第46期棋聖戦(だい46ききせいせん)は読売新聞社主催2022年度の棋聖戦である。棋聖戦は囲碁の七大棋戦の一つ。挑戦者決定戦ではSリーグ1位の一力遼天元が芝野虎丸王座(当時)に勝利し、4年ぶりに井山裕太棋聖への挑戦権を獲得した。井山と一力が顔合わせるのは第46期名人戦(この時は井山が4勝3敗で防衛)以来のことである。挑戦手合七番勝負は、挑戦者の一力が井山にフルセットの末で制し、第十代棋聖位を獲得した。井山は次期Sリーグ降格が決定。なお就位式は4月15日にホテル椿山荘東京で行われた。

第46期 棋聖戦
開催期間 2021年1月6日 - 2022年3月18日
前棋聖 井山裕太(9期目)
挑戦者 一力遼
第46期棋聖 一力遼
棋聖戦
第45期第47期 >
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方式 編集

  • 参加棋士は、日本棋院関西棋院棋士
  • 仕組み
    • FT:東西別で行われ、最後まで勝ち残った16名がCリーグ昇格。
    • S-Cリーグ:Cリーグはスイス式トーナメントで5連勝で優勝。3敗でFT陥落。S-Bリーグは1回戦総当り。優勝者が挑戦者決定戦に進出。ただしBリーグは1組と2組1位同士でプレーオフ。勝者が挑戦者決定戦に進出。
    • 挑戦者決定戦:各リーグ優勝者と、Sリーグ2位の計5名によるパラマストーナメントで、前期棋聖への挑戦者を決める。決定戦変則三番勝負はSリーグ1位に1勝のアドバンテージ。
  • コミは6目半。
  • 持時間は、FT・Bリーグまでは3時間、Aリーグは4時間、Sリーグ・挑決Tは5時間、挑戦手合七番勝負は各8時間の二日制。
  • 優勝賞金 4500万円

挑戦手合七番勝負 編集

日程
(2022年)
第1局 第2局 第3局 第4局 第5局 第6局 第7局
1月13–14日 1月21-22日 2月04-05日 2月18-19日 3月03-04日 3月10-11日 3月17-18日
(会場)

対局者
東京都
(
)

文京区
千葉県
(
)

勝浦市
長崎県
(
)

西海市
山梨県
(
)

甲府市
神奈川県
(
)

箱根町
京都府
(
)

京都市
ホテル椿山荘
東京
三日月シーパーク
ホテル勝浦[1]
オリーブベイ
ホテル
常磐ホテル ホテル花月園 仁和寺
第45期棋聖

井山裕太 棋聖(五冠)

 封 

 封 
○中押
 封 
○中押 ○中押
挑戦者

一力遼 九段[2]
○中押 ○中押
 封 
○半目
 封 

 封 

 封 
○中押 奪取
総手数
 封 (封じ手)
214手
(79手目)
158手
(78手目)
252手
(79手目)
236手
(61手目)
213手
(74手目)
236手
(71手目)
199手
(65手目)
立会人 山下敬吾九段 高尾紳路九段 坂口隆三九段 張栩九段 羽根直樹九段 二十四世本因坊秀芳 山田規三生九段
黒:黒番 / 白:白番 /  封 :1日目 封じ手の手番
※第1局と第7局では手番の先後をニギリで決定。

挑戦者決定トーナメント 編集

1回戦
9/23
2回戦
9/30
準決勝
10/21
挑戦者決定戦
10/25・11/1
 孫喆七段
 孫喆
 沼舘沙輝哉七段
 芝野虎
 芝野虎丸王座
 芝野虎 ★●
 余正麒八段
 一力遼天元 ☆○

Sリーグ 編集

序列 棋士名 成績 順位 昇降
1 河野臨九段 1-4 5位 ▼降格
2 高尾紳路九段 2-3 4位
3 村川大介九段 3-2 3位
4 一力遼天元 5-0 1位
5 山下敬吾九段 0-5 6位 ▼降格
6 余正麒八段 4-1 2位

脚注 編集

  1. ^ 勝浦ホテル三日月から名称変更。
  2. ^ 2021年12月6日、天元失冠。

関連項目 編集

外部リンク 編集