第64回ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞
第64回ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞(だい64かいダヴィッド・ディ・ドナテッロしょう)の授賞式は、2019年3月27日にローマで行われた。
国際映画賞に準拠した大規模な授賞規定の見直しが行われ、観客賞が新設される等の変更があった[1]。
ノミネートは2019年2月19日に発表された。『ドッグマン』が最多16部門にノミネートされ、最多9部門で受賞する結果となった。
受賞とノミネート一覧
編集太字が受賞者。
- ドッグマン Dogman(監督:マッテオ・ガローネ)
- 君の名前で僕を呼んで Call Me By Your Name(監督:ルカ・グァダニーノ)
- 幸せな感じ Euforia[2](監督:ヴァレリア・ゴリーノ)
- 幸福なラザロ Lazzaro felice(監督:アリーチェ・ロルヴァケル)
- Sulla mia pelle(監督:アレッシオ・クレモニーニ)
- マッテオ・ガローネ(『ドッグマン』)
- マリオ・マルトーネ(『カプリ島のレボリューション』)
- ルカ・グァダニーノ(『君の名前で僕を呼んで』)
- ヴァレリア・ゴリーノ(『幸せな感じ』)
- アリーチェ・ロルヴァケル(『幸福なラザロ』)
- アレッシオ・クレモニーニ(『Sulla mia pelle』)
- ルカ・ファッキーニ(『Fabrizio De André - Principe libero』)
- シモーネ・スパーダ(『Hotel Gagarin』)
- ファビオ&ダミアーノ・ディンノチェンツォ(『La terra dell'abbastanza』)
- ヴァレリオ・マスタンドレア(『彼女は笑う』[2])
- ウーゴ・キーティ、マッシモ・ガウディオーゾ、マッテオ・ガローネ(『ドッグマン』)
- フランチェスコ・マルシアーノ、ヴァレリア・サンテッラ、ヴァレリア・ゴリーノ(『幸せな感じ』)
- ファビオ&ダミアーノ・ディンノチェンツォ(『La terra dell'abbastanza』)
- アリーチェ・ロルヴァケル(『幸福なラザロ』)
- アレッシオ・クレモニーニ、リザ・ヌル・スルタン(『Sulla mia pelle』)
- ルカ・グァダニーノ、ヴァルテル・ファサーノ、ジェームズ・アイヴォリー(『君の名前で僕を呼んで』)
- スティーヴン・アミドン、フランチェスカ・アルキブージ、パオロ・ヴィルズィ、フランチェスコ・ピッコロ(『ロング,ロングバケーション』)
- ステファノ・モルディーニ、マッシミリアーノ・カトーニ(『インビジブル・ウィットネス 見えない目撃者』)
- ゼロカルカーレ、オスカル・リオーティ、ヴァレリオ・マスタンドレア、ジョニー・パロンバ(『アルマジロの予言』[2])
- ルカ・ミニエーロ、ニコラ・グアリャノーネ(『帰ってきたムッソリーニ』)
プロデューサー賞
編集- Cinemaundici、Lucky Red(『Sulla mia pelle』)
- ハワード・ローゼンマン、ピーター・スピアーズ、ルカ・グァダニーノ、エミリー・ジョルジュ、ロドリゴ・テイシェイラ、マルコ・モラビート、ジェームズ・アイボリー(『君の名前で僕を呼んで』)
- Archimede、Rai Cinema、Le Pacte(『ドッグマン』)
- アゴスティーノ・サッカ、マリア・グラツィア・サッカ、ジュゼッペ・サッカ(『La terra dell'abbastanza』)
- カルロ・クレスト・ディーナ(Temoesta)、Rai Cinema、Amka Films Productions、Ad Vitam Productions、KNM、Pola Pandora(『幸福なラザロ』)
- エレナ・ソフィア・リッチ(『LORO 欲望のイタリア』[3])
- マリアンナ・フォンターナ(『カプリ島のレボリューション』[2])
- ピーナ・トゥルコ(『堕ちた希望』)
