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終止符(しゅうしふ)は、横書き文書での終わりに打たれるである。約物のひとつであり、図に示すようにベースライン英語版)上に置かれる。

英語では、「ピリオド」(period)又は「フルストップ」(full stop)と呼ばれる。アメリカ英語では「period」と呼ばれることが多く、イギリス英語では「full stop」と呼ばれることが多い[1][2][3]

文末を示す編集

日本語縦書き文書では句点(文の終わりを示す約物)にもっぱら「。」(マル)が用いられる。横書き文書では「。」を用いる流儀と「.」(終止符)を用いる流儀があるが、普通はいずれか一方に統一され、混用されることはない。

なお、公用文では、文化審議会の建議である「公用文作成の考え方(2022年)」において、句点には「。」を用いることとされている[4]。また公用文作成の考え方の解説では、学術的・専門的に必要な場合等を除いて、句点に「.」(ピリオド)は用いないこととされている[5]

日本語ベースで欧文交じりの横書き文書では句点として、「。」、「.」(終止符)の両方が混用される場合があり、その使い分けはその直前の文字種に合わせるといった流儀もある。また、数式や欧文文字をある程度用いる理学系の文書などでは、統一性の観点から「.」(終止符)に統一しているものも多い。

欧文(ラテン文字キリル文字などで記述された言語による文)ではもっぱら文の終わりに終止符が用いられる。

省略の印編集

英語など多くの言語で、略語の最後に終止符と同じ点を打つが、イギリスでは単に "Mr", "Dr" などとすることが多い。語の途中の音を略すとき(エリジオン)にはアポストロフィー(’)が用いられる。頭字語でもそれぞれの字の後ろに終止符を打つことがあるが、英語では終止符を打たないことも多い。

  • U.S.A. < United States of America
  • Mr. < Mister
  • rit. < ritardando

数の区切り編集

日本中国英語圏イギリスアメリカ)などでは、小数点に終止符を用いる。

ヨーロッパ大陸フランスドイツイタリアスペインロシア)などでは、大きな数の3桁ごとの区切り(千、百万、十億など)に終止符を用いる。例:12.345 (一万二千三百四十五)。空白を用いる場合もある。例:12 345。なお、この場合、小数点にはコンマを用いる。例:1,23 (一二三)。 13.344.556,677 889 92(1334万4千5百5十6六六七 八八九 九二:小数の桁区切りには空白を用いるのが普通)

年月日などの区切り編集

 
日本の道路標識の時間表示

いくつかの国では、年月日の区切りに終止符を用いることがある。 JIS X 0301-2019(情報交換のためのデータ要素および交換形式 - 日付および時刻の表記)では、年月日を元号の記号(令・R、平・H、昭・S など)を用いて表記する場合においては、年・月・日の区切りに終止符を用いると定めている(ISO 8601#国家標準による拡張)。

  • 「令和2年6月23日」の表記の例:年・月・日はそれぞれ2桁で表示する。年月日を区切る記号は「.」(終止符)を用いなければならない(西暦を用いる場合は、2020-06-23のように、ハイフンで区切ると規定されている)。
    • 令02.06.23
    • R02.06.23

時と分の区切りに:の代わりに終止符を用いることがあり、日本の道路標識ではそのように用いられる。

装飾としての利用編集

装飾として文字の間にピリオドが入れられる場合がある。発音はピリオドが無い場合と同じように行う(アルファベットで読まない)。S.T.A.L.K.E.R.など。

コンピュータ関係編集

コンピュータ関係では通常「ドット」と呼ばれ、小数点以外にもさまざまな用途に用いられる。

  • PascalC言語Javaなどでは、構造体クラスの要素を参照するために用いられる。言語によっては名前空間による修飾にも用いられる。
  • PascalPerlRubyなどでは2つのドット(..)を範囲指定に用いる。ALGOLではコロンを使っていたが、当時の多くの文字集合にコロンが含まれていなかったために「..」で代用したことに由来する。
  • LISPでは2つの要素xとyから構成されるデータを「(x . y)」の形で表す。これを点対(dotted pair)と呼ぶ。
  • Prologでは節の終わりを示す。

ファイル名やインターネットホスト名ドメイン名)やIPアドレスなどの区切り記号として用いられる。

  • readme.txt
  • www.wikipedia.org
  • 192.168.0.1

縦書きにおける置き換え編集

日本語では、横書きに終止符を用いる場合であっても、縦書きとするときには終止符は次のように置き換えられる。

  • 文末に終止符を用いる場合でも、句点に置き換えられる。
  • 小数点中黒に置き換えられる。
  • No.などの表現は縦中横に置き換えられることがある。
  • 日本語以外の言語の場合やドメインの区切りなどの場合は、句点のように終止符を文字枠の右上に配置して使用される。

終止符に係る慣用表現編集

  • 終止符を打つ/ピリオドを打つ - 終わりにする、終わりになる。

終止符を含む語編集

終止符は前述した例(省略語を示す場合など)を除き文章中に用いられるものであり、固有名詞や単語に含まれることはほとんどないが、日本語において下記の固有名詞の例が存在する。

符号位置編集

記号 Unicode JIS X 0213 文字参照 名称
. U+002E 1-1-5 &#x2E;
&#46;
ピリオド
FULL STOP
U+FF0E 1-1-5 &#xFF0E;
&#65294;
ピリオド(全角)
FULLWIDTH FULL STOP

出典編集

  1. ^ Full stop vs. period Grammarist
  2. ^ Full Stop/Period (.) English Oxford Living Dictionaries
  3. ^ 『プログレッシブ和英中辞典』 第3版 小学館しゅうしふ【終止符】」のページ
  4. ^ 公用文作成の考え方(建議) p.(4)、文化審議会、2022年1月7日
  5. ^ (付)「公用文作成の考え方(文化審議会建議)」解説 p.17、文化審議会、2022年1月7日

関連項目編集