第75回アカデミー賞(だい75かいアカデミーしょう)は、2003年3月23日に発表・授賞式が行われた。司会はスティーヴ・マーティン

受賞結果一覧 編集

概要 編集

75回目という節目の授賞式であったが、同じ時間帯に放映されていたアメリカン・アイドルに次いで2番目の視聴率しか得られなかった。13部門にノミネートされていたミュージカル映画『シカゴ』が作品賞をはじめとする6部門を受賞した。

また、ベルリン国際映画祭金熊賞を受賞していた日本映画『千と千尋の神隠し』が長編アニメ映画賞を受賞して話題となった。

式典 編集

授賞式の数日前にイラク戦争が始まり、長編ドキュメンタリー賞を受賞した『ボウリング・フォー・コロンバイン』のマイケル・ムーアはスピーチで痛烈にジョージ・W・ブッシュ政権を批判、” Shame on You, Mr. Bush! Shame on You!” (ブッシュよ、恥を知れ!)[1]と語り、会場からブーイングを受けた。また、監督作『過去のない男』がアカデミー外国語映画賞にノミネートされたアキ・カウリスマキや『千と千尋の神隠し』でアカデミー長編アニメ映画賞を受賞した宮崎駿が戦争への抗議のために欠席した。

また、主演男優賞を受賞したエイドリアン・ブロディがプレゼンターのハリー・ベリーに熱烈なキスをしたことも話題になった。

In memoriam 編集

昨年亡くなった映画人を偲ぶIn memoriamにはスーザン・サランドンが登場し、Music Corporation of Americaのエージェントであったルー・ワッサーマン、監督のジョージ・シドニージョン・フランケンハイマーJ・リー・トンプソンジョージ・ロイ・ヒルビリー・ワイルダー、俳優のケティ・フラドダドリー・ムーアロッド・スタイガーホルスト・ブッフホルツレオ・マッカーンミルトン・バールリチャード・クレンナローズマリー・クルーニーシグネ・ハッソキム・ハンターアルベルト・ソルディリチャード・ハリスジェームズ・コバーン、撮影監督のコンラッド・L・ホールなどの功績を称えた。

候補と受賞の一覧 編集

太字は受賞である。 また、以下での人名表記は

  1. 作品の日本語公式情報およびAMPAS公式サイトの日本版とWOWOWによる授賞式放送での表記に準ずる。
  2. 見当たらない場合はデータベースサイトなどを参考。
  3. それでもない場合は英語表記のままとする。

作品賞 編集

監督賞 編集

主演男優賞 編集

主演女優賞 編集

助演男優賞 編集

助演女優賞 編集

脚本賞 編集

脚色賞 編集

撮影賞 編集

編集賞 編集

美術賞 編集

衣装デザイン賞 編集

メイクアップ賞 編集

  • タイムマシン – ジョン・M・エリオット・Jr、バーバラ・ロレンツォ
  • フリーダ – ベアトリス・デ・アルバ、ジョン・E・ジャクソン

作曲賞 編集

歌曲賞 編集

録音賞 編集

音響編集賞 編集

視覚効果賞 編集

外国語映画賞 編集

長編アニメ映画賞 編集

長編ドキュメンタリー映画賞 編集

短編ドキュメンタリー映画賞 編集

  • Mighty Times: The Legacy of Rosa Parks – ロバート・ハドソン
  • The Collector of Bedford Street – アリス・エリオット
  • Twin Towers - ビル・グッテンタグ
  • Why Can't We Be a Family Again? - Roger Weisberg、Murray Nossel

短編アニメ映画賞 編集

短編実写映画賞 編集

  • Der er en yndig mand - Martin Strange-Hansen
  • Fait d'hiver - Dirk Belien、アニャ・ダールマンス
  • Inja (Dog) - Steve Pasvolsky、Joe Weatherstone
  • J'attendrai le suivant... - Philippe Orreindy、Thomas Gaudin
  • Johnny Flynton - レクシー・アレクサンダー、アレクサンダー・ブオーノ

参照 編集

  1. ^ Michael Moore 2003 Oscar Acceptance Address for Best Documentary Film

外部リンク 編集