緒川たまき
緒川 たまき(おがわ たまき、1972年2月11日[1] - )は、日本の女優、ナレーターである。
おがわ たまき 緒川 たまき | |||||
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生年月日 | 1972年2月11日(49歳) | ||||
出生地 |
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出身地 |
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身長 | 169 cm | ||||
血液型 | B型 | ||||
職業 | 女優・ナレーター | ||||
ジャンル | 舞台・映画・テレビドラマ | ||||
活動期間 | 1993年 - | ||||
配偶者 | ケラリーノ・サンドロヴィッチ(2009年 - ) | ||||
事務所 | ラウダ | ||||
主な作品 | |||||
映画 『SF サムライ・フィクション』 『乱歩地獄』『ユメ十夜』 『観察 永遠に君を見つめて』 ドラマ 『Tomorrow〜陽はまたのぼる〜』 | |||||
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山口県徳山市(現・周南市)生まれ[2]、広島県出身[3]。ラウダ所属。身長169cm[1]。血液型B型。夫は劇作家・演出家のケラリーノ・サンドロヴィッチ。
経歴編集
生い立ち編集
山口県徳山市(現在の周南市)に生まれ[2]、父の仕事の都合により各地を転々として育つ[4]。出生後ほどなくして転居した両親の出身地である島根県松江市にて幼少期の数年間を過ごし[4]、幼稚園の時からは東京都、小学校5年生時から高校卒業までは広島県の広島市、及び福山市で育った[要出典]。広島県立松永高等学校、東京医療専門学校中退[5]。
高校生時代、同級生に、「涼しそうな顔をしている」と言われたことが、女優になろうと思ったきっかけであるという[6]。
芸能活動編集
1993年に女優としてデビュー[3]。
2005年1月よりフジテレビのバラエティ番組『トリビアの泉』内のコーナー「ガセビアの沼」にて「ウソつき」と喋りかける役でレギュラー出演していた。ただし番組内で名前の字幕表記やクレジットが出たことは一度もない。絶叫マシーン編で具合を悪くしたと八嶋智人が語っている。
私生活編集
2009年3月6日、37歳でケラリーノ・サンドロヴィッチと結婚[7]。
人物編集
広島県出身。
家族構成は父、母、一つ違いの兄。松江市には祖母が住んでいる[4]。
芸名の「たまき」は竹久夢二の妻の名から(実際は竹久夢二の小説に、自身と似て手足が大きめであったといわれる「たまき」という女性が登場することから)。趣味の幅は広く、読書では安部公房、三島由紀夫、谷崎潤一郎、夏目漱石などの純文学を好み、またカメラでは自らの撮影による旅行記を発表し、雑誌のコラム連載などでも活躍する。他に、ウクレレファンとして『ウクレレ・ラヴ』という本で紹介されている。
出演編集
映画編集
- ナチュラル・ウーマン(1994年) - 諸凪花世 役
- プ(1995年) - ヒロミ 役
- 静かな生活(1995年) - 天気予報のお姉さん 役
- SF サムライ・フィクション(1998年) - 溝口小春 役
- ジュブナイル(2000年) - 木下岬 役
- Stero Future(2000年) - 桃崎薫 役
- ピカレスク -人間失格-(2002年) - 大田静 役
- ホ・ギ・ラ・ラ Hogi-Lala(2002年) - キララ 役
- 乱歩地獄(2005年) - 木下芙蓉 役
- 楳図かずお恐怖劇場 蟲たちの家(2005年) - 御厨留以子 役
- ユメ十夜 第九夜(2007年) - 母 役
- 観察 永遠に君を見つめて(2007年) - 主演・名取弥生 役
- 陰日向に咲く(2008年、東宝) - ジュピター 役
- へんりっく 寺山修司の弟(2009年)
- 紙風船(2011年) - 妻 役
- ラビット・ホラー3D (2011年) - キリコの母 役
- きいろいゾウ(2013年) - 緑 役
- 進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド(2015年) - カルラ 役
- 禅と骨(2017年) - 貴婦人 役
