第20回ベルリン国際映画祭

第20回ベルリン国際映画祭は1970年6月26日から7月7日まで開催された。

概要編集

1970年のベルリン映画祭では、コンペティション部門に選出されたミヒャエル・ヘルホーファンの『O.K.』をめぐって混乱がおきた。この作品は西ドイツ制作の戦争映画で、一人の少女が兵士達にレイプされ殺害される事件を扱っていた。映画の舞台はバヴァリアになっているものの、ベトナム戦争中の1966年にベトナムで実際に起きた事件が元になっているのは明白であり、反ベトナム戦争映画と言える(後にブライアン・デ・パルマが同じ事件を『カジュアリティーズ』として映画化した)。審査員長であったアメリカ人映画監督のジョージ・スティーヴンスは、この作品を見た後に選出委員会に再考察するように求め、それに対して抗議行動が起こった。結果として映画祭が終わる2日前に審査員たちが辞任したため、金熊賞をはじめとする各賞の選出は行われないといった事態になった。[1]

上映作品編集

コンペティション部門編集

長編映画のみ記載。アルファベット順。邦題がついていない場合は原題の下に英題。
題名
原題
監督 製作国
Aranyer din Ratri
(Days and Nights in the Forest)
サタジット・レイ   インド
Baltutlämningen
(A Baltic Tragedy)
ヨハン・ベルゲンストラール   スウェーデン
Black Out ジャン=ルイ・ロワ   スイス
ボルサリーノ
Borsalino
ジャック・ドレー   フランス
地の群れ 熊井啓   日本
Dionysus ブライアン・デ・パルマ   アメリカ合衆国
El Chacal de Nahueltoro ミゲル・リッティン   チリ  メキシコ
El Extraño caso del doctor Fausto ゴンサロ・スアレス   スペイン
純愛日記
En kärlekshistoria
ロイ・アンダーソン   スウェーデン
暗殺の森
Il conformista
ベルナルド・ベルトルッチ   イタリア  フランス  西ドイツ
Klann - grand guignol パトリック・ルドゥー   フランス  ベルギー
L'urlo
(The Howl)
ティント・ブラス   イタリア
エデン、その後
L'éden et après
アラン・ロブ=グリエ   フランス  チェコスロバキア
ジュールの恋人
La ragazza di nome Giulio
トニーノ・ヴァレリ   イタリア
Le Temps de mourir
(The Time to Die)
アンドレ・ファルワジ   フランス
Los Herederos
(The Inheritors)
デイヴィッド・スティーヴェル   アルゼンチン
O Profeta da Fome
(The Prophet of Hunger)
Maurice Capovila   ブラジル
O.K. ミヒャエル・ヘルホーファン   西ドイツ
Ore'ach B'Onah Metah
(Customer of the Off Season)
モーシェ・ミズラヒ   イスラエル  フランス
Os Deuses E Os Mortos
(Gods and the Dead)
ルイ・グエッラ   ブラジル
青春の渚
Out of It
ポール・ウィリアムス   アメリカ合衆国
何故R氏は発作的に人を殺したか?
Warum läuft Herr R. Amok?
ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー   西ドイツ

審査員編集

外部リンク編集