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細川 成也(ほそかわ せいや、1998年8月4日 - )は、横浜DeNAベイスターズに所属する神奈川県厚木市出身のプロ野球選手外野手[2][注 1]。右投右打。

細川 成也
横浜DeNAベイスターズ #52
170616 Seiya Hosokawa.jpg
横浜スタジアムにて(2017年6月16日)
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 神奈川県厚木市[注 1]
生年月日 (1998-08-04) 1998年8月4日(21歳)
身長
体重
179 cm
86 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 外野手
プロ入り 2016年 ドラフト5位
初出場 2017年10月3日
年俸 880万円(2020年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

経歴編集

プロ入り前編集

神奈川県厚木市で出生後に、茨城県北茨城市へ転居[3][4]

中学生時代には野球部へ所属していたが、3年生の時に、陸上部顧問の勧めでやり投げに挑戦。わずか3ヶ月の練習でジュニアオリンピックジャベリックスロー(小中学生向けのやり投げ)種目へ出場したところ、77.42mの投擲で中学生記録を達成するとともに、2位へ入った[5]。この結果を受けて、JOCからやり投げの強化指定選手に誘われた[6]が、細川は野球を続けた。

明秀学園日立高校への進学後は、2年春からベンチ入り[7]。3年春の高校野球フェア[注 2]では、打球が開催地・長良川球場の外にある建物の屋根を直撃する本塁打(推定飛距離150m)を放つ[5]など、6試合で5本塁打を放ったことによって一躍注目された[6]。また、投手としてもストレートで最速146km/hを計測。エースとクリーンアップの「二刀流」で臨んだ3年夏の選手権茨城大会では、チームを創部以来初めての決勝進出に導いたが、常総学院高校に敗れた。

2016年のNPBドラフト会議で、外野手として横浜DeNAベイスターズから5巡目で指名。契約金3,000万円、年俸500万円(金額は推定)という条件[8]で入団した。背番号は52

プロ入り後編集

2017年、公式戦の開幕を二軍で迎えたが、7月13日のフレッシュオールスターゲーム草薙球場)に、イースタン・リーグ選抜の「7番・右翼手」としてフル出場[9]。同リーグの公式戦では、114試合の出場で最終規定打席に到達するとともに、打率.201ながら10本塁打、33打点を記録した。このような活躍を背景に、シーズンの終了後には、イースタン・リーグのビッグホープ賞(ベースボール・マガジン社制定)と努力賞(日刊スポーツ制定)を受賞している[10]

レギュラーシーズンでは、10月3日の対中日ドラゴンズ戦(横浜スタジアム)で、「5番・右翼手」としてスタメンで一軍公式戦にデビュー。1回裏2死1・3塁で迎えた第1打席で、笠原祥太郎からバックスクリーン直撃の3ラン本塁打を放ったことによって、公式戦初安打・初本塁打・初打点・初得点を同時に記録した[11]。この本塁打は、日本プロ野球の公式戦では史上61人目の初打席本塁打[注 3]だが、高卒の新人選手に限ればチーム史上初、日本プロ野球史上でも6人目の快挙であった。さらに、チームのレギュラーシーズン最終戦であった翌4日の同カードにもスタメンで起用されると、1-1のスコアで迎えた5回裏の第2打席で決勝の2号ソロ本塁打を記録[12]。2リーグ制が始まった1950年以降の公式戦において、デビュー戦から2試合連続で本塁打を放った高卒の新人選手は細川が初めてである[13]

