箙かおる
日本の女優
箙 かおる(えびら かおる、12月8日[1] - )は、元宝塚歌劇団専科の男役。元雪組組長。日本舞踊家・若柳吉信代(わかやぎ きちのぶよ)[2]。
来歴編集
1973年、宝塚音楽学校入学。
1975年、61期生として宝塚歌劇団に入団。月組公演『春の宝塚踊り/ラムール・ア・パリ』[3]で初舞台を踏む。宝塚入団時の成績は46人中35位[3]。同年9月、関西テレビ番組「ザ・タカラヅカ!」に出演するユニット「バンビーズ」の12期生に選ばれる。翌年8月までほぼ毎週テレビ出演することとなる。
1977年、『鶯歌春』公演で、オーディションに合格し、14歳の少年兵役のソロ歌手に抜擢される。
1981年、『彷徨のレクイエム』新人公演の主役を務める。
1990年、専科に異動。
1996年12月27日付で、雪組に異動し雪組組長に就任。1998年10月1日付で、再び専科に異動。
2010年11月、第17回イゾラベッラ・アットホームサロンコンサートを開催。
2017年12月14日、自身のサロンコンサート「夢の扉」を開催。このコンサートをもって宝塚歌劇団を退団。
退団後は若柳流師範・若柳吉信代として活躍、また舞台、コンサートにも出演している。
人物編集
宝塚歌劇団時代の主な舞台編集
第1次雪組時代編集
- 1977年2月、『鶯歌春』少年兵陳章君/『マンハッタン・ラグ』
- 1978年1月、『風と共に去りぬ』ウィリー少年
- 1979年8月、『朝霧に消えた人』新人公演:落合又十郎(本役:上條あきら)、岡野金右衛門(本役:真咲佳子)[5]/『オールマン・リバー』
- 1979年10月、『愛の飛翔』(バウ)
- 1980年2月、『去りゆきし君がため』新人公演:ニコラス(本役:上條あきら)
- 1980年4月、『Star the Sunshine!』(バウ)
- 1980年10月、『花の舞拍子』/『青き薔薇の軍神』タラオ、新人公演:ペギラン(本役:常花代)
- 1981年5月、『彷徨のレクイエム』レーモンド、新人公演:フェリックス(本役:麻実れい)新人公演主演
- 1981年11月、『かもめ翔ぶ海』松吉/『サン・オリエント・サン』
- 1982年5月、『ジャワの踊り子』アグン
- 1982年9月、『愛の飛翔Ⅱ』(バウ)
- 1983年5月、『うたかたの恋』ヨゼフ皇帝/『グラン・エレガンス』
- 1983年8月、『ブルー・ジャスミン -砂漠の愛-』ラージン/『ハッピーエンド物語』
- 1984年2月、『うたかたの恋』ヨゼフ皇帝/『ハッピーエンド物語』(中日)
- 1984年3月、『風と共に去りぬ』スタンレー
- 1984年5月、『愛の飛翔Ⅲ』(バウ)
- 1984年9月、『千太郎纏しぐれ』新助/『フル・ビート』
- 1985年6月、『愛のカレードスコープ』ウィリー/『アンド・ナウ!』
- 1986年1月、『ショーボート』(バウ・東京特別)ジョー
- 1986年2月、『大江山花伝』仏/『スカイ・ハイ・スカイ』
- 1986年4月、『愛のカレードスコープ』アラン/『アンド・ナウ!』
- 1986年8月、『三つのワルツ』総裁、助監督
- 1987年3月、『宝塚をどり讃歌』/『サマルカンドの赤いばら』大臣シャイバーニ
- 1987年9月、『梨花 王城に舞う』チムル皇子/『ザ・レビュースコープ』
- 1988年1月、『風と共に去りぬ』メリーウェザー夫人、エルシング夫人(東京)
- 1988年7月、『たまゆらの記』藤原房前/『ダイナモ!』
- 1989年2月、『ムッシュ・ド・巴里』ティボー/『ラ・パッション!』
- 1989年7月、『たまゆらの記』藤原房前/『ダイナモ!』(全国ツアー)
- 1989年8月、『ベルサイユのばら - アンドレとオスカル編- 』プロファンス伯爵
- 1989年9月、『おもかげ草紙』(東京特別)荻野左馬之丞
- 1990年1月、『天守に花匂い立つ』加納将監正典/『ブライト・ディライト・タイム』
- 1990年6月、『黄昏色のハーフムーン』ウィリアム/『パラダイス・トロピカーナ』
- 1990年9月、『天守に花匂い立つ』加納将監正典/『ブライト・ディライト・タイム』(全国ツアー)
第1次専科時代編集
- 1991年4月、『微笑みの国』(雪組:バウ・東京特別・名古屋特別)チャン
- 1991年5月、『紫陽の花しずく』(月組:バウ)政次
- 1991年8月、『恋人たちの肖像』(星組:東宝)ヴェルテンベルグ大公
- 1991年9月、『グランサッソの百合』(星組:バウ・東京特別・名古屋特別)ムッソリーニ
- 1992年1月、『珈琲カルナバル』(月組)ヴァスコ・アンドラーデ
- 1992年8月、『ヴァレンチノ』(雪組:バウ・東京特別・名古屋特別)ラスキー
- 1992年10月、『フラワー・ドラム・ソング』(花組:バウ)ワン・チー・ヤン
