結城 幸司(ゆうき こうじ、1964年4月 - )は、日本の版画家、木彫作家、アイヌ民族運動家、ロックシンガー。

略歴 編集

アイヌ解放運動活動家の結城庄司の息子として生まれる。父が多忙で、母がいなくなり、神奈川県のおばのもとで育つ。高校卒業後、不動産会社に就職する。東京で、アイヌ民族運動に参加する。勤務していた会社が倒産のあと、建設会社や製菓会社と職をかえる。

札幌にいき、アイヌ伝統の帆船「イタオマチㇷ゚」の復元作業に参加するが、完成品が進水もせず展示品となるのに失望する。復元作業にたずさわった仲間とともに、2000年に、『アイヌアートプロジェクト』を設立する。2001年のカナダでの先住民カヌー大会に、再び造られたイタオマチㇷ゚で参加する。版画家としても活動している[1]。2008年1月13日、NHKのETV特集「僕たちのアイヌ宣言~民族と自分のはざまで」に出演する[2]。日本各地で公演活動も行っている[3][4]

2008年7月1日から7月4日にかけて開催された「先住民族サミット」アイヌモシリ2008の実行委員会事務局長に選ばれる[5]アメリカ合衆国オーストラリアニュージーランドフィリピンノルウェーなどの12ヶ国の22の先住民の代表をふくめ1500人ほどが参加した「先住民族サミット」アイヌモシリ2008で、先住民族の人権および民族自治権に関した「二風谷宣言」が採択される[6]

脚注 編集

外部リンク 編集