- アルバ・ロルヴァケル(『ルチアの恩寵』[2])
- アンナ・フォリエッタ(『ある日突然に』[2])
- アレッサンドロ・ボルギ(『Sulla mia pelle』)
- マルチェッロ・フォンテ(『ドッグマン』)
- リッカルド・スカマルチョ(『幸せな感じ』)
- ルカ・マリネッリ(『Fabrizio De André - Principe libero』)
- トニ・セルヴィッロ(『LORO 欲望のイタリア』)
- マリーナ・コンファローネ(『堕ちた希望』)
- ドナテッラ・フィノッキアーロ(『カプリ島のレボリューション』)
- ニコレッタ・ブラスキ(『幸福なラザロ』)
- カシア・スムトゥニアク(『LORO 欲望のイタリア』)
- ジャスミン・トリンカ(『Sulla mia pelle』)
- エドアルド・ペッシェ(『ドッグマン』)
- マッシモ・ギーニ(『家族にサルーテ!イスキア島は大騒動』)
- ヴァレリオ・マスタンドレア(『幸せな感じ』)
- エンニオ・ファンタスティキーニ(『Fabrizio De André - Principe libero』)
- ファブリツィオ・ベンティヴォリオ(『LORO 欲望のイタリア』)
- ニコライ・ブリュエル(『ドッグマン』)
- ミケーレ・ダッタナジオ(『カプリ島のレボリューション』)
- サヨムプー・ムックディプローム(『君の名前で僕を呼んで』)
- パオロ・カルネラ(『La terra dell'abbastanza』)
- エレーヌ・ルヴァール(『幸福なラザロ』)
作曲賞
編集- アパラット、フィリップ・ティム(『カプリ島のレボリューション』)
- ニコラ・ピオヴァーニ(『家族にサルーテ!イスキア島は大騒動』)
- ニコラ・テスカリ(『幸せな感じ』)
- レレ・マルキテッリ(『LORO 欲望のイタリア』)
- Mokadelic(『Sulla mia pelle』)
- ミケーレ・ブラガ(『ドッグマン』)
オリジナル歌曲賞
編集- Mystery of Love (作詞・作曲・歌:スフィアン・スティーヴンス) (『君の名前で僕を呼んで』)
- L'invenzione di un poeta(作曲:ニコラ・ピオヴァーニ、作詞:アイシャ・チェラミ、ニコラ・ピオヴァーニ、歌:Tosca)(『サルーテ!イスキア島は大騒動』)
- Araceae(作曲:アパラット、フィリップ・ティム、作詞:サイモン・ブランベル、歌:アパラット) (『カプリ島のレボリューション』)
- 'A speranza(作詞・作曲・歌:エンツォ・アヴィタービレ)(『堕ちた希望』)
- 'Na gelosia (作曲:レレ・マルキテッリ、作詞:ペッペ・セルヴィッロ、歌:トニ・セルヴィッロ)(『LORO 欲望のイタリア』)
美術賞
編集- ディミトリ・カプアーニ(『ドッグマン』)
- ジャンカルロ・ムゼッリ(『カプリ島のレボリューション』)
- サミュエル・デショール(『君の名前で僕を呼んで』)
- エミータ・フリガート(『幸福なラザロ』)
- ステファニア・チェッラ(『LORO 欲望のイタリア』)
衣装デザイン賞
編集- ウルスラ・パツァーク(『カプリ島のレボリューション』)
- ジュリア・ピエルサンティ(『君の名前で僕を呼んで』)
- マッシモ・カンティーニ・パッリーニ(『ドッグマン』)
- ロレダーナ・ブシェミ(『幸福なラザロ』)
- カルロ・ポッジョーリ(『LORO 欲望のイタリア』)
メイクアップ賞
編集- ダリア・コッリ、ロレンツォ・タンブリーニ(『ドッグマン』)
- アレッサンドロ・ダンナ(『カプリ島のレボリューション』)
- フェルナンダ・ペレス(『君の名前で僕を呼んで』)
- マウリツィオ・シルヴィ(『LORO 欲望のイタリア』)
- ロベルト・パストーレ(『Sulla mia pelle』)
ヘアスタイリスト賞
編集- アルド・シニョレッティ(『LORO 欲望のイタリア』)
- ガエターノ・パニコ(『カプリ島のレボリューション』)
- マノロ・ガルシア(『君の名前で僕を呼んで』)
