第8後方支援連隊
第8後方支援連隊(だいはちこうほうしえんれんたい、JGSDF 8th Logistic Support Regiment)は、熊本県熊本市北区の北熊本駐屯地に連隊本部が駐屯する第8師団隷下の後方支援部隊である。
第8後方支援連隊 | |
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創設 | 1990年(平成2年)3月26日 |
所属政体 | 日本 |
所属組織 | 陸上自衛隊 |
部隊編制単位 | 連隊 |
兵科 | 武器科、需品科、輸送科、衛生科 |
兵種/任務 | 後方支援 |
所在地 | 熊本県 熊本市 北区 |
編成地 | 熊本 |
上級単位 | 第8師団 |
担当地域 | 南九州 |
概要
編集第8師団隷下部隊の兵站(補給、整備、回収、輸送等の業務)及び衛生の支援を実施を任務とするほか、災害派遣や民生協力、国際貢献活動も行っている。
連隊本部、本部付隊、第1整備大隊、第2整備大隊、補給隊、輸送隊及び衛生隊は北熊本駐屯地に所在し、第1整備大隊及び第2整備大隊の一部が川内駐屯地、国分駐屯地、都城駐屯地、玖珠駐屯地に配置されている。
沿革
編集- 1990年(平成 2年)3月26日:師団近代化への改編に伴い、第8武器隊・第8補給隊・第8衛生隊・第8輸送隊を編合して第8後方支援連隊が編成完結。
- 1995年(平成 7年)1月:阪神・淡路大震災に発生より、災害派遣で出動。
- 1996年(平成 8年)3月29日:師団司令部第4部長職が専任化され、連隊長との兼補が解除。武器隊を武器大隊に改編。
- 2005年(平成17年)3月28日:補給・整備組織を集約するため、武器大隊に師団隷下の諸部隊の整備部門を統合し、第1整備大隊、第2整備大隊に再編。
- 2015年(平成27年)3月26日:西部方面後方支援隊隷下(平素第4師団隷属)の第302対舟艇対戦車直接支援隊を隷属。[1]。
- 2018年(平成30年)
- 3月26日:被支援部隊の廃止・改編により、隷下部隊が廃止。
- 3月27日:第2整備大隊第2普通科直接支援中隊を改編し、即応機動直接支援中隊(第42即応機動連隊を支援)を新編[2]。
部隊編成(任務)
編集特記ないものは北熊本駐屯地内に所在している。
- 第8後方支援連隊本部
- 第8後方支援連隊本部付隊「8後支‐本」:連隊本部の支援、連隊の通信に関する業務を担任
- 付隊本部
- 連隊本部班
- 通信小隊
- 第1整備大隊:第8師団師団隷下部隊に対する全般整備支援(衛生器材を除く)及び第2整備大隊直接支援部隊に対する増援を実施
- 第1整備大隊本部
- 第1整備大隊本部付隊「8後支‐1‐本」
- 火器車両整備中隊「8後支‐1‐火車」
- 施設整備隊「8後支‐1‐施」(川内駐屯地:第8施設大隊等を支援)
- 通信電子整備隊「8後支‐1‐通」(第8通信大隊等を支援)
- 工作回収小隊
- 第2整備大隊:第8師団隷下の部隊に装備されている各種装備品(火器、車両、誘導武器、通信器材等)の整備及び回収を担任
- 第2整備大隊本部
- 第2整備大隊本部付隊「8後支‐2‐本」
- 即応機動直接支援中隊「8後支‐2‐即機」:第42即応機動連隊を支援
- 第1普通科直接支援中隊「8後支‐2‐1普」(国分駐屯地):第12普通科連隊を支援
- 第3普通科直接支援中隊「8後支‐2‐3普」(都城駐屯地):第43普通科連隊を支援
- 高射直接支援隊「8後支‐2‐高」:第8高射特科大隊を支援
- 偵察直接支援小隊「8後支‐2‐偵」:第8偵察偵察隊を支援
- 第302対舟艇対戦車直接支援隊「302対舟」(玖珠駐屯地)平素隷属。:西部方面対舟艇対戦車隊を支援
- 補給隊「8後支‐補」:糧食・燃料・部品の補給、入浴・洗濯業務を担任し、第8師団隷下部隊を支援
- 補給隊本部
- 本部付隊
- 需品補給小隊
- 部品補給小隊
- 業務小隊
- 輸送隊「8後支‐輸」:人員、補給品、車両等の輸送を担任し、第8師団隷下部隊を支援
- 輸送隊本部
- 管理班
- 輸送小隊(A)
- 輸送小隊(B)
- 衛生隊「8後支‐衛」:第8師団作戦地域での患者の治療・後送及び防疫を担任。平素は各種訓練及び衛生技術支援
- 衛生隊本部
- 救急車小隊
- 治療隊
主要幹部
編集官職名 | 階級 | 氏名 | 補職発令日 | 前職 |
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第8後方支援連隊長 | 1等陸佐 | 三谷耕太 | 2023年 | 8月 1日陸上自衛隊教育訓練研究本部 |
代 | 氏名 | 在職期間 | 前職 | 後職 |
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1 | 川内厚生 | 1990年 | 3月26日 - 1992年 3月31日第8師団司令部第4部長 | 統合幕僚学校学校教官 |
