紙腔琴(しこうきん)は、手回しオルガンの一種。1890年(明治23年)、戸田欽堂が発明し、栗本鋤雲が命名した[1]。西川オルガン製作所で製作し、東京銀座の十字屋楽器店で売り出した。

構造編集

 
左からオルガン、紙腔琴、手風琴(アコーディオン)。十字屋楽器店刊『手風琴独まなび』の表紙

フリー・リードによって発音するリード・オルガンの一種である。

長さ1尺(約30センチメートル)、高さ5、6寸(15ないし18センチメートル)の木製の箱のなかに、ふいごをしかけ、箱側面の取っ手をまわすと、外の空気が箱内に吸い込まれる。 箱上面中央にはハーモニカのように、風孔とそれぞれの穴孔に音階的に配列した簧(した)とを配置する。 取っ手を回すと同時に、穴孔の上を、楽曲に応じて線状の穴が切り抜かれた長い巻紙(ミュージックロール)を通過させる。 巻紙状の譜箋の孔線をとおして空気が吸い込まれるから、その孔線の位置に対応する所要の高さの音が、孔線の長さの通過時間だけ発せられ、もって楽曲が演奏される。

関連項目編集

脚注編集

  1. ^ 日本国語大辞典(小学館)。