付担当
編集- アーティスト
- いきものがかり『1,2,3〜恋がはじまる〜』『ゴールデンガール』
- Shiggy jr.『サマータイムラブ』『GHOST PARTY』
- CHAI『アイム・ミー』
- SILENT SIREN『チェリボム』『恋のエスパー』
- MOSHIMO『触らぬ神に祟りなし』
- CIVILIAN『愛/憎』
- 上田あつみ『ハッピーハロウィン!』
- KANA-BOON『なんでもねだり』
- 秦基博『スミレ』
- フジファブリック『Girl!Girl!Girl!』
- 大森靖子『きゅるきゅる』
- 住岡梨奈『flavor』
- miwa『ミラクル』
- ONIGAWARA『ポップミュージックは僕のもの』『Let's Dance!!』『エビバディOK?』『欲望』『チョコレイトをちょうだい』『シャッターチャンス93'』『GATTEN承知之助〜We can do it!!〜』『タンクトップは似合わない』『ダバダバ』『ヒットチャートをねらえ!』『東京SUKI・SUKIストリート』
- アイドル
=LOVE、HKT48、NGT48、PASSPO☆、アップアップガールズ(仮)、predia、夢みるアドレセンス、虹のコンキスタドール、Appare!(天晴れ!原宿)寺嶋由芙、乙女新党、東京パフォーマンスドール、バンドじゃないもん!、リリカルネッサンス(アイドルネッサンス×lyrical school)、フィロソフィーのダンス、ぷちぱすぽ☆、アップアップガールズ(プロレス)、アップアップガールズ(2)、ミスiD、ジュノンスーパーボーイアナザーズ、爆乳ヤンキー、爆乳甲子園、美脚戦隊スレンダー、CUBERS、ukka
主な担当作品
- TV
出演
編集ミュージカル
編集- 美少女戦士セーラームーンSupers 夢戦士・愛・永遠に(1995年)ちびうさ役[5]
映画
編集テレビ
編集- ラストアイドル(2017年9月3日-、テレビ朝日)審査員として不定期出演
ラジオ
編集MV
編集- Negicco「矛盾、はじめました。」(2016年) [31]
イベント
編集- UNIDOL(ユニドル) - 審査員
書籍
編集- IDOL DANCE!!! ―歌って踊るカワイイ女の子がいる限り、世界は楽しい―(2012年12月7日、ポット出版)ISBN 978-4-7808-0192-7
- アイドル=ヒロイン ―歌って踊る戦う女の子がいる限り、世界は美しい―(2015年1月20日、ポット出版)ISBN 978-4-7808-0215-3
- アイドル保健体育(2021年9月、CDジャーナル)ISBN 978-4909774156
雑誌連載
編集- TopYell「竹中夏海先生の踊る!アイドルソング時評」(2012年4月号 - 、竹書房)
脚注
編集- ^ a b “PASSPO☆らの振付師・竹中夏海さん結婚「学校の怪談2」などで女優も”. スポーツニッポン. (2017年7月16日) 2018年3月25日閲覧。
- ^ “振付師・竹中夏海が初著書でアイドルダンスの魅力分析”. ナタリー. 株式会社ナターシャ (2012年11月20日). 2012年12月11日閲覧。
- ^ 竹中2012 p.167
- ^ a b c てれびのスキマ(インタビュアー:戸部田誠)「竹中夏海インタビュー #1 闇を抱えてた「セーラームーン」女優が、アイドルの振付師になるまで」『文春オンライン, 文藝春秋』、2018年3月25日 。2018年3月25日閲覧。
- ^ a b c d e “『手を握る泥棒の物語』竹中夏海さんインタビュー(fjmovie.com)”. 有限会社日本映画街フォーラム (2003年12月24日). 2011年8月7日閲覧。
- ^ a b c “「手を握る泥棒の物語」竹中夏海インタビュー(スクランブルエッグon the Web)”. 株式会社スクランブルエッグ (2004年2月20日). 2011年8月7日閲覧。
- ^ a b “WEB 手を握る泥棒の物語(allcinema)”. 2011年8月7日閲覧。
- ^ Top Yell2011年10月号 p.38
- ^ 竹中2012 p.114