2 | 佐伯宣雄 | 1992年 | 4月 1日 - 1994年11月30日陸上自衛隊幹部候補生学校学校教官 | 陸上自衛隊九州地区補給処武器部長 |
3 | 谷川孝司 | 1994年12月 | 1日 - 1997年 7月31日第1師団司令部第3部長 | 陸上幕僚監部装備部輸送課長 |
4 | 田中達浩 | 1997年 | 8月 1日 - 1998年 7月31日統合幕僚会議事務局第5幕僚室 軍備管理班長 |
陸上自衛隊幹部学校主任研究開発官 |
5 | 須崎清毅 | 1998年 | 8月 1日 - 2000年 7月31日第8師団司令部第4部長 | 第8師団司令部勤務 |
6 | 山越孝雄 | 2000年 | 8月 1日 - 2002年 3月26日統合幕僚会議事務局第3幕僚室 運用第2班長 |
陸上幕僚監部装備部需品課長 |
7 | 田上安男 | 2002年 | 3月27日 - 2003年 7月31日陸上幕僚監部監理部総務課 企画班長 |
陸上幕僚監部装備部輸送課長 |
8 | 永戸正文 | 2003年 | 8月 1日 - 2005年 7月31日陸上幕僚監部装備部武器・化学課 火器班長 |
陸上自衛隊武器学校教育部長 |
9 | 西川公康 | 2005年 | 8月 1日 - 2007年12月 2日陸上幕僚監部防衛部 情報通信・研究課情報通信室長 |
陸上自衛隊研究本部主任研究開発官 |
10 | 内田雄三 | 2007年12月 | 3日 - 2009年11月30日陸上幕僚監部教育訓練部 教育訓練計画課器材・演習場班長 |
中部方面総監部装備部長 |
11 | 源弘紀 | 2009年12月 | 1日 - 2010年11月30日陸上自衛隊研究本部研究員 | 陸上幕僚監部装備部装備計画課 輸送室長 |
12 | 坂本正義 | 2010年12月 | 1日 - 2013年 7月31日陸上幕僚監部装備部武器・化学課 総括班長 |
陸上自衛隊研究本部主任研究開発官 |
13 | 河津賢一 | 2013年 | 8月 1日 - 2015年 7月31日陸上幕僚監部装備部需品課 総括班長 |
陸上自衛隊研究本部主任研究開発官 |
14 | 小林將浩 | 2015年 | 8月 1日 - 2017年 3月22日陸上幕僚監部装備部需品課 総括班長 |
陸上自衛隊幹部学校主任教官 |
15 | 坂田裕樹 | 2017年 | 3月23日 - 2019年 3月31日陸上幕僚監部装備計画部装備計画課 企画班長 |
陸上幕僚監部人事教育部人事教育計画課長 |
16 | 黒川修 | 2019年 | 4月 1日 - 2021年 3月25日西部方面総監部防衛部防衛課長 | 陸上幕僚監部監理部総務課長 |
17 | 髙𣘺憲司 | 2021年 | 3月26日 - 2023年 7月31日統合幕僚監部防衛計画部防衛課付 兼 防衛政策局防衛政策課 |
陸上自衛隊北海道補給処装備計画部長 |
18 | 三谷耕太 | 2023年 | 8月 1日 -陸上自衛隊教育訓練研究本部 |
主要装備
編集- 1/2tトラック / 73式小型トラック
- 1 1/2tトラック / 73式中型トラック
- 3 1/2tトラック / 73式大型トラック
- 7tトラック / 74式特大型トラック
- 重レッカ
- 中型セミトレーラ
- 重装輪回収車
- 11式装軌車回収車
- 3トン半水タンク車
- 3トン半燃料タンク車
- 3トン半航空用燃料タンク車
- 野外支援車
- 野外炊具
- 野外洗濯セット2型
- 野外入浴セット2型
- 浄水セット(車載型)
- 野外手術システム
- 1トン半救急車
- 89式5.56mm小銃
- 9mm拳銃
- 12.7mm重機関銃M2
- 91式携帯地対空誘導弾
廃止(改編)部隊
編集2005年(平成17年)3月28日:連隊改編
- 第8後方支援連隊武器大隊:2005年(平成17年)3月27日廃止。 第8後方支援連隊第1整備大隊、第8後方支援連隊第2整備大隊に改編。
2018年(平成30年)3月27日:連隊改編
- 第8後方支援連隊第2整備大隊第4普通科直接支援中隊(第24普通科連隊を支援):2018年(平成30年)3月26日廃止。西部方面後方支援隊第308普通科直接支援中隊に改編。
- 第8後方支援連隊第2整備大隊第2普通科直接支援中隊(第42普通科連隊を支援):2018年(平成30年)3月26日廃止。第8後方支援連隊第2整備大隊即応機動直接支援中隊に改編[2]。
- 第8後方支援連隊第2整備大隊特科直接支援中隊「8後支‐2‐特」(北熊本駐屯地):第8特科連隊を支援。2018年(平成30年)3月26日廃止。
- 西部方面後方支援隊第304特科直接支援中隊に改編。
- 第8後方支援連隊第2整備大隊戦車直接支援中隊「8後支‐2‐戦」(玖珠駐屯地):第8戦車大隊を支援。2018年(平成30年)3月26日廃止。
- 方面後方支援隊第301戦車直接支援中隊に改編。