- 1993年4月、『グランドホテル』(月組)ヘルマン・プライジング
- 1993年5月、『マンハッタン物語』(月組:東京特別・名古屋特別)ロドニー・エスマン
- 1993年10月、『アップル・ツリー - 三つの愛の物語 - 』(花組:バウ・東京特別・名古屋特別)アリク王
- 1993年12月、『ベイ・シティ・ブルース』(花組:東宝)マクガバン
- 1994年2月、『たけくらべ』(月組:バウ、花組:東京特別・名古屋特別)和尚
- 1994年8月、『カサノヴァ・夢のかたみ』サンマルコ大司教
- 1995年3月、『国境のない地図』(星組)ガイヤー・ストロハイム
- 1996年1月、『訪問者』(月組:バウ・東京特別)滝蔵
- 1996年8月、『虹のナターシャ』(雪組)カメ
- 1996年9月、『チェーザレ・ボルジア』(月組)法王アレッサンドロ6世
第2次雪組時代編集
- 1997年2月、『虹のナターシャ』カメ/『La Jeunesse!』
- 1997年3月、『仮面のロマネスク』法院長/『ゴールデン・デイズ』
- 1997年5月、『嵐が丘』(バウ)リントン判事
- 1997年9月、『真夜中のゴースト』バーラント子爵/『レ・シェルバン』
- 1997年12月、『春櫻賦』尚寧/『LET'S JAZZ - 踊る五線譜 - 』
- 1998年2月、『ICARUS - 追憶の薔薇を求めて - 』(バウ・東京特別・名古屋特別)ウォルター・キャンベル
- 1998年5月、『風と共に去りぬ』(全国ツアー)ミード博士
- 1998年8月、『浅茅が宿 - 秋成幻想 -』法師/『ラヴィール』
第2次専科時代編集
- 1999年11月、『バッカスと呼ばれた男』(雪組)ポルトス
- 2000年4月、『ささら笹舟 ―明智光秀の光と影―』(雪組:バウ)織田信長
- 2000年7月、『更に狂はじ』(月組:東京特別・バウ)義円(足利義教)
- 2000年9月、『トム・ジョーンズの華麗なる冒険』(花組:バウ・東京特別)チャールズ・ウエスタン
- 2001年4月、『ベルサイユのばら2001 -フェルゼンとマリー・アントワネット編-』(宙組)グスタフ三世
- 2001年9月、『フィガロ!』(宙組:バウ)アルマヴィバ伯爵
- 2002年3月、『殉情』(雪組:ドラマシティ・東京特別)利太郎
- 2002年6月、『SLAP STICK』(月組:バウ・東京特別)ウィリアム・テイラー
- 2002年8月、『専科エンカレッジ スペシャル』(バウ)
- 2003年1月、『おーい春風さん/春ふたたび』(宙組:バウ)親方/虚無僧、左衛門
- 2003年2月、『傭兵ピエール』(宙組)コーション大司教
- 2003年7月、『王家に捧ぐ歌』(星組)ファラオ
- 2004年1月、『送られなかった手紙』(雪組:バウ・東京特別)ダンテス少佐
- 2004年6月、『飛鳥夕映え - 蘇我入鹿 - 』蘇我蝦夷
- 2005年2月、『王家に捧ぐ歌』(星組:中日)ファラオ
- 2006年1月、『不滅の恋人たちへ』(宙組:バウ)アルフレッド・デジュネー
- 2006年8月、『リボンの騎士 ザ・ミュージカル』(外部出演)王・神さま
- 2007年5月、『大坂侍 -けったいな人々- 』(月組:バウ・東京特別)大和屋源右衛門
- 2007年9月、『専科エンカレッジコンサート』(バウ)
- 2008年8月、『シンデレラ the ミュージカル』(外部出演)王様
- 2008年11月、『外伝ベルサイユのばら - ベルナール編 - 』(星組:全国ツアー)ジャルジェ
- 2009年2月、『外伝ベルサイユのばら - アンドレ編 - 』(宙組:中日)ジャルジェ
- 2009年9月、『外伝ベルサイユのばら - アンドレ編 - 』(花組)ジャルジェ
- 2013年4月、『ベルサイユのばら - フェルゼン編 - 』(雪組)ブイエ将軍
- 2015年6月、『王家に捧ぐ歌』(宙組)ファラオ
- 2016年5月、『王家に捧ぐ歌』(宙組:博多座)ファラオ
- 2017年11月、『鳳凰伝 -カラフとトゥーランドット-』(月組:全国ツアー)ティムール王
- 2017年12月、サロンコンサート『夢の扉』(宝塚ホテル)
脚注編集
- ^ a b c d e 『宝塚おとめ 2017年度版』 宝塚クリエイティブアーツ、2017年、9頁。ISBN 978-4-86649-004-5。
- ^ 箙かおるFacebook
- ^ a b c 監修:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡り続けて(人物編)』阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日、87頁。ISBN 9784484146010
- ^ [1]菱田信也(菱田シンヤ)ツイッター
- ^ この時期は新人公演が2回実施されている