粒子線治療

粒子線によるがん治療

粒子線治療(Particle therapy)とは粒子線を使用した治療法。

速中性子線治療に使用する装置
陽子線治療に使用する装置

概要編集

外照射放射線治療に分類される放射線療法陽子中性子荷電粒子を加速して患部に照射して腫瘍の細胞を破壊する。以下の治療法がある。それぞれの治療法に一長一短があるので症例や部位に応じて使い分けられる。生物学的効果比 (Relative Biological effectiveness : RBE)は、X線の照射に対して速中性子線が4倍、陽子線が1.1倍、重粒子線が3倍とされる[1]

速中性子線治療編集

線形加速器サイクロトロンシンクロトロンなどの加速器から中性子線を患部に照射して腫瘍細胞を破壊する[2]

陽子線治療編集

線形加速器サイクロトロンシンクロトロンなどの加速器から陽子線を患部に照射して腫瘍の細胞を破壊する[3]。体の表面での吸収線量を低く抑えられ、腫瘍組織において吸収線量がピークになる特性を有している。胃や腸は常時動いていて正確に照射することが困難で粘膜が薄いので放射線の照射により潰瘍ができやすく、穿孔の危険性もあるので胃癌小腸癌大腸癌には実施できない[1]

重粒子線がん治療編集

シンクロトロンから炭素珪素アルゴン等の重粒子線を患部に照射して腫瘍の細胞を破壊する。

中性子捕捉療法編集

中性子線を患部に選択的に取り込まれた中性子増感元素に照射して腫瘍の細胞を破壊する。

関連項目編集

脚注編集

  1. ^ a b 小児がんに対し陽子線治療が保険適用に, http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/cancernavi/report/201610/548613.html 
  2. ^ 恒元博, 久津谷譲、「速中性子線治療について」 『日本放射線技術学会雑誌』 1973年 29巻 1号 p.2-10, doi:10.6009/jjrt.KJ00001368533
  3. ^ 稲田哲雄、「陽子線治療」 『Radioisotopes』 1989年 38巻 1号 p.28-39, doi:10.3769/radioisotopes.38.28

外部リンク編集