緑区 (さいたま市)

埼玉県さいたま市を構成する10区のうちの一つ

緑区(みどりく)は、埼玉県さいたま市を構成する10のうちの一つ(旧浦和市東部)。国内最大のサッカー専用スタジアムである埼玉スタジアム2002を擁する。

みどりく ウィキデータを編集
緑区
埼玉スタジアム2002
ロゴ
日本の旗 日本
地方 関東地方
都道府県 埼玉県
さいたま市
市町村コード 11109-1
面積 26.44km2
総人口 133,133[編集]
推計人口、2024年2月1日)
人口密度 5,035人/km2
隣接自治体
隣接行政区
さいたま市見沼区浦和区南区岩槻区
川口市
区の花 サクラ[注釈 1]
区の色 みどり
緑区役所
所在地 336-8587
埼玉県さいたま市緑区大字中尾975番地1
北緯35度52分15.9秒 東経139度41分2.7秒 / 北緯35.871083度 東経139.684083度 / 35.871083; 139.684083
外部リンク さいたま市緑区
緑区 (さいたま市)位置図
特記事項 世帯数:50,960世帯(2020年6月1日)
NTT市外局番:048(区内全域)
ナンバープレート:大宮
番号区画コード:254
経度・緯度は世界測地系
ウィキプロジェクト

地理 編集

位置 編集

緑区は、埼玉県さいたま市の南東部に位置する。区域は、おおむね尾間木地区三室地区美園地区の各全域と谷田地区の北東部に相当する。

地形 編集

関東平野の中に位置する緑区は、区の全域にわたって標高が低く、最も低い地点で海抜2.4 m(大字大牧)、最も高い地点でも標高19.8 m(大字大門)である[2]

緑区の周辺では、綾瀬川芝川加田屋川といった中小の河川に沿って谷底平野が形成され、これによって大宮台地(北足立台地)が複数の支台に区切られている。このうち緑区の西半は、浦和大宮支台の東端部に位置する。その東側の区中央部には芝川が流れ芝川低地(見沼)を形成しており、さらにその東側は鳩ヶ谷支台となっている。区の北東境には綾瀬川が流れており、岩槻区との境界をなしている。

中央部に広がる見沼田んぼを中心に緑地が広がり、芝川綾瀬川見沼代用水天久保用水などが流れ、綾瀬川は区の東限に当たる。見沼田んぼは、江戸時代に新田開発および水害対策を目的として見沼溜井を干拓して形成された。南部には武蔵野線が通り、東部には南北に東北自動車道国道122号が通り、かつては武州鉄道が走っていた。衆議院小選挙区のブロックは埼玉第1区である。

人口構成 編集

緑区の世帯数は約5万世帯、人口は約13万人である。みそのウイングシティの計画人口は3万人を超えるため、2021年頃の人口は14万人程度と見込まれる。2013年(平成25年)時点の年間収入1000万円以上の世帯が占める割合は12.05%[3]となっている。これは、埼玉県内の市区町村の中では浦和区に次ぐ第2位である。

歴史 編集

現在の大門地区には、日光御成街道宿場である大門宿があった。

旧浦和市時代に見沼田んぼより西の台地の多くの部分で区画整理事業が着手された。昭和から現在までに東浦和駅周辺や三室地区を中心として宅地化が急速に進んだ[4]。現在も事業が続き造成工事が行われているエリア(中尾など)がある。2004年には第二産業道路の中尾 - 大谷口間や川口市内の区間が開通し、渋滞に悩まされていた南北の交通がスムーズになった。

市東部の副都心と位置付けられている浦和美園駅周辺では2001年からみそのウイングシティの区画整理事業が始まり、計画人口は31,200人と市内最大規模の開発が進んでいる。

区名選定の際の住民投票では「緑区」は6候補中5位であったが、1位と3位にランクインしていた「浦和東区」や「東浦和区」は旧市名が入っており好ましくないと判断され、2位の「美園区」は旧美園村の村域を現在の区域がそのまま受け継いでいないことなどを理由に除外され、4位の「東区」は岩槻市がさいたま市との合併を希望していたことなどを理由に除外されたために「緑区」が採用された。

年表 編集

人口 編集

緑区成立後から毎年4月1日の人口。住民基本台帳人口より(台帳法改正前の2012年以前は台帳人口+外国人登録人口の数値)[5]

2003年(平成15年) 103,048人
2004年(平成16年) 103,691人
2005年(平成17年) 104,517人
2006年(平成18年) 105,865人
2007年(平成19年) 107,191人
2008年(平成20年) 109,297人
2009年(平成21年) 110,225人
2010年(平成22年) 111,483人
2011年(平成23年) 112,710人
2012年(平成24年) 114,189人
2013年(平成25年) 115,277人
2014年(平成26年) 116,818人
2015年(平成27年) 118,269人

