第74回全日本フィギュアスケート選手権
フィギュアスケート競技会
第74回全日本フィギュアスケート選手権は、東京都渋谷区の代々木第一体育館で2005年12月23日から12月25日までの日程で開催された。東京での開催は第57回大会以来17年ぶり。
第74回全日本フィギュアスケート選手権 | |
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大会概要 | |
大会種 | 国内選手権 |
シーズン | 2005-2006 |
日程 | 12月23日 - 12月25日 |
主催 | 日本スケート連盟 |
開催国 | 日本 |
開催地 | 東京都渋谷区 |
会場 | 代々木第一体育館 |
優勝者 | |
男子シングル | 髙橋大輔 |
女子シングル | 村主章枝 |
アイスダンス |
渡辺心 木戸章之 |
関連大会 | |
前回大会 | 第73回全日本フィギュアスケート選手権 |
次回大会 | 第75回全日本フィギュアスケート選手権 |
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概要
編集今大会はペアのエントリーはなく、男女シングルとアイスダンスの計3種目で争われ、トリノオリンピックの最終選考会も兼ねていた。男子シングルで一旦は織田信成の優勝となり表彰式も行われたが、その後採点ミスがあったと発表され髙橋大輔の優勝と訂正された。
競技結果
編集男子シングル
編集順位 | 名前 | 所属 | 合計点 | SP | FS |
---|---|---|---|---|---|
1 | 髙橋大輔 | 関西大学 | 223.12 | 2 | 1 |
2 | 織田信成 | 関西大学 | 218.70 | 1 | 2 |
3 | 中庭健介 | パピオフィギュアクラブ | 200.62 | 3 | 4 |
4 | 小塚崇彦 | 中京大中京高校 | 193.00 | 10 | 3 |
5 | 本田武史 | IMG | 179.64 | 7 | 5 |
6 | 大上偉才 | 日本大学 | 173.82 | 6 | 7 |
7 | 南里康晴 | 中村学園大学 | 173.39 | 4 | 8 |
8 | 無良崇人 | 明治神宮外苑FSC | 171.35 | 9 | 6 |
9 | 梅谷英生 | 大阪大学 | 165.35 | 5 | 12 |
10 | 神崎範之 | 京都大学 | 164.27 | 8 | 11 |
11 | 柴田嶺 | 明治大学 | 161.35 | 11 | 9 |
12 | 小林宏一 | 法政大学 | 160.02 | 12 | 10 |
13 | 小川貴夫 | 新横浜プリンスFSC | 148.74 | 14 | 13 |
14 | 北垣達矢 | 同志社大学 | 140.14 | 13 | 14 |
15 | 碓田篤史 | 慶應義塾大学 | 132.19 | 16 | 15 |
16 | 田邉健 | 明治大学 | 128.90 | 15 | 19 |
17 | 中川雄介 | 日本大学 | 126.95 | 18 | 16 |
18 | 田村拓 | 立命館大学 | 126.48 | 17 | 17 |
19 | 鳥居直史 | 立教大学 | 121.84 | 20 | 18 |
20 | 中田誠人 | 福岡大学 | 115.17 | 19 | 20 |
21 | 小田嶋隼 | 帯広FC | 111.47 | 21 | 21 |
22 | 鈴木友弘 | 東武川越FSC | 107.54 | 22 | 22 |
23 | 上林英紀 | 慶應義塾大学 | 95.32 | 23 | 23 |
24 | 青木一成 | 京都大学 | 91.72 | 24 | 24 |
以下フリースケーティングに進めず | |||||
25 | 木村亨 | GOLD FSC | 33.11 | 25 | – |
26 | 柴田健吾 | 関西学院大学 | 32.23 | 26 | – |
27 | 中庭弘二 | 第一福祉大学 | 31.43 | 27 | – |
女子シングル
編集順位 | 名前 | 所属 | 合計点 | SP | FS |
---|---|---|---|---|---|
1 | 村主章枝 | avex | 194.16 | 2 | 1 |
2 | 浅田真央 | グランプリ東海クラブ | 188.10 | 3 | 3 |
3 | 荒川静香 | プリンスホテル | 187.36 | 1 | 4 |
4 | 恩田美栄 | 東海学園大学クラブ | 186.06 | 4 | 2 |
5 | 中野友加里 | 早稲田大学 | 175.66 | 5 | 5 |
6 | 安藤美姫 | 中京大中京高校 | 173.36 | 6 | 6 |
7 | 澤田亜紀 | 京都外大西高校 | 155.98 | 9 | 7 |
8 | 浅田舞 | 東海学園高校 | 150.66 | 7 | 9 |
9 | 武田奈也 | 日本橋女学館 | 149.76 | 10 | 8 |
10 | 北村明子 | 京都醍醐FSC | 147.02 | 8 | 10 |
11 | 梅谷友紀 | 関西学院大学 | 121.78 | 14 | 11 |
12 | 鈴木明子 | 東北福祉大学 | 117.18 | 12 | 15 |
13 | 村主千香 | 東洋英和女学院大学 | 114.84 | 17 | 12 |
14 | 曾根美樹 | 中京大学 | 114.16 | 15 | 14 |
15 | 平井絵己 | 関西大学 | 113.86 | 11 | 16 |
16 | 林渚 | 武蔵野学院 | 113.84 | 16 | 13 |
