美濃市
日本の岐阜県の市
みのし 美濃市 | |||||
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国 |
![]() | ||||
地方 | 中部地方、東海地方 | ||||
都道府県 | 岐阜県 | ||||
市町村コード | 21207-5 | ||||
法人番号 |
4000020212075 ![]() | ||||
面積 |
117.01km2 | ||||
総人口 |
19,266人 [編集] (推計人口、2020年9月1日) | ||||
人口密度 | 165人/km2 | ||||
隣接自治体 | 関市、郡上市 | ||||
市の木 | カエデ | ||||
市の花 | ウメ | ||||
美濃市役所 | |||||
市長 | 武藤鉄弘 | ||||
所在地 |
〒501-3792 岐阜県美濃市1350番地 北緯35度32分41.1秒東経136度54分27.2秒座標: 北緯35度32分41.1秒 東経136度54分27.2秒 ![]() | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
日本の中心部または岐阜県の中心部に位置し、美濃和紙の産地として有名である。「うだつのあがる町並み」として知られる市街地は1999年5月13日に国の重要伝統的建造物群保存地区として選定された歴史的風致の街である。東海北陸自動車道と東海環状自動車道の美濃関ジャンクションの交差点になっており、近年は観光地として定着してきた。[1][2][3]
地理編集
県庁所在地の岐阜市から北へ約25km、東海地方の中心都市である名古屋市からは50km程に位置し濃尾平野を僅かに入った場所にある。市内の標高は南部の市街地では100m程だが北へ行くほど高くなり標高1000mを超える山もある。
山編集
名称 | 標高 | 備考 |
---|---|---|
瓢ヶ岳[4] | 1162.6m[4] | 市内最高標高地点である。 |
今淵ヶ岳[4] | 1048.4m[4] | |
矢坪岳[4] | 873.3m[4] | |
天王山[4] | 537.7m[4] | |
誕生山[4] | 501.6m[4] | |
古城山[4] | 437.1[4] | |
小倉山[4] | 158.2[4] |
河川編集
等級 | 名称 | 備考 |
---|---|---|
1[4] | 長良川[4][2] | |
板取川[4] | ||
片知川[4] | ||
半道川[4] | ||
神洞川[4] | ||
余取川[4] |
標高編集
最高 | 最低 | 備考 |
---|---|---|
1162.6m[5] 瓢ヶ岳山頂 |
31m[5] |
広袤(こうぼう)編集
|
国土地理院地理情報によると美濃市の東西南北それぞれの端は以下の位置で、東西の長さは12.5km、南北の長さは15.8kmである。[4][5]
人口編集
- 1955年(昭和30年)の国勢調査で31,178人が人口のピーク(最高人口数)だった。その後は人口が右肩下がりで減少し、1960年(昭和35年)の国勢調査からは3万人を割り続けていた。また、高度経済成長期の1965年頃から平成初期の1990年の頃までは2万6000人台を維持し続けていたが、その後も減少し続け、2015年1月の住民基本台帳人口からは2万人台である。美濃地域に人口が集中しており、岐阜県の市の自治体では人口が最も少ない。[4] [6][2]
美濃市と全国の年齢別人口分布(2005年) | 美濃市の年齢・男女別人口分布(2005年) |
■紫色 ― 美濃市
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 |
美濃市(に相当する地域)の人口の推移 | |
総務省統計局 国勢調査より |
面積編集
地区 | 地域 | 面積 |
---|---|---|
中部[4][2] | 美濃[4][2] | 15.13[4][2] |
南部[4][2] | 大矢田[4][2] | 11.39[4][2] |
藍見[4][2] | 6.11[4][2] | |
中有知[4][2] | 6.17[4][2] | |
北部[4][2] | 洲原[4][2] | 23.74[4][2] |
下牧[4][2] | 34.71[4][2] | |
上牧[4][2] | 19.80[4][2] |
隣接する自治体編集
