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翔んで埼玉』(とんでさいたま)は、魔夜峰央による日本の漫画作品。『花とゆめ』(白泉社1982年昭和57年)の別冊および、1983年(昭和58年)の別冊・の別冊に3回に分けて連載された。

翔んで埼玉
ジャンル ギャグ漫画
漫画
作者 魔夜峰央
出版社 宝島社
掲載誌 花とゆめ
レーベル このマンガがすごい!comics
発表号 1982年冬の別冊 - 1983年夏の別冊
巻数 全1巻
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画アニメ

2019年に実写映画版が公開[1]

概要編集

作者の魔夜は『パタリロ!』の掲載誌である『花とゆめ』編集長(当時)の勧めで、出身地の新潟県から埼玉県所沢市に転居したが、近所にその編集長と白泉社の編集部長が居住していることが判明した。「締め切りを催促されたり、連載打ち切りを通告しに来るかもしれない」という極度のストレスの中、その合間に執筆したのが本作である[2]

自分が住んでいる埼玉県を「おちょくる面白さ」を狙ったものの、第3話まで執筆した後に魔夜が神奈川県横浜市に転居する。その後も連載を続けていたが、単に“埼玉県に対する悪意のある作品となってしまう”懸念から漫画連載を中断。『未完の漫画作品』となった[3]。ただし、魔夜によればそれは表向きの理由で、真の理由は「本当のことをいうと描けないんです。いま埼玉をディスってごらんと言われても、私の中にそういう部分がない」点を挙げている[4]。また、連載時の状況について「一時的な気の迷いだったんでしょうね。錯乱していたのかもしれない。おっかない看守がふたりいて、独房の片隅で何とか自分を発散したい、ここから逃げ出したい!と、もう半狂乱で描いていたんでしょうね。相当追い詰められていたのではないかと」と語った[4]

なお、本作では埼玉県以上に茨城県も「日本の僻地という酷い描かれ方」をしているが、これは魔夜のが茨城県出身であることから「身内の地元ならば少しぐらいおちょくってもいい」と考えたためである。ただし後日、本作を起因として妻が親戚からクレームをつけられたという[5]。埼玉県民から本作品に対するクレームは、まだ無いとのこと[6]

1986年昭和61年)に、白泉社より短編集『やおい君の日常的でない生活』に収録される形で刊行されたが、このときはあまり話題にならなかった。発表から30年以上経った、2015年平成27年)に、SNSなどインターネット上で本作の衝撃的な内容が話題になり[7]宝島社より復刊されることとなった。本作の内容は『月曜から夜ふかし』でも紹介され、テレビ番組で取り上げられたことでさらに反響を呼んだ[8][9]。宝島社は当初、初版2万5000部の発行を計画していたが、反響の大きさを見て、部数を20万部へと増刷した[6]

2016年平成28年)2月時点で発行部数は50万部を突破し、ヒットを記念して宝島社は、埼玉県各市の市長にコメントを依頼し、所沢市・行田市飯能市の市長からコメントが寄せられた[10]埼玉県知事上田清司も「悪名は無名に勝る」と肯定的なコメントを出している[11]。作者の魔夜は発表30年以上を経た後の好反響について「なぜ売れているのか分からないが、この作品をきっかけに、他の作品も注目されればうれしい」と語った[2]

2019年令和元年)8月25日に投開票された2019年埼玉県知事選挙の啓発広告として本作が採用された。「無関心は、ださいたま!」などと自虐的に知事選への投票を促すYouTube動画が15万回再生されたり、投票率も32.31%と16年振りに30%台を回復するなどの反響を呼んだ[12][13]

ストーリー編集

出身地・居住地によって激しい差別が行われている、架空世界の日本[注 1]東京都区部の名門校・白鵬堂学院麻実麗という男子学生が転入してくる。容姿端麗で都会的な物腰を身に着け、学問・スポーツ共に優れた麗に学院の学生たちは魅了され、当初は麗に反発していた、生徒会長・白鵬堂百美もやがて麗を慕うようになる。