以上の活躍を背景に、チームがレギュラーシーズン3位で迎えたポストシーズンでも一軍に帯同。阪神タイガースとのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ第1戦(10月14日・阪神甲子園球場)で、8回表に代打としてポストシーズンデビューも果たした(記録は四球)。高卒の新人野手がCSに出場した事例はチーム史上初めてで、他球団を含めれば2011年山田哲人東京ヤクルトスワローズ)以来2人目である[14]広島東洋カープとのCSファイナルステージ(マツダスタジアム)にも、代打で3試合に出場。チームがセントラル・リーグ(セ・リーグ)で優勝した1998年以来19年振りの日本シリーズ進出を決めた第5戦(10月24日)では、4回表2死1・2塁で迎えた打席で大瀬良大地から適時打を放ったことによって、CSに出場した高卒新人選手では前述の山田以来の安打と打点を記録した[15]福岡ソフトバンクホークスとの日本シリーズでも、第1戦(10月28日)の9回表に代打寺原隼人から中前安打を放つと、翌29日の第2戦(いずれも福岡ヤフオク!ドーム)では「8番・指名打者[注 4]としてスタメンで出場。シリーズ通算で7打数3安打2四球1打点を記録した。高卒新人野手の日本シリーズ出場は、セ・リーグでは1988年立浪和義(中日)以来29年振り、パ・リーグを含めても2012年近藤健介北海道日本ハムファイターズ)以来5年振り9人目[16]。高卒の新人野手が日本シリーズ初打席で安打を放った事例[17][注 5]や、CSと同シリーズの両方で安打を記録した事例[注 6]は、いずれも細川が初めてである[18]

日本シリーズの後には、台湾で催されたアジアウインターベースボールリーグ(AWB)NPBイースタン・リーグ選抜の一員として参加[19]。11月29日の対NPBウエスタン選抜戦と、11月30日の対JABA戦で日本人の投手から2試合連続本塁打を放った[20]

2018年、前年のレギュラーシーズン最終盤以降の活躍を背景に、春季一軍キャンプから一軍の正右翼手候補に挙げられていたが、公式戦を二軍でスタート。イースタン・リーグでも、前半戦に三振を重ねるなど振るわず、7月には二軍首脳陣の方針で「強化月間」に充てられた[21]。強化月間中には実戦を離れていたものの、イースタン・リーグ公式戦での実戦復帰後に2打席連続本塁打を放ったことから[21]、9月11日にシーズン初の出場選手登録。

2019年、36試合に出場したものの、打率.222・1本塁打・OPS.605と芳しくなかった。二軍では主に4番に座り、チーム最多の15本塁打に加えて、打率.293・OPS.904と好成績を収めた。

選手としての特徴編集

高校時代に対外試合で通算63本塁打を記録したことから、「茨城の中田翔[22]」「ハマカブレラ[23]」という異名を持つ右の長距離打者。DeNAへの入団後は、チームの主砲である左の長距離打者・筒香嘉智を「憧れの選手」に挙げている[3]。50m走6秒2、遠投100メートル[24]

DeNA入団直後の筋力測定では、ベンチプレスで130kg、スクワットで230kgを持ち上げるなど、直近30年間に高校から入団した新人選手としては最高の数値を記録[25][22]。入団1年目の春季キャンプでは、ラミレスから「体格やパワーは18歳に思えない」との評価を受けた[25]

DeNA入団1年目の2017年には、ストレートへの強さを生かして、高卒野手ながらイースタン・リーグ公式戦で2桁本塁打を記録。その一方で、180個台の三振を記録するなど、緩い変化球への対応に苦慮した。なるべく球を引き付けたうえで、逆方向へ打球を放てるように意識した9月以降は好調で、レギュラーシーズン終盤の一軍昇格、一軍デビュー戦からの2試合連続本塁打、ポストシーズンでの一軍帯同につながった[13]

家族編集

2歳年下の弟・拓哉も、中学生時代に成也と同じく、野球部と陸上部に所属。400m走の選手として、51秒02というベストタイムを記録したことや、中学生向けの陸上競技全国大会で準決勝まで進んだこともある[26]。中学校からの卒業後は、成也が3年生として在籍していた明秀学園日立高校へ入学したうえで、成也に続いて硬式野球部へ所属[27]。ポジションは投手(右投右打)で、成也が卒業した2017年には、エースとしてチームの秋季関東大会準優勝に導いた[28]。この結果、新3年生として迎えた2018年の第90回選抜高等学校野球大会で、チームは史上初めて甲子園球場での全国大会に出場[29]。後に春夏連覇を達成した大阪桐蔭高校との3回戦で敗れたものの、拓哉は0 - 5のスコアで迎えた9回表の打席で、根尾昂からソロ本塁打を放ってチームの完封負けを阻止した[30]。夏の選手権茨城大会準々決勝で敗れる[31]と、プロ志望届日本学生野球協会へ提出[32]。10月のNPBドラフト会議でどの球団からも指名されなかったものの、高校卒業後の2019年度からは、東北福祉大学硬式野球部でプレーを続ける[30]

