羽田空港第1・第2ターミナル駅
羽田空港第1・第2ターミナル駅(はねだくうこうだいいち・だいにターミナルえき)は、東京都大田区羽田空港三丁目にある京浜急行電鉄空港線の駅である。駅番号はKK17[2]。京急最東端の駅である。
羽田空港第1・第2ターミナル駅[※ 1][※ 2] | |
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改札口(第2ターミナル方面) (2021年9月) | |
はねだくうこう だいいち・だいにたーみなる Haneda Airport Terminal 1・2 | |
◄KK16 羽田空港第3ターミナル (2.0 km) | |
所在地 | 東京都大田区羽田空港三丁目3-4 |
駅番号 | KK17 |
所属事業者 | 京浜急行電鉄 |
所属路線 | ■空港線 |
キロ程 | 6.5 km(京急蒲田起点) |
駅構造 | 地下駅 |
ホーム | 1面2線 |
乗降人員 -統計年度- |
89,728人/日 -2022年- |
開業年月日 | 1998年(平成10年)11月18日[1] |
乗換 |
東京モノレール (羽田空港第1ターミナル・羽田空港第2ターミナル) |
2010年10月21日の羽田空港国際線ターミナル駅(現・羽田空港第3ターミナル駅)開業に伴い、羽田空港駅から羽田空港国内線ターミナル駅に改称され[3]、さらに羽田空港旅客ターミナルビルの名称変更に伴い[4]、2020年3月14日より現行の駅名に改称された[5]。ただし、列車行き先等の旅客案内上では、羽田空港第3ターミナル駅と当駅の総称として、現在でも羽田空港の名称が用いられる。
歴史
編集当駅は、空港線が東京国際空港(羽田空港)の敷地内へ延伸された際に新規開業したものである。開業から2004年11月30日までのおよそ6年間、羽田空港の国内線発着は現在の第1旅客ターミナルビルのみ供用されていたため、西側の改札口のみ営業していたが、当初より第2旅客ターミナルビルとの接続を考慮した設計となっていた。また、当駅の真上を東京湾岸道路が通る予定となっていたこともあり、道路が出来てしまう前に開削工法で工事を行うために、空港線の第一期延伸工事(穴守稲荷駅 - 天空橋駅)と並行して工事が開始された[6]。
なお、京急では1956年から1991年にかけて、旧称と同名の「羽田空港駅」が現在の天空橋駅西側に存在していたが、これについては「天空橋駅#歴史」を参照のこと。また、現在の東京モノレール羽田空港線羽田空港第1ターミナル駅も、第2旅客ターミナルビルが供用される前の1993年から2004年までは「羽田空港駅」を名乗っていた。両社の駅名が同じ「羽田空港駅」だった2000年に、両方の駅がまとめて1駅として関東の駅百選に認定されている。[要出典]
年表
編集- 1989年(平成元年)12月18日:羽田駅(現天空橋駅)- 当駅間の鉄道免許を申請(翌年3月30日認可)[7]。
- 1992年(平成4年)2月:着工[6]。
- 1998年(平成10年)
- 2000年(平成12年):関東の駅百選に選定。
- 2004年(平成16年)12月1日:東京国際空港第2旅客ターミナルビルの供用開始に伴い、東出口の供用開始[11][12]。
- 2005年(平成17年)11月18日:接近メロディとしてくるりの「赤い電車」が使用開始[13]。
- 2008年(平成20年)11月18日:接近メロディのアレンジを変更。開業10周年イベントの一環として600形606編成(KEIKYU BLUESKY TRAIN)の側面塗装を一部変更し、記念塗装で運行。また600形のほか、新1000形、都営・京成・北総の乗り入れ車両の一部の先頭車全面に記念ステッカーが貼付された[14]。
- 2010年(平成22年)
- 2019年(平成31年)2月21日:ホームドアの使用を開始[16][17]。
- 2020年(令和2年)
- 2022年(令和4年)
駅構造
編集8両編成対応の島式ホーム1面2線を有する地下駅である。首都高速道路湾岸線と国道357号の真下、羽田空港第1旅客ターミナルビルと第2旅客ターミナルビルのほぼ中間に位置する。
改札口は東西にあり、西側は第1ターミナルに、東側は第2ターミナルに接続している。両ターミナルを連絡する動く歩道付きの地下通路も併設している(両ターミナル間は地上の無料連絡バスなどでも連絡している)。このほかターミナルビルに直結しない単独の地上出入口(駐車場隣接)が東西に各1か所設けられている。
第2ターミナル供用開始時から出入口付近の柱に色が施され、西側が日本航空などの発着する第1ターミナルのイメージカラーである赤色に、東側が全日本空輸などの発着する第2ターミナルのイメージカラーである青色に塗られ、出口を誤らないような工夫がなされている。他の京急線各駅や京急電車車内の路線図でも同じような記事が掲載されている。また、空港線の全列車で、当駅到着の際に、改札口と航空会社ごとの発着ターミナルの案内を行っている。