しかし、麗の正体は埼玉県で一・二位を争う大地主・西園寺家の子息だった。麗の父親は大金を使って麗を東京都丸の内証券会社を経営する麻実家の養子にし、さらにアメリカ合衆国留学させることで都会的な物腰を身につけさせ、ゆくゆくは麗を政治家にして、埼玉県民に対する差別政策を撤廃させようと目論んでいたのだ。

だが、デパートで麗が埼玉県出身の家政婦を庇ったことにより、麗もまた埼玉県出身であることが露見する。麗は百美に別れを告げて、所沢市へと戻り埼玉県民解放のための抵抗運動を始める。一方、百美は自宅を訪れた政界の実力者・階階堂進が地方出身者に対する差別政策を維持するために、麗のレジスタンスグループを殲滅しようと話しているのを耳にする。

百美は麗に危険を知らせるために所沢市へと向かい、麗を自分が勉強部屋代わりに借りている東京都心のマンションに匿う。しかし、マンションの住民にサイタマラリヤの患者が発生したことで、マンションに警察の手が伸びる。やむなく麗は百美を連れて埼玉県民居留地に身を隠すが、所沢でサイタマラリヤに感染していた百美がサイタマラリヤを発症してしまう。埼玉県民居留地にやって来る医師などおらず、やむなく麗は百美を助ける代わりに警察への出頭を申し出る。しかし、警察の代わりに麗の身柄を拘束しに来た階階堂の部下は約束を反故にし、百美を助けようとはしなかった。

麗と百美が絶体絶命のピンチに陥る中、伝説の埼玉県民・埼玉デュークの部下が現れ、階階堂の部下を蹴散らし、さらには百美を助けるための血清を麗に渡して去っていく。危機を救われた麗と百美は埼玉デュークを求めて新たな旅に出る。

登場人物編集

麻実麗(あさみ れい)
白鵬堂学院3年A組の転入生。男性。容姿端麗で都会的な物腰を身に付け、学問・スポーツともに優秀。東京・丸の内の麻実証券の御曹司とされ、学院に1億(実写映画版では10億円)の寄付金を払っており、学院内でも特別扱いされている。正体は埼玉県で一・二位を争う大地主の西園寺家の子息で、父親が麗を政治家に育てるべく、麗を麻実家の養子にし、さらに埼玉県民らしさを払拭するために、アメリカ合衆国留学させていた。父親の迂遠な計画に反発し、埼玉県民自身が自信を持って差別を自らの力で撤廃することが必要と考え、埼玉県民を解放する運動を展開する。
白鵬堂百美(はくほうどう ももみ)
白鵬堂学院自治会長。名前も外見も女性風だが、れっきとした男性。学院の理事長の孫で、当初はそのことを鼻にかけて横暴な態度をとっていた。しかし、隙がないために友達が出来ないことを麗に指摘され、さらに麗にキスされたことで(アメリカ生活が長い麗にとっては挨拶代わりだったが)、同性ながら麗に対して激しい恋心を抱くようになり、それを機に性格も丸くなり、弱者に対して憐みの心を持つようになった。麗に対する恋心から、麗の運動を支援する。
実写映画版では、「檀ノ浦」の苗字と家柄(父親の職業)が東京都知事の子息に変更されている。
階階堂進(かいかいどう すすむ)
自民党幹事長。影の総理と言われる田×角×(たばつ かくばつ)の懐刀。地方出身者に対する差別政策を維持するため、麗の組織を殲滅しようとする[注 2]
埼玉デューク(さいたまデューク)
伝説の埼玉県民。埼玉県民ながらその容姿・物腰は、一流の東京都民と見まごうほどであったと言われている。埼玉県民解放のための運動をおこなっていたが、20年前に行方不明となる。