詳細情報編集

年度別打撃成績編集

















































O
P
S
2017 DeNA 2 6 5 2 2 0 0 2 8 4 0 0 0 0 1 0 0 3 0 .400 .500 1.600 2.100
2018 11 22 18 2 4 1 0 1 8 2 0 0 0 0 3 0 1 11 0 .222 .364 .444 .808
2019 36 83 72 9 16 2 0 1 21 10 0 0 0 1 8 0 2 24 1 .222 .313 .292 .605
NPB:3年 49 111 95 13 22 3 0 4 37 16 0 0 0 1 12 0 3 38 1 .232 .333 .389 .723
  • 2019年度シーズン終了時

年度別守備成績編集



外野












2017 DeNA 2 3 0 0 0 1.000
2018 9 10 0 0 0 1.000
2019 20 28 2 1 0 .968
通算 31 41 2 1 0 .977
  • 2019年度シーズン終了時

背番号編集

  • 52 (2017年 - )

代表歴編集

脚注編集

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注釈編集

  1. ^ a b 3歳まで厚木市で過ごし、その後北茨城市へ引っ越している。そのため「神奈川県出身」「茨城県出身」とメディアによって出身地の記載が異なる。当記事では球団公式ホームページの記載を参考に、出身地は神奈川県とした。
  2. ^ 岐阜県高等学校野球連盟が「野球強化プロジェクト」の一環として毎年3月に開いている招待試合で、前年秋の県大会で準決勝以上に進んだチームと、県外からの招待チームが参加。
  3. ^ DeNAでは、横浜高校出身の乙坂智が、入団3年目の2014年に代打で記録して以来2人目。
  4. ^ セ・リーグの公式戦では用いない指名打者制度を、日本シリーズのパ・リーグ球団本拠地開催分で採用していたことに伴う起用だったが、2打数無安打で交代。
  5. ^ 対戦相手・ソフトバンクの工藤公康監督も、西武ライオンズの高卒新人投手だった1982年日本シリーズ第6戦でシリーズ初打席初安打を記録しているため、高卒選手全体では35年振り2人目に当たる(参考)。
  6. ^ 2011年のヤクルトは、セ・リーグのレギュラーシーズン2位でCSへ進出。3位・巨人とのファーストステージを突破したものの、山田が安打と打点を記録したCSファイナルステージで中日に敗れたため、日本シリーズへ進出できなかった。