のりば
編集番線 | 路線 | 行先 |
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1・2 | 空港線 | 品川・新橋・日本橋・成田空港方面 / 横浜方面 |
接近メロディ
編集2005年から、開業7周年記念の「京急虹計画」プロジェクトの一環で、京急のイメージソングであるくるりの「赤い電車」をアレンジしたものを接近メロディとして使用している。2008年11月18日には品川駅下りホームで使用されているものと同じ音源に変更されている[13]。編曲はくるりのメンバーの岸田繁が自ら手掛けた(オペレーションは福嶋尚哉が担当)[21]。使用されているフレーズは2005年からのものとほぼ変わらないが、最後にグリッサンドが入っているなどアレンジや音色が異なる。
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ホーム
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第2旅客ターミナル口開設前のホーム
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羽田空港の第2ターミナル地下にある案内板
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駅名標
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国内線ターミナル駅時代の駅名標
利用状況
編集2022年度の1日平均乗降人員は89,728人[京急 1]で、京急線全72駅中5位。
開業後の1日平均乗降・乗車人員の推移は下表の通り。
年度 | 1日平均 乗降人員[23] |
1日平均 乗車人員[24] |
出典 |
---|---|---|---|
1998年(平成10年) | 19,052 | [* 1] | |
1999年(平成11年) | 20,943 | [* 2] | |
2000年(平成12年) | 24,732 | [* 3] | |
2001年(平成13年) | 28,233 | [* 4] | |
2002年(平成14年) | 30,219 | [* 5] | |
2003年(平成15年) | 63,826 | 31,872 | [* 6] |
2004年(平成16年) | 68,255 | 33,822 | [* 7] |
2005年(平成17年) | 70,691 | 35,077 | [* 8] |
2006年(平成18年) | 73,889 | 36,679 | [* 9] |
2007年(平成19年) | 75,997 | 37,601 | [* 10] |
2008年(平成20年) | 78,188 | 38,345 | [* 11] |
2009年(平成21年) | 75,940 | 37,205 | [* 12] |
2010年(平成22年) | 74,884 | 36,835 | [* 13] |
2011年(平成23年) | 68,694 | 33,899 | [* 14] |
2012年(平成24年) | 70,712 | 34,781 | [* 15] |
2013年(平成25年) | 78,171 | 38,288 | [* 16] |
2014年(平成26年) | 81,015 | 39,592 | [* 17] |
2015年(平成27年) | 83,431 | 41,005 | [* 18] |
2016年(平成28年) | 87,102 | 42,896 | [* 19] |
2017年(平成29年) | 90,516 | 44,660 | [* 20] |
2018年(平成30年) | 93,830 | 46,433 | [* 21] |
2019年(令和元年) | 97,330 | 48,137 | [* 22] |
2020年(令和 | 2年)[京急 2]47,110 | ||
2021年(令和 | 3年)[京急 1]60,345 | ||
2022年(令和 | 4年)89,728 |
駅周辺
編集- 東京航空地方気象台
- 警視庁東京空港警察署
- 新東京郵便局羽田分室 - 郵便物の集配専用のため一般向けの窓口はない。一般窓口業務は第1ターミナル内の羽田空港郵便局で行っている。
- 東京国際空港(羽田空港)
- 第1駐車場(P1)・第2駐車場(P2) - 第1ターミナル側
- 第3駐車場(P3)・第4駐車場(P4) - 第2ターミナル側
- 貨物ターミナル
- 羽田空港第1ターミナル駅・羽田空港第2ターミナル駅 - 東京モノレール羽田空港線
- 首都高速道路湾岸線
- 国道357号
バス路線
編集運賃に関する特記事項