- 春待つ僕ら(2018年) - 神山ユーコ 役
- グッドバイ〜嘘からはじまる人生喜劇〜(2019年) - 青木保子 役
テレビドラマ編集
- あの日に帰りたい(1993年、フジテレビ) - 坂口由香里 役
- 都合のいい女(1993年、フジテレビ) - 南陽子 役
- ドラマ新銀河 赤ちゃんが来た(1994年、NHK総合)
- 文學ト云フ事 第6回『蓼食う虫』・第10回『箱男』・第12回『斜陽』・第17回『朝雲』(1994年、フジテレビ)
- 付き馬屋おえん事件帳 第3シリーズ 第1話(1995年、テレビ東京) - おはな 役
- ラブラブ・トンマ計画(1995年、テレビ新広島)
- かしこ(1995年、フジテレビ)
- 東京SEX 第7話『クィーン』(1995年、フジテレビ)
- 竜馬におまかせ!(1996年、日本テレビ) - 千葉さな 役
- 3番テーブルの客 第18話(1997年、フジテレビ) - 女 役
- ドラマ新銀河 木綿のハンカチ〜ライトウインズ物語(1997年、NHK総合) - 主演・鳥居海子役
- 立入禁止 STAFF ONLY 第1話『アンコール』(1997年、フジテレビ)
- タイフーンシェルター(1997年、フジテレビ)
- 小津安二郎生誕100年記念作品 娘の結婚(2003年、WOWOW) - 坂本綾 役
- 動物のお医者さん 第10話(2003年、テレビ朝日) - マリコ 役
- 大河ドラマ 武蔵 MUSASHI 第40回、第41回(2003年、NHK) - 高音 役
- 怪奇事件特捜チームS・R・I 嗤う火だるま男(2004年、BSフジ) - 片桐すず 役
- 時効警察 第3話(2006年、テレビ朝日) - 道子 役
- Tomorrow〜陽はまたのぼる〜(2008年、TBSテレビ) - 遠藤紗綾 役
- JIN-仁- 完結編 第4話(2011年、TBSテレビ) - 恵姫 役
- たぶらかし-代行女優業・マキ- 第6話(2012年、読売テレビ) - 佐藤伸子 役
- D×TOWN「心の音(ココノネ)」(2012年、テレビ東京) - 浅野 奈津子 役
- 野田ともうします。 シーズン3 第4話(2012年10月22日、NHK)
- 怪奇恋愛作戦(2015年、テレビ東京) - 華本冬 役
- 金曜プレミアムスペシャルドラマ 私という名の変奏曲(2015年10月2日、フジテレビ) - 池島理沙 役
- 連続ドラマW「メガバンク最終決戦」(2016年2月 - 3月、WOWOW) - 湯川環季 役
- 隠れ菊(2016年、NHK BSプレミアム) - 矢萩多衣 役[8]
- 深夜食堂 Tokyo Stories 第8話「長芋のソテー」(2016年、Netflix) - 富士子 役
- 朗読屋 (2017年、NHK BSプレミアム) - 早川 役
- 下北沢ダイハード「夜逃げする女」(2017年、テレビ東京) - 須田類 役
- 全力失踪(2017年、NHK BSプレミアム) - 磯山聖子 役
- 大全力失踪(2019年、NHK BSプレミアム)
- 日曜ワイド「ハルさん〜花嫁の父は名探偵!?」(2017年12月3日、テレビ朝日) - 春日部瑠璃子 役
テレビ番組編集
- よい国(1994年、フジテレビ)
- Weekend H・I・P - AXEL (1994年、テレビ朝日)
- 土曜ソリトン SIDE-B(1995年、NHK教育) - 高野寛とともに司会
- NG(THE NEXT GENERATION) (1996年、日本テレビ) - 井上順とともに司会
- 竜馬におまかせ!のここが間違っている (1996年、日本テレビ)
- とびっきり京都 第53回「洋館に息づく和のこころ」(NHK BShi・NHK BS2・NHK総合)
- 新日曜美術館(NHK教育) - サブ司会
- 真珠の小箱(毎日放送)
- アジアンスマイル(NHK総合・NHK BS1) - ナレーション
- シネマ紀行(衛星劇場) - リポーター
- トリビアの泉 〜素晴らしきムダ知識〜(2005年 - 2006年、フジテレビ) - 番組内のコーナー「ガセビアの沼」に「ウソつき」と言う役で出演
- 世紀を刻んだ歌「明日に架ける橋 ~賛美歌になった愛の歌」(2006年、NHK BS2) - 後にNHK総合「プレミアム10」枠で短縮版が放送された
- アフロディーテの羅針盤(2012年4月 - 、NHK BSプレミアム) - 佐田真由美とともに司会