出典編集

  1. ^ DeNA - 契約更改 - プロ野球.日刊スポーツ.2019年10月20日閲覧。
  2. ^ 選手名鑑|横浜DeNAベイスターズ”. 横浜DeNAベイスターズ公式サイト. 2017年3月16日閲覧。
  3. ^ a b DeNA指名あいさつ 細川「1軍で活躍したい」”. 茨城新聞 (2016年10月29日). 2017年3月16日閲覧。
  4. ^ DeNA5位・細川成也(明秀日立高・外野手) 圧倒的な長打力を誇る“ポスト筒香”候補”. 週刊ベースボールONLINE (2016年12月14日). 2017年3月16日閲覧。
  5. ^ a b 2016夏の甲子園・金の卵50人の「才能と身体能力」を丸裸にする!”. 週刊現代 (2016年7月17日). 2017年3月18日閲覧。
  6. ^ a b 金本虎が熱視線 清宮級スラッガー、明秀学園日立の細川成也外野手”. デイリースポーツ (2016年7月5日). 2017年3月16日閲覧。
  7. ^ 細川 成也(明秀学園日立) | 選手名鑑 | 高校野球ドットコム”. 高校野球ドットコム. 2017年3月16日閲覧。
  8. ^ DeNAドラ5細川と仮契約、高校63発の長距離砲”. 日刊スポーツ (2016年11月5日). 2017年3月16日閲覧。
  9. ^ 2017年度フレッシュオールスター・ゲーム 試合結果”. 日本野球機構 (2017年7月13日). 2017年10月5日閲覧。
  10. ^ 2017年度 表彰選手 (イースタン・リーグ)”. 日本野球機構 (2017年11月14日). 2017年11月13日閲覧。
  11. ^ DeNAの細川がプロ初スイングで衝撃3ラン 球団初の高卒新人による初打席本塁打”. サンケイスポーツ (2017年10月3日). 2017年10月5日閲覧。
  12. ^ DeNA、19歳の細川が2試合決勝弾 新人左腕・浜口が10勝目”. サンケイスポーツ (2017年10月4日). 2017年10月5日閲覧。
  13. ^ a b DeNA細川、高卒新人史上初のデビュー2連発”. 日刊スポーツ (2017年10月7日). 2017年10月5日閲覧。
  14. ^ DeNA細川CSデビュー 高卒新人野手は6年ぶり”. 日刊スポーツ (2017年10月15日). 2017年10月14日閲覧。
  15. ^ DeNA細川が代打で適時打 CS初安打&初打点”. 日刊スポーツ (2017年10月24日). 2017年10月24日閲覧。
  16. ^ “ラミレスDeNA秘密兵器”細川、ルーキーDHある!出場なら高卒新人野手9人目”. サンケイスポーツ (2017年10月29日). 2017年10月27日閲覧。
  17. ^ DeNA細川が日本シリーズ初打席初安打 高卒新人野手では史上初”. デイリースポーツ (2017年10月29日). 2017年10月28日閲覧。
  18. ^ DeNA細川、高卒新人で初日本シリーズ出場&初安打”. 日刊スポーツ (2017年10月29日). 2017年10月28日閲覧。
  19. ^ a b 2017アジアウインターベースボールリーグ(AWB)NPBメンバー一覧”. NPB.jp (2017年11月17日). 2017年11月19日閲覧。
  20. ^ 2017アジアウインターベースボールリーグ(AWB)試合結果”. NPB.jp (2017年12月17日). 2018年1月26日閲覧。
  21. ^ a b DeNA細川が今季初先発でV打 夏の強化月間効果”. 日刊スポーツ (2018年12月21日). 2018年9月12日閲覧。
  22. ^ a b 「茨城の中田翔」DeNA細川がプロ初打席で豪快弾”. 日刊スポーツ (2017年2月13日). 2017年3月16日閲覧。
  23. ^ “ハマのカブレラ”DeNAドラ5細川一軍再招集!誓ったツバメの石川撃ち”. デイリースポーツ (2017年3月16日). 2017年2月17日閲覧。
  24. ^ 明秀学園日立・細川、スカウト熱視線の二刀流/茨城”. 日刊スポーツ (2016年6月30日). 2017年3月16日閲覧。
  25. ^ a b 【DeNA】ハマのセイヤだ!ドラ5細川の打撃にラミ監督べたぼれ、1軍紅白戦抜てき”. スポーツ報知 (2017年2月6日). 2017年3月16日閲覧。
  26. ^ 【野球】DeNA細川の弟・拓哉も有望株…初甲子園当確の明秀学園日立エース”. 日刊スポーツ (2017年11月11日). 2018年1月28日閲覧。
  27. ^ 明秀日立センバツ当確、DeNA細川弟が完投勝利”. 日刊スポーツ (2017年11月14日). 2017年10月26日閲覧。
  28. ^ 明秀日立準優勝 4連投細川「悔いはないです」”. 日刊スポーツ (2017年11月14日). 2017年10月28日閲覧。
  29. ^ 明秀学園日立・細川、センバツで「兄の分も活躍」”. 日刊スポーツ (2018年1月26日). 2018年1月28日閲覧。
  30. ^ a b 明秀日立・細川が東北福祉大へ 兄はDeNA外野手”. 日刊スポーツ (2018年12月21日). 2018年12月19日閲覧。
  31. ^ 明秀学園日立4強ならず、細川「投げ急いだ」/茨城”. 日刊スポーツ (2018年12月21日). 2018年7月22日閲覧。
  32. ^ DeNA細川の弟、明秀学園日立・細川拓哉がプロ志望届提出”. スポーツ報知 (2018年12月21日). 2018年9月21日閲覧。

関連項目編集

外部リンク編集