編集当駅と羽田空港第3ターミナル駅間の運賃は通常有料だが、羽田空港で国際線・国内線、または国際線同士(第2ターミナル・第3ターミナル間)を乗り継ぐ乗客に限り、その間の運賃が無料となる[25]。乗車する際には、第1・第2ターミナルの案内カウンターにおいて、パスポートと乗り継ぎ便の航空券を提示し、「乗継乗車票」を発行して貰い、それを駅の改札口にて提示する必要がある[26]。
隣の駅
編集- 京浜急行電鉄
- 空港線
- ■エアポート快特・■快特・■特急・■急行・■普通
- 羽田空港第3ターミナル駅 (KK16) - 羽田空港第1・第2ターミナル駅 (KK17)
- ■エアポート快特・■快特・■特急・■急行・■普通
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b 『羽田空港ターミナル直下に「羽田空港駅」を11月18日(水)開業 羽田空港ターミナルと直結!』(プレスリリース)京浜急行電鉄、1998年7月10日。オリジナルの1999年10月8日時点におけるアーカイブ 。2022年4月10日閲覧。
- ^ 『京急線全駅にて駅ナンバリングを開始します 本年10月21日(木)新駅開業日から』(プレスリリース)京浜急行電鉄、2010年6月25日。オリジナルの2013年5月2日時点におけるアーカイブ 。2020年12月16日閲覧。
- ^ a b 『10月21日(木)京急線「羽田空港国際線ターミナル」駅開業!』(プレスリリース)京浜急行電鉄、2010年5月14日。オリジナルの2013年5月18日時点におけるアーカイブ 。2020年6月8日閲覧。
- ^ a b 『羽田空港国際線旅客ターミナルビル等の名称変更に伴う駅名変更を2020年3月実施します「羽田空港国内線ターミナル駅」→「羽田空港第1・第2ターミナル駅」「羽田空港国際線ターミナル駅」→「羽田空港第3ターミナル駅」』(PDF)(プレスリリース)京浜急行電鉄、2019年2月26日。オリジナルの2020年12月16日時点におけるアーカイブ 。2020年12月16日閲覧。
- ^ a b 『京急線6駅の駅名を2020年3月14日(土)に変更します』(PDF)(プレスリリース)京浜急行電鉄、2019年12月16日。オリジナルの2019年12月16日時点におけるアーカイブ 。2019年12月16日閲覧。
- ^ a b 京急電鉄(2008)、p.45。
- ^ 京急電鉄 (2008)、p.42。
- ^ 『京急グループ110年史 最近の10年』京浜急行電鉄株式会社、2008年2月25日、47頁。
- ^ 京急電鉄 (2008)、p.47。
- ^ 『11月18日(水)午前9時50分より「エアポート快速特急」運転開始を記念して羽田空港駅で出発式を行います(日本初の空港間直通電車運転開始)』(プレスリリース)京浜急行電鉄、1998年11月11日。オリジナルの1999年10月8日時点におけるアーカイブ 。2022年4月10日閲覧。
- ^ 京急電鉄 (2008)、p.48。
- ^ 『羽田空港 第2旅客ターミナルのオープンにあわせ、京急線・羽田空港駅『第2旅客ターミナル口』12月1日開設』(PDF)(プレスリリース)京浜急行電鉄、2004年9月9日。オリジナルの2005年5月22日時点におけるアーカイブ 。2022年4月16日閲覧。
- ^ a b 『16駅の駅メロディ採用曲が決定いたしました! 11月18日・羽田空港駅から順次使用開始』(プレスリリース)京浜急行電鉄、2008年11月14日。オリジナルの2008年12月1日時点におけるアーカイブ 。2020年6月23日閲覧。
- ^ “【鉄道ファン必見】京急羽田空港駅10周年 記念電車が運行、新駅工事も着々”. 産経新聞. (2008年11月24日). オリジナルの2008年12月19日時点におけるアーカイブ。 2020年8月30日閲覧。
- ^ a b 『5月16日(日)ダイヤ改正を実施します 都心への混雑緩和を目指します! 羽田空港国際化に向け、都心・横浜方面へのアクセスがますます便利に!』(プレスリリース)京浜急行電鉄、2010年5月7日。オリジナルの2014年3月7日時点におけるアーカイブ 。2020年7月16日閲覧。
- ^ “お知らせ 2019年2月21日(木)始発より羽田空港国内線ターミナル駅のホームドアの運用を開始いたします”. 京浜急行電鉄 (2019年2月20日). 2020年12月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年12月9日閲覧。
- ^ 『羽田空港国内線ターミナル駅にホームドアを設置! 羽田空港国際線ターミナル駅に続き設置し、空港ターミナル駅のホーム安全性を強化いたします』(PDF)(プレスリリース)京浜急行電鉄、2018年11月21日。オリジナルの2020年3月9日時点におけるアーカイブ 。2020年3月9日閲覧。