用語解説編集

埼玉県
東京都の隣の県。県庁所在地は浦和市。生活水準・文化水準・ファッションセンスなど、あらゆる点で東京都と比べて劣っている。
埼玉県はようやく電化が始まったが、埼玉県民は電気の存在に慣れておらず、埼玉県民の中では比較的文化水準が高いと思われる麗の父親ですら、俳句を満足に詠むことが出来ず、常識的な慣用表現を理解できない。若者は慎太郎刈り進駐軍放出のジャンパーを最新のファッションと思っている。
東京都と埼玉県の間には関所があり、埼玉県民は通行手形がないと関所を通過できない。東京都内では埼玉県民は徹底的に差別されており、東京都で病気や怪我をしても、医師にかかることを許されず、百貨店への立ち入りを禁止されており、埼玉県民居住区での生活が義務付けられている。
実写映画版では、四方を陸に囲まれた内陸県であるため、海を持つことと埼玉県産のサザエを名物とすることが埼玉県人の悲願となっているが、このことが「海のある県」である千葉県との対立要因ともなっている。また、埼玉県人は深谷市の名物である深谷ネギを時に武器として手にする。この他、現実世界と同様に、県内のわらびにてALFEEのメンバーである高見沢俊彦浦和市にて反町隆史が誕生している他、竹野内豊所沢市で育っている。
東京都
日本の最重要都市にて、日本で最も都会指数が高い大都会。そのため、東京都民がその事を鼻にかけて埼玉県民を差別するのが横行している。
白鵬堂学院
百美が自治会長を務めている、東京都にある名門のお嬢様学校。クラスはA組からZ組に分けられている。特にZ組は他のクラスと比べて環境が悪劣で、木の下のオンボロ小屋に埼玉県民の学生を通わせていることが認められても、迫害が横行している上、女子生徒は学院の制服の下にスカートではなくゲートルもんぺで靴は地下足袋のちぐはぐな服装。実写映画版になると上部の制服が肘宛て付きのセーラー服に変更され、上下揃ったみすぼらしい制服を着た埼玉県民の男子生徒も登場する。麗がA組に転入して埼玉県民と判明してから一変する。
茨城県
埼玉県のさらに奥にある県。県庁所在地は水戸市。奥秩父から常磐線で荒野を三日三晩乗って着く所で、人口1,000人に満たない寒村である水戸市が、なぜ市なのか日本七不思議の一つとされる。
納豆以外の産物はないため非常に貧しく、県民の多くは埼玉県に出稼ぎに行っている。埼玉県より格下であり、埼玉県内では茨城県民の扱いは、奴隷のように強制労働に駆り出されている。
実写映画版では直接は登場しないが、隣接する千葉県と合わせて「チバラキ」と呼ばれる場面がある。
新潟県
影の総理・田×の出身地とされる県(実際の田×は江戸っ子)。新潟県民は名誉東京都民とされ、他県民より比較的優遇されている。
埼玉狩り
東京都民に紛れ込んだ埼玉県民を見つけ出し、埼玉県民が立ち入ってはいけない場所に入り込んだ埼玉県民を追い出すこと。埼玉県民を見つけ出す特殊訓練を受けた武装ガードマンが担う。埼玉県民は肥やしの臭いが染み付いているため、臭いで判明する。
実写映画版では埼玉狩りの実行役は武装ガードマンの「SAT(Saitama Attack Team=埼玉強襲部隊)」が担っており、加えて通行手形を所持せずに東京都内に入り込んだ不法侵入者の「隠れ埼玉県人」を、これを割り出す機能を有する特殊な監視カメラが発見した際には「埼玉警報」が発せられる。
踏み絵
東京都民に紛れ込んだ埼玉県民を臭いで判別できないときにおこなわれる方法。埼玉県知事の写真を踏ませることで判別する。埼玉県民は子供の時に、県知事がいかに偉いか徹底的に教育されているので、肖像写真を踏むことができない。
実写映画版では踏む対象が埼玉のシンボルであるしらこばとの焼き印が入った草加せんべいに変更されている。
サイタマラリヤ
小型春日部が媒介する、埼玉県特有の伝染病。最悪の場合、死に至る病気。
実写映画版では「サイタマラリ」とも呼ばれている。

