結婚式 (松本清張)

松本清張の短編小説

結婚式』(けっこんしき)は、松本清張短編小説1960年5月『週刊朝日別冊・陽春特別号』に掲載され、1963年10月に短編集『眼の気流』収録の1作として、新潮社より刊行された。

結婚式
作者 松本清張
日本の旗 日本
言語 日本語
ジャンル 短編小説
発表形態 雑誌掲載
初出情報
初出 『週刊朝日別冊・陽春特別号』(1960年5月
出版元 朝日新聞社
刊本情報
収録 『眼の気流』
出版元 新潮社
出版年月日 1963年10月25日
装幀 上口睦人
ウィキポータル 文学 ポータル 書物
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1963年1989年にテレビドラマ化されている。

あらすじ 編集

私・吉村と同期の新田徹吉は、新聞社を退社し独立、新しく広告取扱店を興した。私は新田夫婦から相談を受けていた。新田は堅気で頭のいい男だった。妻の元子はよく出来た女性で、捨て身になって夫に協力していた。10年が経ち、新田の店は、中堅の広告取扱店として押しも押されもせぬ地位を築いていた。ある日、私が新田の店に顔を出すと、受付の女性が変わっていた。20歳過ぎたくらいで彫りが深く、それまでにない美人だった。元子はその女性・佐伯光子を、いい女性としてしきりに褒めた。

それからしばらく経って、私は仕事上の宴会帰りにハイヤーに乗っていたが、ヘッドライトが前方に一組の男女を映し出し、私はあっと思った。確かに、新田徹吉と佐伯光子だった。もう少し確証を掴めたら、折を見て新田に、浮気を止めるよう忠告しようと私は思ったが、どうにも実際が掴めない。元子は相変わらず佐伯光子を可愛がっていた。しかし実は新田と光子の関係はその後も続いており、やがて元子にも露見する。

テレビドラマ 編集

1963年版 編集

1963年1月24日1月25日(22:15-22:45)、NHKの「松本清張シリーズ・黒の組曲」の1作として2回にわたり放映。

キャスト
スタッフ

1989年版 編集

松本清張サスペンス
結婚式
ジャンル テレビドラマ
原作 松本清張『結婚式』
脚本 岸田理生
演出 鶴橋康夫
出演者 浅丘ルリ子ほか
製作
プロデューサー 難波誠一(NTV映像センター)
上窪泰司(NTV映像センター)
林悦子(霧企画)
制作 読売テレビ
放送
放送国・地域  日本
放送期間1989年9月21日
放送時間21:03 - 22:52
放送枠木曜ゴールデンドラマ

特記事項:
第27回ギャラクシー賞選奨受賞作品。
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松本清張サスペンス・結婚式」。1989年9月21日読売テレビ制作・日本テレビ系列の「木曜ゴールデンドラマ」枠(21:03-22:52)にて放映。視聴率21.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)[1]。第27回ギャラクシー賞選奨受賞作品。

キャスト
スタッフ
読売テレビ制作・日本テレビ系列 木曜ゴールデンドラマ
前番組 番組名 次番組
夢を食べた夫婦
(1989.9.14)
松本清張サスペンス
結婚式
(1989.9.21)

出典 編集

  1. ^ 林悦子『松本清張映像の世界 霧にかけた夢』(2001年、ワイズ出版