築地塀
泥土をつき固めて作った塀
築地塀(ついじべい)とは、泥土をつき固めて作った塀。単に「築地」(ついじ)ともいう。
概要
編集石垣の基礎に柱を立てて貫を通した骨組みを木枠で挟み、そこに練り土を入れて棒でつき固める「版築」という方法で作られる物が多く、塀の上に屋根として簡便な小屋組を設け、瓦や板などで葺いたものも多くある。
古来より公家の邸宅や寺院、官舎などに特に見られ、今でも御所や寺院などで見られる。規模の大きい物は「大垣」と呼ばれ、平城京の南面の築地塀は高さ12メートルに達したといわれている。寺では定規筋という白い横線を入れた筋塀を築き、5本(五条)を最高位にして寺格を表すようになった。
関連項目
編集- 塀
- 壁
- 土塀
- 塀 (城郭)
- コンクリートブロック
- 築地 (曖昧さ回避) - 地名や苗字に残る築地
- 猿ヶ辻
- 大谷石