- おはなしのくにクラシック 第2回「竹取物語」(2012年4月23日、NHK Eテレ)
- Moon Radio(安らぎの音楽と風景/エコミュージックTV)
- 東京ランドマーク図鑑(2012年、NHK) - MCアシスタント
- NHK高校講座 ロンリのちから(2014年4月15日 - 、NHK Eテレ)
- 歴史秘話ヒストリア 伊藤梅子役(2015年8月26日、NHK)
- 中原中也と“朗読屋”~ことばの源流を訪ねて (2017年、NHK BSプレミアム) - ナレーション
- ニッポン印象派「いのちの海」(2018年1月27日、NHK BSプレミアム) - 語り
舞台編集
- 広島に原爆を落とす日(1997年、つかこうへい原作)
- 三人姉妹(2001年、アントン・チェーホフ原作、岩松了翻訳・演出)
- ドラマコンサート「ミッシング・ピース〜あらかじめ失われた恋人たちよ」(2001年、市川右近演出、千住明音楽) - 朗読劇
- 川上弘美リーディングドラマ『恋のエチュード』(2003年、鐘下辰男演出) - 「溺レる」「春の虫」を朗読
- ワニを素手でつかまえる方法(2004年、岩松了作・演出)
- 上海異人娼館(2004年、寺山修司原作、宇野亜喜良芸術監督・台本、斉藤千雪・森崎偏陸演出)
- 荒神(2005年、中島かずき作、いのうえひでのり演出)
- ナイロン100℃ 30th SESSION「犬は鎖につなぐべからず 〜岸田國士一幕劇コレクション〜」(2007年、岸田國士原作、ケラリーノ・サンドロヴィッチ潤色・構成・演出)
- シェイクスピア・ソナタ(2007年、岩松了作・演出)
- どん底(2008年、マクシム・ゴーリキー原作、ケラリーノ・サンドロヴィッチ上演台本・演出)
- ドラマ・リーディング29「醜男(ぶおとこ)」(2008年、マリウス・フォン・マイエンブルク原作、ノゾエ征爾演出)
- しとやかな獣(2009年、新藤兼人原作、ケラリーノ・サンドロヴィッチ演出)
- エドワード・ボンドの「リア」(2009年、白井晃演出)
- ナイロン100℃ 35th SESSION「2番目、或いは3番目」(2010年、ケラリーノ・サンドロヴィッチ作・演出)
- 黴菌(2010年、ケラリーノ・サンドロヴィッチ演出)
- ナイロン100℃ 36th SESSION「黒い十人の女 〜version100℃〜」(2011年、ケラリーノ・サンドロヴィッチ演出)
- 赤色エレジー(2011年、天野天街脚本・構成・演出) - オフィスコットーネプロデュース
- 龍を撫でた男(2012年、福田恆存作、ケラリーノ・サンドロヴィッチ演出) - M&Oplaysプロデュース
- 祈りと怪物 ~ウィルヴィルの三姉妹~(KERAバージョン)(2012年、ケラリーノ・サンドロヴィッチ脚本・演出)
- 大西洋レストラン(2013年、湯澤幸一郎作・演出)
- SWANNY公演 ファスビンダーの「ゴミ、都市そして死」(2013年、千木良悠子演出)
- 天野天街 presents 歌と朗読「時計台の夜」(2014年)
- ナイロン100℃ 41st SESSION「パン屋文六の思案~続・岸田國士一幕劇コレクション」 (2014年、ケラリーノ・サンドロヴィッチ演出)
- 緒川たまき(朗読)&クリス・デフォート(ピアノ)(2014年、武蔵野スイングホール) - 夏目漱石「夢十夜」から1、3、7、9、10夜を朗読
- 夕空はれて ~よくかきくうきゃく~(2014年、別役実原作、ケラリーノ・サンドロヴィッチ潤色・演出) - 青山円形劇場プロデュース
- 狂人なおもて往生をとぐ ~ 昔、僕達は愛した ~(2015年、Roots vol.2 清水邦夫作、熊林弘高演出) - 東京文化発信プロジェクト事業
- SWANNY ファスビンダー二本立て公演 『ゴミ、都市そして死』『猫の首に血』(2015年、千木良悠子演出)『ゴミ、都市そして死』に出演
- KERA・MAP #006『グッドバイ』(2015年、ケラリーノ・サンドロヴィッチ脚本・演出)
- 世田谷パブリックシアター+KERA・MAP #007『キネマと恋人』(2016年、ケラリーノ・サンドロヴィッチ脚本・演出)
- シアターコクーン・オンレパートリー2017+キューブ20th,2017 陥没 (2017年、ケラリーノ・サンドロヴィッチ脚本・演出)
- KERA・MAP #008『修道女たち』(2018年、ケラリーノ・サンドロヴィッチ脚本・演出)