気候編集
- 2007年8月16日には最高気温40.0°Cを観測した。
- 2018年には7月18日(40.6°C)、8月3日(40.3°C)、8月6日(40.3°C)、8月8日(41.0°C)の計4回、40°C以上の最高気温を観測した。このうち8月8日に観測した41.0°Cは、岐阜県下呂市金山(2018年8月6日)、高知県四万十市江川崎(2013年8月12日)と並んで国内観測史上2番目に高い記録であり、下呂市金山と並んで岐阜県内の観測史上最高気温でもある。
美濃市(美濃地域気象観測所)の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 16.6 (61.9) |
20.8 (69.4) |
25.2 (77.4) |
30.1 (86.2) |
34.4 (93.9) |
36.8 (98.2) |
40.6 (105.1) |
41.0 (105.8) |
38.2 (100.8) |
33.1 (91.6) |
25.4 (77.7) |
21.5 (70.7) |
41.0 (105.8) |
平均最高気温 °C (°F) | 8.3 (46.9) |
9.5 (49.1) |
13.5 (56.3) |
19.7 (67.5) |
24.3 (75.7) |
27.4 (81.3) |
30.8 (87.4) |
32.7 (90.9) |
28.5 (83.3) |
22.8 (73) |
16.7 (62.1) |
11.0 (51.8) |
20.4 (68.7) |
日平均気温 °C (°F) | 3.0 (37.4) |
3.7 (38.7) |
7.4 (45.3) |
13.2 (55.8) |
17.9 (64.2) |
21.8 (71.2) |
25.3 (77.5) |
26.7 (80.1) |
22.9 (73.2) |
16.8 (62.2) |
10.8 (51.4) |
5.4 (41.7) |
14.6 (58.3) |
平均最低気温 °C (°F) | −1.0 (30.2) |
−0.9 (30.4) |
2.0 (35.6) |
7.5 (45.5) |
12.5 (54.5) |
17.4 (63.3) |
21.4 (70.5) |
22.6 (72.7) |
18.9 (66) |
12.4 (54.3) |
6.4 (43.5) |
1.3 (34.3) |
10.0 (50) |
最低気温記録 °C (°F) | −7.2 (19) |
−7.9 (17.8) |
−4.6 (23.7) |
−1.9 (28.6) |
2.7 (36.9) |
9.2 (48.6) |
14.6 (58.3) |
15.2 (59.4) |
8.7 (47.7) |
2.4 (36.3) |
−1.6 (29.1) |
−7.7 (18.1) |
−7.9 (17.8) |
降水量 mm (inch) | 79.2 (3.118) |
87.6 (3.449) |
160.5 (6.319) |
186.6 (7.346) |
228.4 (8.992) |
290.3 (11.429) |
347.1 (13.665) |
210.7 (8.295) |
285.3 (11.232) |
144.9 (5.705) |
112.2 (4.417) |
72.7 (2.862) |
2,153.3 (84.776) |
平均降水日数 (≥ 1.0 mm) | 9.8 | 9.5 | 10.6 | 10.7 | 11.6 | 13.6 | 15.1 | 11.2 | 12.6 | 9.2 | 9.0 | 9.7 | 132.1 |
平均月間日照時間 | 133.0 | 145.2 | 172.4 | 181.3 | 178.3 | 141.7 | 152.0 | 179.9 | 146.9 | 156.2 | 139.1 | 136.3 | 1,863.9 |
出典: 気象庁 (平均値:1981年-2010年、極値:1978年-現在)[7][8] |
歴史編集
市制施行前編集
- 1600年(慶長5年):関ヶ原の戦いの功により徳川家康からこの地を拝領した飛騨高山藩主金森長近は、上有知藩を立藩し、長良川畔に小倉山城を築城。1606年(慶長11年)頃に現在の町割りが完成した。また、長近は長良川に上有知湊(こうずちみなと)を開き、経済の発展を目指した。上有知藩第2代藩主の金森長光の夭折により1611年(慶長16年)に上有知藩は廃藩となり、その後の1615年(元和元年)に尾張藩領となるも、上有知湊は船運による物資集散の拠点として和紙を中心とした経済活動が進み、商業都市として繁栄していく。