- ダニエラ・タルタリ(『ドッグマン』)
- マッシモ・ガッタブルジ(『Moschettieri del re - La penultima missione』)
編集賞
編集- マルコ・スポレティーニ(『ドッグマン』)
- ヤコポ・クアドリ、ナタリー・クリスティアーニ(『カプリ島のレボリューション』)
- ヴァルテル・ファサーノ(『君の名前で僕を呼んで』)
- ジョジョ・フランチーニ(『幸せな感じ』)
- キアラ・ヴッロ(『Sulla mia pelle』)
音響賞
編集- ドッグマン Dogman
- カプリ島のレボリューション Capri-Revolution
- 君の名前で僕を呼んで Call Me By Your Name
- 幸福なラザロ Lazzaro felice
- LORO 欲望のイタリア Loro
特殊視覚効果賞
編集- ビクトル・ペレス(『インビジブル・ユース ニュージェネレーション』)
- サラ・パエザーニ、ロドルフォ・ミリアリ(『カプリ島のレボリューション』)
- ロドルフォ・ミリアリ(『ドッグマン』)
- ロドルフォ・ミリアリ、モニカ・ガラントゥッチ(『La Befana vien di notte』)
- シモーネ・ココ、ジェームズ・ウッズ(『LORO 欲望のイタリア』)
- ジュゼッペ・スクイラーチ(『Michelangelo - Infinito』)
長編ドキュメンタリー映画賞
編集- Santiago, Italia(監督:ナンニ・モレッティ)
- Arrivederci Saigon(監督:ヴィルマ・ラバーテ)
- Friedkin Uncut(監督:フランチェスコ・ジッペル)
- L'arte viva di Julian Schnabel(監督:パッピ・コルシカート)
- La strada dei Samouni(監督:ステファノ・サヴォーナ)
外国映画賞
編集- ROMA/ローマ(監督:アルフォンソ・キュアロン)
- ボヘミアン・ラプソディ(監督:ブライアン・シンガー)
- COLD WAR あの歌、2つの心(監督:パヴェウ・パヴリコフスキ)
- ファントム・スレッド(監督:ポール・トーマス・アンダーソン)
- スリー・ビルボード(監督:マーティン・マクドナー)
短編映画賞
編集- Frontiera(監督:アレッサンドロ・ディ・グレゴリオ)
- Il nostro concerto(監督:フランチェスコ・ピラス)
- Im Bären(監督:リリアン・サッサネッリ)
- Magic Alps(監督:アンドレア・ブルーサ、マルコ・スコトゥッツィ)
- Yousef(監督:モハメド・ホサメルディン)
ヤング・ダヴィッド賞
編集- Sulla mia pelle(監督:アレッシオ・クレモニーニ)
- 君の名前で僕を呼んで Call Me By Your Name(監督:ルカ・グァダニーノ)
- ドッグマン Dogman(監督:マッテオ・ガローネ)
- 幸せな感じ Euforia(監督:ヴァレリア・ゴリーノ)
- Moschettieri del re - La penultima missione (監督:ジョヴァンニ・ヴェロネージ)
観客賞
編集- 家族にサルーテ!イスキア島は大騒動 A casa tutti bene(監督:ガブリエレ・ムッチーノ)
ダヴィッド特別賞
編集- ティム・バートン
- ダリオ・アルジェント
- フランチェスカ・ロ・スキアーヴォ
- ユマ・サーマン
脚注
編集- ^ “64ᵃ edizione dei Premi David Di Donatello”. RAI Ufficio Stampa. 2021年6月6日閲覧。
- ^ a b c d e f イタリア映画祭2019にて上映。 https://www.asahi.com/italia/2019/works.html
- ^ 第31回東京国際映画祭上映時タイトルは『彼ら』。 https://2018.tiff-jp.net/ja/lineup/film/31WFE07
外部リンク
編集- 公式サイト(イタリア語)