- ^ 羽田空港第1・第2ターミナルホームドアデジタルサイネージ導入 - 京浜急行電鉄 2020年11月5日
- ^ 『「羽田空港第1・第2ターミナル駅引上線」工事に着手しました。』(PDF)(プレスリリース)国土交通省関東地方整備局・東京航空局/京浜急行電鉄、2022年8月8日。オリジナルの2022年8月8日時点におけるアーカイブ 。2022年8月8日閲覧。
- ^ “リサイクルポート推進協議会(RPPC)|ニュース|メールマガジン 8.羽田空港 ターミナル駅引上線建設工事=大成・京急JV、安全祈願祭を開催”. www.rppc.jp. 2024年7月29日閲覧。
- ^ “京浜急行「駅メロディー」、羽田空港駅を皮切りに主要駅にて順次使用されます。”. 株式会社スイッチオフィシャルサイト. 株式会社スイッチ. 2013年7月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月3日閲覧。
- ^ 大田区政ファイル - 大田区
- ^ レポート - 関東交通広告協議会
- ^ 東京都統計年鑑 - 東京都
- ^ “羽田、国内線~国際線乗り継ぎ無料”. 読売新聞. (2010年7月27日). オリジナルの2010年11月16日時点におけるアーカイブ。 2020年8月30日閲覧。
- ^ ターミナル間の移動について/ターミナル間無料連絡京急線・モノレール
- 京浜急行電鉄の1日平均利用客数
- ^ a b “京急グループ会社要覧 2022 - 2023” (PDF). 京浜急行電鉄. p. 28. 2023年6月25日閲覧。
- ^ “京急グループ会社要覧 2021 - 2022” (PDF). 京浜急行電鉄. p. 31. 2021年9月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月25日閲覧。
- 東京都統計年鑑
- ^ 東京都統計年鑑(平成10年) (PDF)
- ^ 東京都統計年鑑(平成11年) (PDF)
- ^ 東京都統計年鑑(平成12年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成13年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成14年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成15年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成16年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成17年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成18年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成19年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成20年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成21年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成22年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成23年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成24年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成25年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成26年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成27年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成28年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成29年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成30年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成31年・令和元年)
参考文献
編集- 『京急グループ110年史 最近の10年』京浜急行電鉄、2008年。
関連項目
編集外部リンク
編集- 羽田空港第1・第2ターミナル駅(各駅情報) - 京浜急行電鉄
- 羽田空港旅客ターミナル
- 羽田空港アクセスガイド