笹ヶ瀬川(ささがせがわ)は、岡山県岡山市を流れる二級河川。流路延長23.78km。昔話『桃太郎』においてが流れてきた川のモデルとなった河川とされている[1][2]

笹ヶ瀬川
笹ヶ瀬川川 2023年8月17日撮影
水系 二級水系 笹ヶ瀬川
種別 二級河川
延長 23.78 km
流域面積 297.5 km²
水源 岡山県岡山市北区日応寺
河口・合流先 児島湖
流域 岡山県岡山市
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地理 編集

岡山県岡山市北区日応寺(岡山空港岡山インター付近)に源を発し南流。途中で足守川が流れ込み、南区の浦安南町・藤田の境界から児島湖に注ぐ。

災害 編集

平成23年台風第12号

2011年9月3日、台風12号の直撃により、水位が上昇。堤防を越えて氾濫する恐れがあるとして福田陵南御南芳田藤田地区などの住民に避難勧告(一部地域は避難指示)が発令された。市内の旭川も含め、避難対象は市内9万1802世帯、約30万人に上った。支流の足守川の水位が堤防を越え山田地区に水害が発生、避難勧告により住民が避難。一部の民家が取り残された[3]

歴史 編集

主な支流 編集

  • 足守川- 岡山市北区掛畑および河原と吉備中央町竹部を分かつ妙見山および黒嶽の南麓に水源をもつ河川。岡山市南区古新田で笹ヶ瀬川本流に合流する。
  • 血吸川 - 総社市奥坂に水源を持ち南下する河川。足守川支流。岡山市新庄上で足守川に合流する。河川土砂に砂鉄が混ざっており、それらの表面が錆びて川底が赤く変色するように見える時があり、そこから「血吸」の名がつけられた。地元の吉備津彦社宮縁起では「桃太郎の攻撃に傷ついた鬼が血を流しながら逃げたもの(その時に川が赤く染まり、その赤が現在でも落ちない)の捕えられた川」として伝わる。
  • 境目川 - 岡山市北区東花尻に水源を持ち南下する河川。足守川支流。岡山市北区延友で足守川に合流する。その名の通りここが備前国備中国の国境で、合流した先は足守川と笹ヶ瀬川が国境となる。
  • 砂川 - 岡山市北区横尾および長野に水源を持ち岡山県道61号妹尾御津線に沿って南下する川。北区尾上で笹ヶ瀬川本流に合流する。
  • 中川 - 岡山市北区富吉および佐山に水源を持ち岡山県道239号上芳賀大窪線に沿って南下する川。北区一宮で笹ヶ瀬川本流に合流する。

脚注 編集

  1. ^ トラベルガイドHP 2015
  2. ^ 桃太郎温泉HP 2015
  3. ^ a b 『中国新聞』平成23年9月4日

関連項目 編集

外部リンク 編集