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笹本 稜平(ささもと りょうへい)は、日本小説家

笹本 稜平
(ささもと りょうへい)
誕生 日本の旗 日本千葉県
職業 小説家
言語 日本語
国籍 日本の旗 日本
教育 学士(社会学)
最終学歴 立教大学社会学部社会学科卒業
活動期間 2000年 -
ジャンル 推理小説冒険小説山岳小説
代表作 『時の渚』(2001年)
主な受賞歴 サントリーミステリー大賞(2001年)
大藪春彦賞(2004年)
デビュー作 『暗号―BACK‐DOOR』(2000年)
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略歴編集

千葉県生まれ(1951年10月9日-)。立教大学社会学部社会学科卒。出版社勤務を経て、海運分野を中心にフリーライターとして活躍。2000年、「阿由葉稜」名義で『暗号―BACK‐DOOR』を書き下ろしてデビュー。本作品は後に『ビッグブラザーを撃て!』と改題され、笹本名義で文庫化された。2001年、2作目となる『時の渚』で第18回サントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞。2004年には『太平洋の薔薇』で第6回大藪春彦賞を受賞[1][2][3]

作風編集

笹本名義のデビュー作『時の渚』は私立探偵を主人公にした人情ミステリーだったが[4]、第2作の『天空への回廊』は、一転してエベレストを舞台にした正統派の冒険小説[5]。以後、『フォックス・ストーン』[6]、『太平洋の薔薇』[7]、『グリズリー』[8]、『極点飛行』[9]などへと続く作品群で、スケールの大きい冒険・謀略小説を構築する作家として注目を集めた。

その後は、奥多摩駐在所に勤務する元刑事を主人公に、『時の渚』に通じるペーソスを漂わせた『駐在刑事[10]、硬骨漢のマル暴刑事を主人公にした警察小説『不正侵入』[11]、あるいはユーモア・ハードボイルドの『恋する組長[12]』で新たな切り口を覗かせ、作家としての間口を広げた。『越境捜査』[13]、『素行調査官』[14]では、警察小説・ハードボイルドの書き手としてさらに深化した境地をみせている。また『還るべき場所』[15]、『未踏峰』[16]では、ヒマラヤを舞台にピュアな山岳小説で気を吐いている。

山小屋の人々を描いた連作短編集『春を背負って』が、『劒岳 点の記』の木村大作監督により映画化された。主演は松山ケンイチ2013年4月にクランクインし、2014年6月14日に全国東宝系で公開[17][18][19]

著書編集

シリーズ作品編集

檜垣耀二シリーズ編集

越境捜査シリーズ編集

  • 越境捜査(2007年8月 双葉社 / 2009年12月 フタバノベルス / 2010年11月 双葉文庫・上下巻)
  • 挑発 越境捜査2(2010年2月 双葉社 / 2013年4月 双葉文庫)
  • 破断 越境捜査3(2011年10月 双葉社 / 2014年11月 双葉文庫)
  • 逆流 越境捜査(2014年3月 双葉社 / 2017年7月 双葉文庫)
  • 偽装 越境捜査(2015年4月 双葉社 / 2018年11月 双葉文庫)
  • 孤軍 越境捜査(2017年9月 双葉社)
  • 転生 越境捜査(2019年4月 双葉社)

素行調査官シリーズ編集

  • 素行調査官(2008年10月 光文社 / 2011年8月 光文社文庫
  • 白日夢 素行調査官2(2010年10月 光文社 / 2013年6月 光文社文庫)
  • 漏洩 素行調査官(2012年5月 光文社 / 2015年1月 光文社文庫)
  • 卑劣犯 素行調査官(2017年12月 光文社)

駐在刑事シリーズ編集

所轄魂シリーズ編集

  • 所轄魂(2012年1月 徳間書店 / 2014年6月 徳間文庫)
  • 失踪都市 所轄魂(2014年7月 徳間書店 / 2017年5月 徳間文庫)
  • 強襲 所轄魂(2015年7月 徳間書店 / 2018年6月 徳間文庫)
  • 危険領域 所轄魂(2017年6月 徳間書店 / 2019年7月 徳間文庫))
  • 最終標的 所轄魂(2018年10月 徳間書店)

組織犯罪対策部マネロン室シリーズ編集

  • 突破口 組織犯罪対策部マネロン室(2013年2月 幻冬舎 / 2015年10月 幻冬舎文庫)
  • 引火点 組織犯罪対策部マネロン室(2018年7月 幻冬舎)

名無しの探偵シリーズ編集

  • 恋する組長(2007年5月 光文社 / 2010年3月 光文社文庫)
  • ボス・イズ・バック(2015年10月 光文社 / 2017年12月 光文社文庫)