- ^ 竹中2012 pp.115 - 116
- ^ 竹中2012 pp.116 - 117
- ^ 竹中2012 p.117
- ^ a b c d 竹中2012 p.19
- ^ a b Top Yell2011年10月号 p.39
- ^ a b c d e f “アイドルグループ「ぱすぽ☆」の振付担当・竹中夏海が語るアイドルダンスの魅力とは?(日刊サイゾー)” (2010年11月28日). 2011年8月7日閲覧。
- ^ 竹中2012 pp.117 - 118
- ^ 竹中2012 p.119
- ^ a b c d “【インタビュー】竹中夏海(ぱすぽ☆振付担当) pt.2(HMV ONLINE)”. HMVジャパン (2010年12月7日). 2011年8月7日閲覧。
- ^ a b c “【インタビュー】竹中夏海(ぱすぽ☆振付担当)(HMV ONLINE)”. HMVジャパン (2010年12月7日). 2011年8月7日閲覧。
- ^ 竹中2012 p.20
- ^ “ぱすぽ☆のダンスにはこんな秘密が!? 振付師・竹中夏海さんインタビュー”. 週刊アスキーPLUS (アスキー・メディアワークス). (2011年11月21日) 2012年6月3日閲覧。
- ^ 竹中夏海 (2011年7月31日). “リアディゾンと顔がまったく一緒(竹中夏海オフィシャルブログ「チロリアンぶろぐ」Powered by Ameba)”. 2011年8月8日閲覧。
- ^ 竹中夏海 (2012年4月28日). “動画アップアップコレオグラファー(仮)(竹中夏海オフィシャルブログ「チロリアンぶろぐ」Powered by Ameba)”. 2012年6月3日閲覧。
- ^ “HKT48、シングル「メロンジュース」でパンク×ヘドバン”. 音楽ナタリー (ナターシャ). (2013年8月13日) 2013年8月16日閲覧。
- ^ 竹中夏海 [@tknkntm] (2020年10月27日). "【ご報告】この度「株式会社ホリプロ スポーツ文化事業部」に所属することになりました。今までの出会いや経験を大切にしながら、新しい環境でより一層エンタメの可能性を追求し精進して参りますので、これからの活動もどうぞ宜しくお願い致します。". X(旧Twitter)より2022年10月16日閲覧。
- ^ “推しの健康は自分の幸せ!「アイドル専用ジム」が目指す、ファンを巻き込んだアイドルの健康づくり”. ザテレビジョン (2022年4月7日). 2022年4月14日閲覧。
- ^ “元アイドルが「新しい職場で見下される」現状。“使い捨て”の業界にならないためにできること”. Quick Japan 太田出版 (2022年4月8日). 2022年4月15日閲覧。
- ^ “10月11日(日曜)夜23:00からのMJ SPECIALは... 藤井隆”. MJ BLOG. 日本放送協会 (2015年10月7日). 2016年2月28日閲覧。
- ^ “【イベントも続々決定!】7/12(土)より『あの娘、早くババアになればいいのに』1週間限定アンコール上映!”. テアトル新宿. 東京テアトル (2014年7月8日). 2018年3月25日閲覧。
- ^ “映画 学校の怪談2(allcinema)”. 2011年8月8日閲覧。
- ^ “Negicco新曲MVにEspeciaら出演 閉館直前サンストリートで無料ライブ決定”. ORICON STYLE (2016年3月3日). 2016年3月3日閲覧。
参考文献
編集- 「アイドル 裏の人 インタビュー〜ぱすぽ☆振付師・竹中夏海の場合〜」『TopYell』2011年10月号、竹書房、2011年9月、37-40頁。
- 竹中夏海『IDOL DANCE!!!』ポット出版、2012年12月。ISBN 978-4-7808-0192-7。
外部リンク
編集- 竹中夏海オフィシャルブログ「チロリアンぶろぐ」 - Ameba Blog
- なでksジャパン (ndks_japan) - note
- 竹中夏海 (@tknkntm) - X(旧Twitter)
- 竹中夏海 (@tknkntm) - Instagram