織守きょうや

日本の小説家・弁護士

(おりがみ きょうや、1980年10月7日[1][2] -)は、日本小説家。元弁護士イギリスロンドン生まれ[1]兵庫県神戸市在住[1]国際基督教大学卒業、早稲田大学法科大学院修了[3]。他に、(きょうや)の名義がある[2]

織守 きょうや
(おりがみ きょうや)
誕生 (1980-10-07) 1980年10月7日(43歳)
イギリスの旗 イギリスロンドン
職業 小説家
言語 日本語
最終学歴 国際基督教大学教養学部卒業
早稲田大学法科大学院修了
活動期間 2013年 -
ジャンル 推理小説
ホラー小説
代表作 『記憶屋』
主な受賞歴 講談社BOX新人賞Powers(2012年)
日本ホラー小説大賞読者賞(2015年)
第5回未来屋小説大賞(2021年)
デビュー作 『霊感検定』(2013年)
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2012年8月、『霊感検定』で第14回講談社BOX新人賞Powersを受賞。2013年1月、講談社BOXから同作が刊行され小説家デビューする。2021年に専業作家となるまでは[4]、現役弁護士として働くかたわら小説を執筆していた[1]

2015年、『記憶屋』で第22回日本ホラー小説大賞読者賞を受賞(京谷名義)[5]。同作を第1作とする〈記憶屋〉シリーズは、50万部を突破している[6]。2021年、『花束は毒』で第5回未来屋小説大賞を受賞[7]

作品リスト 編集

単著 編集

霊感検定 編集

  • 霊感検定(2013年1月 講談社BOX / 2016年8月 講談社文庫
  • 霊感検定2(2013年8月 講談社BOX)
    • 【改題】霊感検定 心霊アイドルの憂鬱(2016年12月 講談社文庫)
  • 霊感検定 春にして君を離れ(2017年4月 講談社文庫)

木村・高塚弁護士 編集

  • 黒野葉月は鳥籠で眠らない(2015年3月 講談社 / 2022年7月 双葉文庫
    • 【改題】少女は鳥籠で眠らない(2019年7月 講談社文庫)
      • 収録作品:黒野葉月は鳥籠で眠らない / 石田克志は暁に怯えない / 三橋春人は花束を捨てない / 小田切惣太は永遠を誓わない
  • 301号室の聖者(2016年3月 講談社 / 2022年8月 双葉文庫)
  • 悲鳴だけ聞こえない(2022年9月 双葉社)
    • 収録作品:悲鳴だけ聞こえない / 河部秀幸は存在しない / 無意味な遺言状 / 依頼人の利益 / 上代礼司は鈴の音を胸に抱く

記憶屋 編集

  • 記憶屋(2015年10月 角川ホラー文庫
  • 記憶屋II(2016年5月 角川ホラー文庫)
  • 記憶屋III(2016年6月 角川ホラー文庫)
  • 記憶屋0(2019年11月 角川ホラー文庫)

恋する吸血種シリーズ 編集

  • 世界の終わりと始まりの不完全な処遇(2018年6月 幻冬舎
  • 辻宮朔の心裏と真理(2020年10月 幻冬舎文庫)

ただし、無音に限り 編集

その他の小説 編集

  • SHELTER/CAGE(2014年7月 講談社BOX)
    • 【改題】SHELTER/CAGE 囚人と看守の輪舞曲(2023年3月 双葉文庫)
  • 響野怪談(2019年2月 角川ホラー文庫)
  • 朝焼けにファンファーレ(2020年11月 新潮社
    • 【改題】リーガルーキーズ!―半熟法律家の事件簿―(2023年6月 新潮文庫
  • 幻視者の曇り空 ―― cloudy days of Mr.Visionary(2021年4月 二見書房
  • 花束は毒(2021年7月 文藝春秋 / 2024年1月 文春文庫
  • 学園の魔王様と村人Aの事件簿(2022年6月 KADOKAWA
  • 彼女はそこにいる(2023年6月 KADOKAWA)
    • 収録作品:あの子はついてない / その家には何もない / そこにはいない
  • 隣人を疑うなかれ(2023年9月 幻冬舎)
  • キスに煙(2024年1月 文藝春秋)