町字 編集

緑区では、一部の地区で住居表示に関する法律に基づく住居表示が実施されている。

緑区役所管内(65町字)
町字 町字の読み 設置年月日 住居表示実施年月日 住居表示実施直前の町字 備考
大字大崎 おおさき 1889年4月1日 未実施
大字大牧 おおまき 1889年4月1日 未実施
大字大間木 おおまぎ 1889年4月1日 未実施
大間木二丁目 おおまぎ 2019年3月2日 未実施
大間木三丁目 2019年3月2日 未実施
大字大谷口 おおやぐち 1889年4月1日 未実施
大字上野田 かみのだ 1889年4月1日 未実施
大字北原 きたはら 1889年4月1日 未実施
大字玄蕃新田 げんばしんでん 1889年4月1日 未実施
道祖土一丁目 さいど 1982年8月1日 1982年8月1日 大字道祖土、大字瀬ヶ崎および大字三室の各一部
道祖土二丁目 1982年8月1日 1982年8月1日 大字道祖土、大字瀬ヶ崎および大字三室の各一部
道祖土三丁目 1982年8月1日 1982年8月1日 大字道祖土、大字瀬ヶ崎および大字三室の各一部
道祖土四丁目 1982年8月1日 1982年8月1日 大字道祖土、大字瀬ヶ崎および大字三室の各一部
芝原一丁目 しばはら 1985年10月26日 未実施
芝原二丁目 1985年10月26日 未実施
芝原三丁目 1985年10月26日 未実施
大字下野田 しものだ 1889年4月1日 未実施
大字下山口新田 しもやまぐちしんでん 1889年4月1日 未実施
大字新宿 しんじゅく 1979年3月31日 未実施
太田窪一丁目 だいたくぼ 1967年9月1日 1967年9月1日 大字太田窪、大字原山新田、大字大谷口および大字大谷場の各一部
太田窪三丁目 1967年9月1日 1967年9月1日 大字太田窪、大字原山新田、大字大谷口および大字大谷場の各一部
大字大道 だいどう 1979年3月31日 未実施
大字大門 だいもん 1889年4月1日 未実施
大字代山 だいやま 1889年4月1日 未実施
大字高畑 たかばたけ 1889年4月1日 未実施
大字寺山 てらやま 1889年4月1日 未実施
大字中尾 なかお 1889年4月1日 未実施
大字中野田 なかのだ 1889年4月1日 未実施
大字南部領辻 なんぶりょうつじ 1889年4月1日 未実施
大字蓮見新田 はすみしんでん 1889年4月1日 未実施
原山一丁目 はらやま 1967年9月1日 1967年9月1日 大字太田窪、大字大谷口および大字原山新田の各一部
原山二丁目 1967年9月1日 1967年9月1日 大字太田窪および大字原山新田の各一部
原山三丁目 1967年9月1日 1967年9月1日 大字太田窪および大字原山新田の各一部
原山四丁目 1967年9月1日 1967年9月1日 大字大谷口および大字原山新田の各一部
馬場一丁目 ばんば 1994年8月19日 未実施
馬場二丁目 1994年8月19日 未実施
東浦和一丁目 ひがしうらわ 2002年12月7日 未実施
東浦和二丁目 2002年12月7日 未実施
東浦和三丁目 2002年12月7日 未実施
東浦和四丁目 2002年12月7日 未実施
東浦和五丁目 2002年12月7日 未実施
東浦和六丁目 2002年12月7日 未実施
東浦和七丁目 2002年12月7日 未実施
東浦和八丁目 2002年12月7日 未実施
東浦和九丁目 2002年12月7日 未実施
東大門一丁目 ひがしだいもん 1992年2月22日 未実施
東大門二丁目 1992年2月22日 未実施
東大門三丁目 1992年2月22日 未実施
松木一丁目 まつき 2000年10月7日 未実施
松木二丁目 2000年10月7日 未実施
松木三丁目 2000年10月7日 未実施
大字間宮 まみや 1889年4月1日 未実施
大字三浦 みうら 1977年12月28日 未実施
美園一丁目 みその 2017年2月18日 未実施
美園二丁目 2017年2月18日 未実施
美園三丁目 2017年2月18日 未実施
美園四丁目 2017年2月18日 未実施
美園五丁目 2017年2月18日 未実施
美園六丁目 2017年2月18日 未実施
大字見沼 みぬま 1977年12月28日 未実施
大字三室 みむろ 1889年4月1日 未実施
大字宮後 みやうしろ 1979年3月31日 未実施
宮本一丁目 みやもと 1973年3月10日 未実施
宮本二丁目 1973年3月10日 未実施
山崎一丁目 やまざき 1982年8月1日 1982年8月1日 大字三室および大字下木崎の各一部


主な施設 編集

 
プラザイースト
 
浦和美園駅東口複合施設
 
イオンモール浦和美園
 
浦和くらしの博物館民家園
 
さいたま市立浦和博物館

寺社・史跡 編集

 
氷川女体神社
 
見沼通船堀
 
浦和宿本陣表門

行政 編集

交通 編集

 
浦和美園駅

鉄道 編集

道路 編集

高速道路
有料道路
一般国道
県道

バス 編集

教育 編集

 
浦和明の星女子高校
 
浦和学院高等学校
大学
専門学校
高等学校
中学校
小学校
特別支援学校
過去にあった学校

出身著名人 編集

浦和市#出身著名人も参照。

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ さいたま市内では、大宮区もさくらを「区の花」としているが、大宮区はひらがな表記、緑区はカタカナ表記となっている[1]

出典 編集

  1. ^ さいたま市区の花ロゴ デザインマニュアル
  2. ^ さいたま市/さいたま市統計書(平成26年版)”. www.city.saitama.jp. 2020年7月13日閲覧。
  3. ^ 2013年(平成25年)住宅・土地統計調査による。分母からは収入階層不明の世帯を除く。
  4. ^ 市内の区画整理位置図
  5. ^ さいたま市の人口・世帯(時系列結果) さいたま市
  6. ^ 公示 18C1号、18C2号” (PDF). 関東運輸局 (2018年2月1日). 2018年7月8日閲覧。
  7. ^ 「浦和美園線」「市立病院線」「大杉公園通り線」路線の休止について” (PDF). ジャパンタローズ (2018年5月1日). 2018年7月8日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集