純丘 曜彰(すみおか てるあき、Teruaki Georges Sumioka 1962年 - )は、日本の哲学者メディア文化論映画学研究者。大阪芸術大学芸術学部教授[1]

純丘 曜彰
人物情報
生誕 1962年
日本の旗 日本東京都
学問
研究分野 哲学メディア文化論映画学
研究機関 大阪芸術大学
学位 博士(美術)
公式サイト
www.hi-ho.ne.jp/sumioka-info
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来歴 編集

1962年東京生まれ[2]版画家稲田年行の息子。1980年に成城学園高等学校を卒業したのち、ドイツハイデルベルク大学へ留学。

1987年東京大学文学部を卒業、1990年 東京大学大学院人文科学研究科修士課程を修了。テレビ朝日報道局『朝まで生テレビ!』のブレーンを務める[2]

玉川大学非常勤講師[3]九州東海大学専任講師、東海大学准教授、大阪芸術大学客員教授、ヨハネス・グーテンベルク大学マインツ(マインツ大学)客員教授などを経て、大阪芸術大学芸術学部教授。2006年東京芸術大学より博士(美術)の学位を授与された[4]

コラムについて 編集

京都アニメーション放火殺人事件に際して公開したコラム[5]で、被害者側の京都アニメーションを「麻薬の売人以下」と表現したことで批判を受け[6]、掲載社は「不適切な発言があった」「純丘へ危害が加えられることを懸念する」として当該コラムを非公開扱いにした[6]

この件の取材を受けた純丘は、「麻薬の売人以下」という部分は、京都アニメーションのことではなく、下請けとして劣悪な労働環境で制作している多数の中小アニメスタジオのことを想定して書いたと弁明し[7]、「京アニはこうした流れに逆らってきた会社です」[7]「間違っても京アニは『麻薬の売人以下』ではありません。京アニはそれと戦ってきた会社です」[7]と述べた。同時に純丘は「文章が下手で申し訳なかったと思っています。改めて読むと書き方が悪いです。誤解される文章だと思う」[7]「文章の構造が悪いというのはその通りです」[7]と反省を口にしている。

当該コラムの後半は京都アニメーションについてではなくアニメ業界一般に蔓延する問題を指摘するつもりで書いたが、純丘自身が事件にショックを受けて動転していたことに加え、コラムが掲載社の事前チェックを経ずに公開されるシステムになっていたこともあり、誤解を招く表現のまま公開してしまったという[7]

作品 編集

小説 編集

  • 『死体は血を流さない:聖堂騎士団 vs 救院騎士団 サンタクロースの錬金術とスペードの女王に関する科学研究費B海外学術調査報告書』(三交社, 2009, ISBN 9784879195968

専門書・一般書 編集

純丘皦綺名義の著作 編集

稻田靜樹名義の著作 編集

主要論文 編集

主要雑誌記事 編集

受賞 編集

脚注 編集

  1. ^ 教員一覧”. 大阪芸術大学. 2020年12月3日閲覧。
  2. ^ a b 『きらめく映像ビジネス!』カバー略歴
  3. ^ 玉川大学文学部『哲学概論』(3年次通年4単位必修)cf. http://www.edp.eng.tamagawa.ac.jp/~sumioka/ 講義資料
  4. ^ 論博美第9号(http://www.lib.geidai.ac.jp/APHD/ARTPHD.html)
  5. ^ 純丘曜彰 (2019年7月21日). “終わりなき日常の終わり:京アニ放火事件の土壌”. INSIGHT NOW!. 2019年7月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月25日閲覧。
  6. ^ a b “京アニを「麻薬の売人以下」と表現 放火事件めぐる大学教授のコラムが非公開に 「不適切な発言があった」”. BIGLOBEニュース (ビッグローブ). (2019年7月24日). https://news.biglobe.ne.jp/trend/0724/blnews_190724_2479254717.html 2019年7月26日閲覧。 
  7. ^ a b c d e f 「麻薬の売人以下」は「京アニのことではない」 純丘曜彰・大阪芸大教授、炎上コラムの真意語る”. J-Castニュース. ジェイ・キャスト (2019年7月27日). 2019年8月4日閲覧。
  8. ^ 『サンケイ新聞』(当時ママ)1987年3月1日
  9. ^ 『東海大学新聞』2001年11月1日

参考文献 編集

外部リンク 編集