- 1889年(明治22年)7月1日 - 町村制により上有知村が町制施行し、「上有知町」となる。
- 1911年(明治44年)4月1日 - 美濃紙にちなんで「上有知町」から「美濃町」と改名。
市制施行後編集
- 1954年(昭和29年)4月1日 - 武儀郡美濃町、洲原村、下牧村、上牧村、大矢田村、藍見村、中有知村の1町6村が合併して美濃市が成立。[9][5][2]
- 1973年(昭和48年)4月1日 - 公募により市の木・市の花を制定する。[10][5]
- 1976年(昭和51年)5月4日 - 市民憲章を制定する。[11][5]
- 1984年(昭和59年)5月8日 - 健康都市を宣言する。[12]
- 1994年(平成6年)10月8日 - 第1回美濃和紙あかりアート展が開催される。[2]
- 1995年(平成7年)8月16日 - 非核平和都市を宣言する。[13]
- 2004年(平成16年)10月21日 - 平成16年台風第23号発生し、当市では長良川鉄道が不通になった。
- 2012年(平成24年)3月5日 - 歴史的風致維持向上計画が認定される。[14]
- 2012年(平成24年)9月29日 - 同年10月9日までぎふ清流国体が開催され、当市では10月7日に自転車競技のロードレースが開催される。[15]
- 2014年(平成26年)1月26日 - 19年ぶりに美濃市長選が行われる。(武藤鉄弘・古田秀文)
歴代市長編集
代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 |
---|---|---|---|
1 | 石原泰一 | 1954年4月25日 | 1958年4月5日 |
2 | 松久才治郎 | 1958年4月6日 | 1962年4月5日 |
3 | 加納精吾 | 1962年4月6日 | |
4 | |||
5 | |||
6 | 1976年6月10日 | ||
7 | 沢村章 | 1976年7月11日 | |
8 | |||
9 | 1987年6月23日 | ||
10 | 西部晃彦 | 1987年7月26日 | |
11 | 1995年7月25日 | ||
12 | 石川道政 | 1995年7月26日 | |
13 | |||
14 | |||
15 | |||
16 | 2013年12月31日 | ||
17 | 武藤鉄弘 | 2014年1月26日 |
行政編集
市長編集
- 武藤鉄弘(2期目)
- 任期:2022年1月25日まで
議会編集
- 定数:13人
- 任期:2023年4月29日まで
関連施設編集
- 地域ふれあいセンター - 洲原、上牧、下牧、大矢田、藍見、中有知
地域編集
- 美濃を中部地区、大矢田・藍見・中有知を南部地区、洲原・下牧・上牧を北部地区の3地区7地域に分ける。[4]
役所・出張所編集
施設名 | 備考 |
---|---|
美濃市役所 | |
大矢田出張所 | |
下牧出張所 | |
上牧出張所 | |
中有知出張所 | |
洲原出張所 |
警察署編集
施設名 | 備考 |
---|---|
美濃交番[4] | 岐阜県警察関警察署 - 隣りの関市に本署を置く、関市と当市を所轄する。[4] |
洲原駐在所[4] | |
下牧駐在所[4] | |
上牧駐在所[4] | |
大矢田駐在所[4] |
消防署編集
図書館編集
県の機関編集
市の機関編集
主な病院編集
郵便局編集
施設名 | 備考 |
---|---|
美濃郵便局 | |
美濃長瀬郵便局 | |
中有知簡易郵便局 | |
洲原郵便局 | |
下牧郵便局 | |
上牧郵便局 | |
大矢田簡易郵便局 | |
藍見郵便局 |
主な商業施設編集
- イオンタウン美濃
- スーパーセンターオークワ美濃インター店
- サピーショッピングセンター
- コメリ ホームセンター美濃店(岐阜県内初のコメリホームセンター。県内既存店は全て小規模店のハード&グリーン店舗だった。)
その他編集
- 美濃市斎場:火葬場を有する。
経済編集
産業編集
本社を置く企業編集
過去に本社を置いた企業編集
- アテナ工業 - 現在は関市にある。
市内に拠点を置く主な企業編集
名産品編集
姉妹都市・提携都市編集
国内編集
