細矢 治夫(ほそや はるお、1936年7月18日 -)は、日本化学者お茶の水女子大学名誉教授[1]理学博士。 専門は、数理化学[2]理論化学[3]情報化学[3]

著書に『量子化学』[3]、『化学をつかむ』[3][4](それぞれ単著)、『化学反応の機構』(長倉三郎と共著)[3][4]、『構造と物性』(丸山有成と共著)[3]などがある。化学構造のグラフ表現(分子グラフ)に関するトポロジカル・インデックスという用語の提唱者[5][6]、そのひとつである細矢インデックス(Hosoya Index)の発案者として知られる。神奈川県鎌倉市出身[3][4]

略歴編集

その他編集

  • 少なくとも3人のエルデシュ数1を持つ数学者との共著論文がある。このため、化学者であるがエルデシュ数2を所持している。
  • 著書『三角形の七不思議』では、帯に秋山仁ピーター・フランクルが言葉を寄せている。秋山はハラリーに、ピーターはグラハムに師事していた。

著書編集

  • 『量子化学』(1980年)、サイエンス社ISBN 4781902286
  • 『化学をつかむ』(1983年)、岩波書店NCID BN01511044
  • 『絵解き量子化学入門』(1993年)、オーム社ISBN 4274119904
  • 『ピタゴラスの三角形とその数理』(2011年)、共立出版ISBN 9784320019867
  • 『トポロジカル・インデックス―フィボナッチ数からピタゴラスの三角形までをつなぐ新しい数理』(2012年)、日本評論社ISBN 9784535786660
  • 『三角形の七不思議』(2013年)、講談社ISBN 9784062578233

論文編集

  • Topological Index. A Newly Proposed Quantity Characterizing the Topological Nature of Structural Isomers of Saturated Hydrocarbons, Bulletin of the Chemical Society of Japan, Vol. 44 (1971), No. 9, pp.2332-2339. doi:10.1246/bcsj.44.2332
  • On the Distance Matrix of a Directed Graph, Jour. Graph Theory 1 (1977) (ロナルド・グラハムとアラン・ホフマン(en)との共著)[9]
  • On the matching properties of three fence graphs, Journal of Mathematical Chemistry (1993) Volume 12, Issue 1, pp.211-218 (フランク・ハラリーとの共著)[10]

参考文献編集

  1. ^ a b c Haruo Hosoya (2002), “The Topological Index Z Before and After 1971”, Internet Electronic Journal of Molecular Design 1 (9): 441-442, ISSN 1538-6414, http://www.biochempress.com/av01_0428.html 
  2. ^ a b お茶の水女子大学 (2006年5月11日). “細矢治夫先生(本学名誉教授) 日本化学会化学教育賞受賞”. 2012年12月8日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m 『新訂現代日本人名録2002』4、2002年、350頁。ISBN 4816916954
  4. ^ a b c d e f 細矢治夫『トポロジカル・インデックス―フィボナッチ数からピタゴラスの三角形までをつなぐ新しい数学』、2012年。ISBN 9784535786660(奥付)
  5. ^ Alexandru T. Balaban (2011), “Autobiographical Notes: 80 Years of Age, 68 Years of Chemistry”, MATCH: Communications in Mathematical and in Computer Chemistry 66 (1): 30, ISSN 0340-6253, http://www.pmf.kg.ac.rs/match/content66n1.htm 
  6. ^ 細矢治夫 「ある数理化学者のつぶやき」 『Molecular Science』 1巻1号、2007年。doi:10.3175/molsci.1.A0013ISSN 1881-8404 
  7. ^ 日本コンピュータ化学会: “日本コンピュータ化学会 沿革”. 2012年12月8日閲覧。
  8. ^ 日本化学会: “日本化学会 各賞受賞者一覧” (2012年2月21日). 2012年12月8日閲覧。
  9. ^ グラハムの共著者別論文
  10. ^ Springerの情報による