等身大ヒーロー(とうしんだいヒーロー)は、特撮アニメなどにおいて、巨大化せずに戦うキャラクター(主に架空のヒーロー)を指す。

特徴編集

一般的な特撮で用いられる着ぐるみヒーロー戦闘員怪人怪獣ロボットなど)の身長は2メートル強程度であり[要出典]、『ゴジラシリーズ』や『ウルトラマンシリーズ』のような『怪獣もの』や『巨大ヒーローもの』では、「着ぐるみの身長」と「劇中の設定における身長」(20メートル程度 - 50メートル以上)は一致しない(着ぐるみの身長 ≠ 劇中の身長)。

これに対し、『仮面ライダーシリーズ』や『スーパー戦隊シリーズ』のように、巨大化していない状態であれば、「着ぐるみの身長 ≒ 劇中の身長」であるため、それこそが「等身大ヒーロー」と呼ばれる由縁になっている。

等身大ヒーローものの場合、ミニチュアセット(ビル街、山間地など)を組む必要がないため、巨大ヒーローものより若干経費を抑えることができる[要出典]

CGの普及などにより、両者の区分は曖昧になってきているものの、巨大ヒーローが光線技を多用することに対し、等身大ヒーローは肉弾戦を行うことが多い[要出典]。光線技や爆発などの特殊効果を「ごっこ遊び」で再現するには、想像力が必要になるのに対し、パンチ・キックといった「技」は、そのまま再現できるため、子供がマネをしやすい(なりきりやすい)。

媒体で分類すると、「等身大ヒーローものや巨大ヒーローものは特撮」、「巨大ロボットもの、魔女っ子(スーパーヒロイン)ものなどはアニメ」という図式になっている[要出典]。ただし、『スーパー戦隊シリーズ』や『超星神グランセイザー』(『超星神シリーズ』)などは、等身大ヒーローでありながら、巨大ロボ戦が存在している。

本来的には、男子児童の支持を得るが、1980年代後半ごろから、成人を含めた女性からの支持が増えてきている[要出典]

歴史編集

日本の場合、原点には時代劇ヒーローがいる。特に、正体を隠している点で『鞍馬天狗』が挙げられる。

前述の通り、経費がかからないため、テレビが開局(1953年)して間もない時代から、『月光仮面』(1958年 - 1959年)などテレビ番組でも活躍していた。

開局した当時は、日本のオリジナルテレビ番組が少ないため、海外(主にアメリカ)からの輸入番組が主流を占めていた。児童は、『ローハイド』(日本では1959年から1965年まで)や、『コンバット!』(日本では1962年11月7日から)など、保安官など西部劇のヒーローや戦争もののヒーローに憧れ、彼らのガンアクションをマネしていた。その影響はテレビ・マンガにも及んでおり、『月光仮面』や『鉄人28号』の金田正太郎など『少年探偵もの』の主人公は拳銃を持っており、発砲も行っていた。この時代は、ピストルやライフルが「正義(の味方)のシンボル」であった[要出典]

1954年の『ゴジラ』以降、児童の関心は巨大な怪獣に集まったが、経費と時間の関係で、その活躍は映画に留まっていた。1965年の『ウルトラQ』で怪獣がテレビのレギュラー番組に登場し、『怪獣ブーム』が起きる。続く1966年には『マグマ大使』『ウルトラマン』で番組がカラー化し、『第一次怪獣ブーム』はピークを迎えた。

その後、『怪獣ブーム』は下火になり、『妖怪ブーム』『スポ根ブーム』が起こる。これは、「未来はバラ色」といわれた科学万能主義の終焉と、同じ時期である。

『スポ根ブーム』では、主人公やライバルは超人的な能力を示したが、あくまでも「特訓(トレーニング)した人間」であり、その超人性には限りがあった。

1971年の1月に『スペクトルマン』、4月に『帰ってきたウルトラマン』と『仮面ライダー』が始まり、当初は『第二次怪獣ブーム』と呼ばれたが、すぐに『変身ブーム』に改められた。

巨大ヒーローは継続して製作・放送されておらず、空白期間も長いが、等身大ヒーローは、仮面ライダー以降、ほとんど空白期間をおかずに継続して製作・放送されている。

主な等身大ヒーローもの編集

脚注編集