第百十二号型駆潜特務艇

第百十二号型駆潜特務艇(だいひゃくじゅうにごうがたくせんとくむてい)は、日本海軍駆潜特務艇。旧オランダ海軍沿岸用掃海艇

第百十二号型駆潜特務艇
基本情報
艦種 駆潜特務艇
命名基準 番号名
要目 (整備完成時)
基準排水量 約180トン
全長 45.00m
水線幅 6.00m
吃水 1.50m
機関方式 水管缶1基
レシプロ機関2基、2軸、700馬力
速力 13.5ノット
燃料 重油
兵装 短5cm単装砲1門
(もしくは25mm単装機銃1挺)
25mm連装機銃1基
同単装機銃1挺
13mm単装機銃1艇
爆雷8個
テンプレートを表示

概要 編集

太平洋戦争開戦時、オランダ海軍が使用していた沿岸用掃海艇のうち最も古い型で1929年昭和4年)から翌年にかけて進水、エンジンはレシプロ機関だった。

日本軍ジャワ島侵攻の際、AからD(nl:Hr. Ms. D)の4隻とも沈没(または自沈)していたが、そのうちDを除いた3隻が整備の上、日本海軍艦艇籍に編入された。整備完成後は各根拠地隊に配備され、3隻とも戦没した。

同型艇 編集

  • 第112号:旧オランダ沿岸用掃海艇B(nl:Hr. Ms. B)。1930年(昭和5年)8月4日竣工。1942年(昭和17年)3月1日スラバヤで被爆沈没したのを捕獲、同年12月20日に整備完成、艦籍に編入。1945年(昭和20年)6月4日爆撃を受け沈没(ジャワ海)。
  • 第113号:旧オランダ沿岸用掃海艇A(nl:Hr. Ms. A)。1930年8月4日竣工。1942年3月1日スラバヤで被爆沈没したのを捕獲、翌1943年(昭和18年)1月17日に整備完成、艦籍に編入。1945年6月23日アメリカ海軍潜水艦ハードヘッド」の雷撃を受け沈没(ジャワ海)。
  • 第116号:旧オランダ沿岸用掃海艇C(nl:Hr. Ms. C)。1930年8月4日竣工。1942年3月6日スラバヤで自沈後捕獲、翌1943年4月8日に整備完成、艦籍に編入。1944年(昭和19年)11月13日アメリカ海軍の空母艦載機の攻撃を受け沈没(ルソン島キャビテ西方)。

参考文献 編集

  • 世界の艦船 増刊第45集 日本海軍護衛艦艇史」海人社、1996年2月号増刊、第507集

関連項目 編集