海外編集
教育編集
小学校編集
中学校編集
高等学校編集
その他編集
閉校した学校編集
交通編集
鉄道編集
市の中心となる駅:美濃市駅
かつて存在した鉄道路線編集
路線バス編集
道路編集
名所・旧跡・観光スポット・集客施設編集
美濃市の地名は分かりやすく地名を見ただけで城下の町人街だった時代の情景が浮かぶ。小倉山の麓は殿町。その近くの格子状街路のエリアは加治屋町、米屋町に魚屋町。その外側は西市場町に東市場町。町はずれに千畝町。長良川に寄り添う所は港町である。
- 美濃町 『うだつの上がる町並み』(重要伝統的建造物群保存地区)
- 小坂家住宅(国の重要文化財)
- 美濃和紙あかりアート館(国の登録有形文化財)
- 美濃和紙あかりアート展(体育の日の前の土日)
- 小倉公園(小倉山城跡、飛騨・美濃さくら三十三選)
- 上有知湊
- 美濃橋(国の重要文化財)
- 長良川発電所(本館、水路橋等は登録有形文化財)
- 美濃和紙の里会館
- 片知渓谷
寺社編集
- 八幡神社
- 大矢田神社(本殿・拝殿は国の重要文化財)
- 大矢田もみじ谷(国の天然記念物、飛騨・美濃紅葉三十三選)
- 大矢田ひんここまつり(岐阜県の無形民俗文化財、4月、11月23日)
- 洲原神社
- 瀧神社
- 金峰神社
- 鹿苑寺地蔵堂(六角堂)
- 道樹寺
- 教泉寺 杉原千畝の戸籍の出生場所として記載のある仏教寺。千畝は仏教寺の刈間の税務官吏の上に生まれたと書き記している。
祭事・イベント編集
名称 | 開催日 | 備考 |
---|---|---|
美濃まつり[2] | 4月第2土曜日・日曜日[2] | |
大矢田ひんここまつり[2] | 4月・11月23日 | 岐阜県の無形民俗文化財 |
ツアー・オブ・ジャパン美濃ステージ | 5月 | |
花火大会 | 8月1日 | |
美濃市産業祭 | 11月第2土日 |
著名な出身者編集
ゆるキャラ編集
- うだつくん(うだつをモチーフにしたゆるキャラ)
- 美濃せんじゅ丸(仙寿菜をモチーフにしたゆるキャラ)
その他編集
- 日本の音風景100選:卯建の町の水琴窟
- 重要伝統的建造物群保存地区
- 市外局番は0575(関MA)。
- 車検証の住所(使用者)が本市にある自動車に交付されるナンバープレートは岐阜ナンバーで、美濃市のほか、岐阜県美濃地方全域で使われている。
関連項目編集
参考文献編集
- 『図典 日本の市町村章』小学館辞典編集部、小学館、2007年1月10日、初版第1刷。ISBN 4095263113。
脚注編集
- ^ “美濃市について”. 美濃市. 2012年6月2日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak “美濃市における地域事情について”. 第15回政策討論会資料. 2012年6月2日閲覧。
- ^ “美濃市の維持向上すべき歴史的風致”. 美濃市. 2012年6月2日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao ap aq ar as at au “美濃市統計書”. 美濃市. 2012年6月2日閲覧。
- ^ a b c d e f “位置、市章、市の木、市の花、美濃市民憲章”. 美濃市. 2012年6月2日閲覧。
- ^ “美濃市の人口”. 美濃市. 2012年6月2日閲覧。
- ^ “平年値(年・月ごとの値)”. 気象庁. 2019年1月閲覧。
- ^ “観測史上1~10位の値(年間を通じての値)”. 気象庁. 2019年1月閲覧。
- ^ 図典 日本の市町村章 p127
- ^ “美濃市市の木、市の花の制定”. 美濃市例規集. 2012年6月2日閲覧。
- ^ “美濃市民憲章”. 美濃市例規集. 2012年6月2日閲覧。
- ^ “健康都市宣言”. 美濃市例規集. 2012年6月2日閲覧。
- ^ “非核平和都市宣言”. 美濃市例規集. 2012年6月2日閲覧。
- ^ “歴史的町並み保存、美濃市などの計画認定 政府”. 岐阜新聞 2012年3月5日. 2012年6月2日閲覧。
- ^ “自転車(ロードレース)競技会の日程等について”. 美濃市. 2012年6月2日閲覧。
- ^ “2012年3月25日 美濃北中学校閉校式典が行われました”. 美濃市. 2012年6月2日閲覧。
- ^ “美濃市長プロフィール”. 美濃市. 2012年6月2日閲覧。
外部リンク編集
- 行政
- 観光
- 美濃和紙