糸島地震
座標: 北緯33度36分 東経130度12分 / 北緯33.6度 東経130.2度
糸島地震(いとしまじしん)は、1898年8月10日に福岡県福岡市付近で発生した地震である[1]。群発性の地震で、8月10日21時57分にM6.0、8月12日8時36分にM5.8と大きな地震が立て続けに発生し、主に12日の地震により負傷者3名、糸島郡で家屋全壊7棟などの被害があった。この地震は日向峠−小笠木峠断層帯に近い、福岡市の西方の浅いところで発生した。家屋の破損、道路や堤防の破損などの被害が多数発生した[2]。液状化現象もみられたという[3]。被害の程度から、震源域付近(糸島半島)では震度5相当の揺れで、一部地域では震度6相当の揺れであったと推定される。この地震が日向峠−小笠木峠断層帯の一部の活動であるかはまだ不明である[2]。福岡市や糸島半島付近の陸地において、過去最大級の地震である。
脚注編集
- ^ 恵美子, 太田; 時彦, 松田 (1994-12). “糸島地震(1898年,福岡県)について,とくに村落別被害分布”. 九州大学理学部研究報告. 地球惑星科学 / 九州大学理学部 編 2: p131~155 .
- ^ a b “福岡県の地震活動の特徴 | 地震本部”. www.jishin.go.jp. 2021年3月8日閲覧。
- ^ “1898年,糸島半島で発生した地震による液状化地点の調査”. 令和3年3月8日閲覧。