- 世田谷パブリックシアター+KERA・MAP #009『キネマと恋人』(2019年、ケラリーノ・サンドロヴィッチ脚本・演出)
- ドクター・ホフマンのサナトリウム 〜カフカ第4の長編〜(2019年、ケラリーノ・サンドロヴィッチ脚本・演出)- KAAT神奈川芸術劇場プロデュース
- ケムリ研究室 no.1 「ベイジルタウンの女神」(2020年、ケラリーノ・サンドロヴィッチ脚本・演出)- 主演 マーガレット・ロイド役
コンサート編集
- 時々自動コンサートvol.7『耳時々眼』(2009年5月) - ゲスト出演
- 時々自動スペシャルコンサート『ほとんど全部今井さん』(2013年3月) - ゲスト出演
ラジオ編集
- ラジオ京都物語(2005年10月 - 2006年3月、ニッポン放送・KBS京都ラジオ) - 案内役
- きょうも元気でわくわくラジオ 私の本棚(2006年 ‐ NHKラジオ第1) - 森下典子著『いとしいたべもの』朗読
- NHKマイあさラジオ 緒川たまきのシネマ指定席(2017年 ‐ NHKラジオ第1)
CM編集
- メルシャン あんずのお酒
- NTT キャッチホン
- 三菱鉛筆 シャープ替芯「私タコなのにね」
- 資生堂 ピエヌ
- 資生堂 アネッサ
- 明星食品 GOLDEN NOODLE
- カゴメ 野菜生活
- マックスファクター SK-II
- ファンケル フェナティ
- EMIミュージック・ジャパン Best Songs 〜We Love 80's〜(2007年9月)
- 村田製作所 中を見よ♡(2010年12月) - ナレーター
プロモーションビデオ編集
- LaBLIFe『ステレオ』(1998年)
- 初恋の嵐『真夏の夜の事』(2002年)
- SOB-A-MBIENT SUPER DELUXE『ちりぬるを』(2003年、市川崑監督)
- 乃木坂46『逃げ水』(ミュージックビデオ)(2017年) - 執事長 役
ゲーム編集
- 巨人のドシン(1999年) - 声の出演
書籍編集
- 1997(1996年、ロッキング・オン) ISBN 978-4947599452
- 写真集。『恋する惑星』などの撮影で有名なクリストファー・ドイルが返還間近の香港で撮影した。
- 緒川たまきのまたたび紀行―ブルガリア篇(1998年、ロッキング・オン) ISBN 978-4947599599
- Mexico ガイコツ祭り(2002年、ピエ・ブックス) ISBN 978-4894442177
- 2003―飯野賢治対談集(1999年、ソニーマガジン) ISBN 978-4789713597
関連書籍編集
- 高野寛『対談集 夢の中で会えるでしょう』(2018年10月10日発売、mille books、) ISBN 978-4-902744-93-4 C0073 - 対談相手の1人。
受賞歴編集
- ゴールデン・アロー賞 演劇新人賞『広島に原爆を落とす日』
- 第13回 高崎映画祭 最優秀助演女優賞『SF サムライ・フィクション』
脚注編集
- ^ a b “緒川 たまき”. 日本タレント名鑑. VIPタイムズ社. 2017年12月10日閲覧。
- ^ a b “特集1 元気元景やまぐち・ファイティング・スピリットの故郷「長門市」 「仙崎が生んだしあわせ上手 金子みすゞ」夢先案内人/緒川たまき”. きらら山口 Vol.4. 山口県 (2003年春). 2017年12月11日閲覧。
- ^ a b アカイさん (2017年9月18日). “NHK人物録 緒川たまき”. アーカイブスブログ. 日本放送協会. 2017年12月10日閲覧。
- ^ a b c “私と島根 緒川たまき”. 島根PR情報誌 シマネスク No.47. 島根県 (2003年春). 2017年12月11日閲覧。
- ^ “アーティストプロフィール 緒川たまき”. 滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール. 2020年4月22日閲覧。
- ^ この様子は、テレビ番組『かしこ』(フジテレビ)にて平成7年5月15日放送
- ^ “ご報告があるのです。”. ケラリーノ・サンドロヴィッチblog「日々是嫌日」 (2009年3月6日). 2015年2月11日閲覧。
- ^ “観月ありさ、三角関係描くドラマで新境地 25年連続主演の節目は「極力引き算」”. ORICON STYLE. (2016年8月23日) 2016年8月23日閲覧。