17 | 淀粧也香 | 神戸ポーアイFSC | 109.16 | 13 | 17 |
18 | 宮本亜由美 | 中京大学 | 101.78 | 19 | 18 |
19 | 山口幸恵 | 日本大学 | 100.72 | 20 | 19 |
20 | 田中千穂子 | 京都醍醐FSC | 100.18 | 18 | 20 |
21 | 石田さやか | 慶應義塾大学 | 93.58 | 21 | 23 |
22 | 三木遥 | 須磨学園 | 93.30 | 22 | 22 |
23 | 若尾夏希 | 東洋大学 | 92.88 | 24 | 21 |
24 | 大島悠 | 名東FSC | 89.44 | 23 | 24 |
以下フリースケーティングに進めず | |||||
25 | 木部崎奏 | 早稲田大学 | 33.22 | 25 | – |
26 | 柿澤宏衣 | 日本大学 | 32.54 | 26 | – |
27 | 住田彩 | 金城学院大学 | 29.18 | 27 | – |
28 | 小林亜美 | 同志社大学 | 29.18 | 28 | – |
29 | 今市祥代 | 同志社大学 | 29.18 | 29 | – |
30 | 辻加代子 | オリオンFSC | 27.26 | 30 | – |
31 | 馬田幸奈 | 神戸FSC | 25.44 | 31 | – |
32 | 廣田万裕美 | 立命館大学 | 23.90 | 32 | – |
アイスダンス
編集順位 | 名前 | 所属 | 合計点 | CD | OD | FD |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 渡辺心 & 木戸章之 | 新横浜プリンスFSC | 162.50 | 1 | 1 | 1 |
2 | 都築奈加子 & 宮本賢二 | 京都アクアリーナSC | 138.45 | 2 | 2 | 2 |
3 | 坂頂みなみ & 坂頂達也 | 八戸工業大学 | 111.05 | 3 | 3 | 3 |
派遣選手
編集- 今大会の結果により、トリノオリンピック、2006年世界フィギュアスケート選手権、2006年四大陸フィギュアスケート選手権への派遣選手は以下の通り。ただし男女シングル選手のオリンピック代表は、全日本の順位のポイントの他に昨季の持ち点とグランプリシリーズのポイントを総合した選考ポイント制で選ばれた。
大会名 | 男子シングル | 女子シングル | ペア | アイスダンス |
---|---|---|---|---|
トリノオリンピック | 髙橋大輔 織田信成(補欠) |
村主章枝 荒川静香 安藤美姫 中野友加里(補欠) 恩田美栄(補欠) |
派遣なし | 渡辺心&木戸章之 都築奈加子&宮本賢二(補欠) |
世界選手権 | 織田信成 髙橋大輔(補欠) |
村主章枝 荒川静香[1] 中野友加里 安藤美姫(補欠) 恩田美栄(補欠) 浅田舞(補欠) |
派遣なし | 渡辺心&木戸章之 都築奈加子&宮本賢二(補欠) |
四大陸選手権 | 織田信成 本田武史[2] 中庭健介 南里康晴(補欠) 小塚崇彦(補欠) 神崎範之(補欠) |
中野友加里 恩田美栄[3] 浅田舞 北村明子(補欠) 鈴木明子(補欠) |
派遣なし | 都築奈加子&宮本賢二 |
男子シングルにおける採点ミス
編集男子シングルの順位ついて、日本スケート連盟は当初はコンピュータソフトの対応不備等と説明していたが、後日採点ミスと判明した。 織田信成のジャンプの規定違反を正しく採点処理できなかったのが原因だった。
織田のフリースケーティングにおけるジャンプについて、試合終了直後は、
- 「3回転アクセル-3回転トウループ-2回転ループ」
- 「3回転ルッツ-2回転トウループ」
- 「3回転サルコウ」
- 「2回転アクセル-3回転トウループ」
- 「3回転フリップ」
- 「3回転ループ」
- 「2回転アクセル」
- 「3回転ルッツ」
- という判定がなされていた。しかし、表彰式が終了して優勝者記者会見が始まる直前に判定が訂正され、織田のジャンプ構成は、
- 「3回転アクセル-3回転トウループ-2回転ループ(3回転ループに挑んだが回転不足で2回転になったもの)」
- 「3回転ルッツ-2回転トウループ」
- 「3回転サルコウ」
- 「2回転アクセル-3回転トウループ」
- 「3回転フリップ」
- 「3回転ループ」
- 「2回転アクセル」
- 「3回転ルッツ」
- とされた。
フリースケーティングにおいては、3回転以上のジャンプで2度挑んでもよいのは2種類までというルールがあり、この制限以上のジャンプがなされた場合、そのジャンプの得点は無効(0点)となる。このルールは、「実際に何回転であったか」ではなく「挑んだ回転数」で適用される。3回転トウループと3回転ルッツの2種類を2度ずつ挑んでいた織田は、2回転ループの判定を「3回転に挑んだ」ループであると訂正されたことにより、3種類のジャンプを2度ずつ挑んだとみなされることとなった。
その結果、最後に挑んだ3回転ルッツの得点(後半3回転ルッツ基礎点6.60点とGOE0.80点の計7.40点)が無効となり、フリースケーティングの得点は146.20点から138.80点、総合得点も226.10点から218.70点となった。
脚注
編集関連項目
編集外部リンク
編集- 第74回公式結果
- 第74回公式結果男子シングルフリースケーティング ジャッジスコア
- 第74回全日本フィギュアスケート選手権大会順位変更問題について - ウェイバックマシン(2006年5月3日アーカイブ分) 財団法人日本スケート連盟、2005年12月30日