その他編集

  • 暗号―BACK‐DOOR(2000年9月 光文社カッパ・ノベルス) - 阿由葉 稜(あゆば りょう)名義
    • 【改題】ビッグブラザーを撃て!(2003年9月 光文社文庫) - 笹本稜平名義
  • 時の渚(2001年5月 文藝春秋 / 2004年4月 文春文庫)
  • 天空への回廊(2002年3月 光文社 / 2004年7月 光文社文庫)
  • 太平洋の薔薇(2003年8月 中央公論新社【上下】 / 2006年3月 光文社文庫【上下】 / 2014年2月 小学館文庫 【上下】)
  • グリズリー(2004年8月 徳間書店 / 2007年2月 徳間文庫)
  • 極点飛行(2005年6月 光文社 / 2008年2月 光文社文庫)
  • 不正侵入(2006年11月 光文社 / 2009年7月 光文社文庫)
  • 許さざる者(2007年12月 幻冬舎
  • 還るべき場所(2008年6月 文藝春秋 / 2011年6月 文春文庫)
  • 未踏峰(2009年10月 祥伝社 / 2012年5月 祥伝社文庫
  • 特異家出人(2010年8月 小学館 / 2014年9月 小学館文庫)
  • 春を背負って(2011年5月 文藝春秋 / 2014年3月 文春文庫)
  • 南極風(2012年10月 祥伝社 / 2015年5月 祥伝社文庫)
  • 遺産 THE LEGACY(2013年10月 小学館 / 2016年7月 小学館文庫)
  • その峰の彼方(2014年1月 文藝春秋 / 2016年12月 文春文庫)
  • 分水嶺(2014年10月 祥伝社 / 2017年8月 祥伝社文庫)
  • 大岩壁(2016年5月 文藝春秋 / 2019年5月 文春文庫)
  • ソロ(2017年8月 祥伝社)
  • 指揮権発動(2019年1月 KADOKAWA)
  • K2 復活のソロ(2019年6月 祥伝社)
  • サンズイ(2019年10月 光文社)

アンソロジー編集

「」内が笹本稜平の作品

  • ザ・ベストミステリーズ 推理小説年鑑 2003(2003年7月 講談社)「犬も歩けば」
    • 【改題・分冊】殺人の教室 ミステリー傑作選(2006年4月 講談社文庫)
  • 事件を追いかけろ サプライズの花束編(2004年12月 光文社 / 2009年4月 光文社文庫)「死人の逆恨み」
  • 宝石 ザ ミステリー(2011年12月 光文社)「ボス・イズ・バック」
  • 宝石 ザ ミステリー2(2012年12月 光文社)「師走の怪談」
  • 宝石 ザ ミステリー3(2013年12月 光文社)「任侠ビジネス」
  • 宝石 ザ ミステリー2014冬(2014年12月 光文社)「ベルちゃんの憂鬱」
  • サイドストーリーズ(2015年3月 角川文庫)「ゴロさんのテラス」 - 『春を背負って』番外編

映像化作品編集

テレビドラマ編集

映画編集

選考委員編集

2019年、第32回船橋市文学賞、「第1部 小説部門」の選者となっている。

関連項目編集

脚注編集

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  1. ^ ビッグブラザーを撃て! 長編謀略小説”. 楽天ブックス. 2017年6月2日閲覧。
  2. ^ グリズリー~笹本稜平氏インタビュー”. 楽天ブックス 著者インタビュー. 2017年5月9日閲覧。
  3. ^ 冒険大作作執筆 笹本稜平氏が語る冒険小説の質量の測り方とは”. Newsポストセブン. 2017年6月2日閲覧。
  4. ^ 時の渚”. 文藝春秋. 2017年6月2日閲覧。
  5. ^ 天空への回廊”. 光文社. 2017年6月2日閲覧。
  6. ^ フォックス・ストーン”. 文藝春秋. 2017年6月2日閲覧。
  7. ^ 太平洋の薔薇”. 小学館. 2017年6月2日閲覧。
  8. ^ グリズリー~笹本稜平氏インタビュー”. 楽天ブックス著者インタビュー. 2017年6月2日閲覧。
  9. ^ 極点飛行”. 光文社. 2017年6月2日閲覧。
  10. ^ 尾根を渡る風-駐在刑事”. 講談社. 2017年6月2日閲覧。
  11. ^ 不正侵入”. 光文社. 2017年6月2日閲覧。
  12. ^ 恋する組長”. 光文社. 2017年6月2日閲覧。
  13. ^ 越境捜査”. 双葉社. 2017年6月2日閲覧。
  14. ^ 素行調査官”. 光文社. 2017年6月2日閲覧。
  15. ^ 還るべき場所”. 文藝春秋. 2017年6月2日閲覧。
  16. ^ 未踏峰”. 祥伝社. 2017年6月2日閲覧。
  17. ^ 松山、蒼井、豊川ら豪華キャストが出演…映画「春を背負って」”. 読売新聞. 2013年4月5日閲覧。[リンク切れ]
  18. ^ 木村大作氏 2作目も山岳映画 立山連峰で過酷ロケ敢行へ”. Sponichi Annex (2012年12月12日). 2015年7月29日閲覧。
  19. ^ 松山ケンイチ 寒い、汗ダラダラ、膝ガクガク「だからこそ説得力がある」”. Sponichi Annex (2014年3月14日). 2015年7月29日閲覧。
  20. ^ 時任三郎&田中圭、父子役で共演 警察小説『所轄魂』ドラマ化”. ORICON (2015年8月22日). 2015年8月24日閲覧。