エッセイ 編集

アンソロジー 編集

「」内が織守きょうやの作品

  • ベスト本格ミステリ2015(2015年6月 講談社ノベルス)「三橋春人は花束を捨てない」
    • 【再編集・改題】ベスト本格ミステリ TOP5 短編傑作選001(2018年12月 講談社文庫)
  • だから見るなといったのに 九つの奇妙な物語(2018年8月 新潮文庫nex)「とわの家の女」
  • 1968 三億円事件(2018年12月 幻冬舎文庫)「初恋は実らない」
  • 5分後に起こる恐怖 世にも奇妙なストーリー 呪いの螺旋(2019年7月 西東社)「廃墟の落書き」「無人の学校」「ころしてくれませんか」「地下室」「連れていく」
  • 沈黙の狂詩曲 最新ベスト・ミステリー(2019年11月 光文社)「上代礼司は鈴の音を胸に抱く」
    • 【分冊・改題】沈黙の狂詩曲 精華編 Vol.1 日本最旬ミステリー「ザ・ベスト」(2021年5月 光文社文庫)
  • FGOミステリー小説アンソロジー カルデアの事件簿 file.01(2020年2月 星海社FICTIONS)「少女は籠のなか」
  • ステイホームの密室殺人 1 コロナ時代のミステリー小説アンソロジー(2020年8月 星海社FICTIONS)「夜明けが遠すぎる」
  • 秘密 異形コレクションLI(2021年6月 光文社文庫)「壁の中」
  • ゆびさき怪談 一四〇字の怖い話(2021年7月 PHP文芸文庫) - ショートショート集
  • ほろよい読書(2021年8月 双葉文庫)「ショコラと秘密は彼女に香る」
  • 彼女。 百合小説アンソロジー(2022年3月 実業之日本社 / 2024年2月 実業之日本社文庫)「椿と悠」
  • Jミステリー2022 SPRING(2022年4月 光文社文庫)「目撃者」
  • 短編アンソロジー 学校の怪談(2022年5月 集英社文庫)「旧校舎のキサコさん」
  • 陥穽の円舞曲 最新ベスト・ミステリー(2022年11月 光文社)「まぼろしの女」
  • てのひら怪談 見てはいけない(2023年1月 ポプラキミノベル)「守護霊さん」「文字」「照明」「たんす」「亮ちゃん」
  • 幻想と怪奇14 ロンドン怪奇小説傑作選(2023年10月 新紀元社)「同居人」
  • 超短編! 大どんでん返しSpecial(2023年12月 小学館文庫)「侵入者」
  • 今夜は、鍋。―温かな食卓を囲む7つの物語―(2024年1月 新潮文庫nex)「やみ鍋」

単行本未収録作品 編集

  • 「とわの家の女」: 『小説新潮』2016年8月号
  • 「幽霊刑」: 『小説宝石』2017年6月号
  • 「ショコラと秘密は彼女に香る」 : 『小説推理』2021年6月号
  • 「まぼろしの女」 : 『オール讀物』2021年7月号
  • 「侵入者」 : 『STORY BOX』2022年1月号
  • 「三つの早桶」 : 『オール讀物』2022年11月号

エッセイ 編集

インタビュー・対談 編集

  • シークレット 綾辻行人ミステリ対談集 in 京都(綾辻行人 他 著、2020年9月 光文社)- 綾辻行人との対談を収録

朗読劇 編集

  • 朗読館「池袋ナイトアウルテールズ」(2020年9月5日 - 6日) - 脚本[9]
  • READING MUSEUM「池袋ナイトアウルテールズ2」(2021年7月24日 - 25日) - 脚本[10]

メディア・ミックス 編集

漫画 編集

映画 編集

メディア出演 編集

脚注 編集

出典 編集

  1. ^ a b c d 黒野葉月は鳥籠で眠らない/ 織守きょうや | 小説現代
  2. ^ a b 第22回日本ホラー小説大賞 澤村電磁さん『ぼぎわん』が受賞!|株式会社KADOKAWAのプレスリリース”. 2015年6月3日閲覧。
  3. ^ 織守きょうや”. www.amazon.co.jp. 2022年8月7日閲覧。
  4. ^ 第241回:織守きょうやさんその7「デビュー後の読書と自作」 - 作家の読書道”. WEB本の雑誌. 本の雑誌社 (2022年5月27日). 2023年4月1日閲覧。
  5. ^ “日本ホラー小説大賞に澤村電磁さん:本よみうり堂”. 読売新聞(YOMIURI ONLINE) (読売新聞社). https://web.archive.org/web/20150424020246/http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20150421-OYT8T50009.html 2015年6月5日閲覧。 
  6. ^ “山田涼介の切なげな表情!『記憶屋』場面カットが公開”. シネマトゥデイ. (2019年11月20日). https://www.cinematoday.jp/news/N0112450 2019年12月19日閲覧。 
  7. ^ 発表!第5回未来屋小説大賞”. 未来屋書店 (2021年12月24日). 2023年4月1日閲覧。
  8. ^ 英国の幽霊城ミステリー”. X-Knowledge. 2024年3月3日閲覧。
  9. ^ 朗読館「池袋ナイトアウルテールズ」公式サイト”. 2021年1月31日閲覧。
  10. ^ READING MUSEUM「池袋ナイトアウルテールズ2」公式サイト”. 2021年7月25日閲覧。
  11. ^ “山田涼介が恋人のため奔走「記憶屋 あなたを忘れない」初映像、公開日も決定”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2019年10月11日). https://natalie.mu/eiga/news/351058 2020年11月2日閲覧。 
  12. ^ 神戸市広報 [@kobekoho] (2023年1月20日). "2023年1月20日 12:00のツイート". X(旧Twitter)より2023年4月1日閲覧

外部リンク 編集