実写映画版での追加要素編集

千葉県
埼玉県と同じく東京都の隣の県で、なおかつ埼玉県と同様に東京都から通行手形制度を突き付けられている。埼玉県とは異なり、東京都に迎合する方針を選んだ結果、県内にいくつもの「東京」と名のつく物を作ることを認められている[注 3]。特産品はピーナッツで、なおかつ海を持っていることが千葉県人の誇りであると同時に、埼玉県を見下す要因ともなっている。ヌーの群れが出現し鉄道をさえぎることもある。
なお、現実世界と同様に県内にて桐谷美玲、同じく県内の館山にてX JAPANのメンバーであるYOSHIKI印西市にて真木よう子茂原市にて小倉優子千葉市にて市原悦子が誕生している他、小島よしお稲毛区で育っている。
原作には登場しない千葉県を追加要素として取り上げた理由について、監督の武内英樹千葉市出身)は「千葉と埼玉は永遠の好敵手。(原作は未完であり、)その先の物語を考えた時、何とか千葉を盛り込みたいと思った」と語っている[14]
群馬県
埼玉県の隣の県。広大な山林に多くの野生動物が生息している秘境の地であり、このため県境には国土交通省によって「この先の群馬県内において当局は命の保証は一切しない」と書かれた看板が立てられている。ジャングルには翼竜も生息しており、謎の巨大生物の生息も噂されるが、実は東京と密約を結んでいる。
神奈川県
関東各県の中でも、東京都に並ぶほどの都会指数を有する県。これに加えて、現在の神奈川県知事が東京都に追随する路線を貫いていることから、関東各県で最も東京都と蜜月関係を築いている。
栃木県
関東の県ではあるが、作中ではあまり触れられない県。栃木県人の中には、千葉県に出稼ぎに行く者もいる。

単行本編集

実写映画編集

翔んで埼玉
Fly Me To The Saitama
監督 武内英樹
脚本 徳永友一
原作 魔夜峰央このマンガがすごい!comics 翔んで埼玉」
製作 若松央樹
古郡真也
出演者 二階堂ふみ
GACKT
伊勢谷友介
ブラザートム
麻生久美子
島崎遥香
成田凌(友情出演)
中尾彬
間宮祥太朗
加藤諒
益若つばさ
武田久美子
麿赤兒
竹中直人
京本政樹
音楽 Face 2 fAKE
主題歌 はなわ「埼玉県のうた」
撮影 谷川創平
編集 河村信二
制作会社 FILM
製作会社 映画「翔んで埼玉」製作委員会
配給 東映
公開  2019年2月22日
上映時間 106分
製作国   日本
言語 日本語
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2019年(平成31年)2月22日公開[1]二階堂ふみGACKTのダブル主演。なお、壇ノ浦百美役の二階堂は初めての男役を演じる。

原作が未完であることに鑑み、原作をベースとした「伝説パート」と、後年に埼玉在住のある一家が伝説と化した悲劇を聞いたことがきっかけとなり、郷土への愛を深めるという映画オリジナル展開「現代パート」が交錯する構成となる。埼玉県への対抗組織に属する千葉県出身キャラクターも登場する[15]

冒頭しばらく「埼玉県民として見ていられないくらいのひどさで埼玉を痛めつけ」県民にとっては不愉快な場面が続くが、公開直前の2月7日には、埼玉県知事上田清司へ表敬訪問し“公認”も得た。2月22日の封切初日には、埼玉県の『埼玉新聞』が特別号、協賛企業が「埼玉県民が愛する“高級野菜の種”」を上映館で配布するなど、埼玉県では歓迎一色となっている[16]

埼玉県出身者、千葉県出身者が多数キャスティングされている。ただし、二階堂ふみ・GACKTは、いずれも沖縄県出身である[17]

イタリアで開催の第21回ウディネ・ファーイースト映画祭で上映され[18]武内英樹監督が『テルマエ・ロマエ』シリーズの2作に続き3度目のマイ・ムービーズ賞(ネット投票による観客賞)を受賞した[19]

ストーリー(実写映画)編集

暑い夏のある日、埼玉県熊谷市に住む菅原家の一家は、娘の愛海の結納のため、父の運転する自家用車で東京都内に向かっていた。結婚を機に、東京都引っ越して東京都民になりたいと愛海がはしゃいでいると、カーラジオのNACK5で、都市伝説を題材にしたラジオドラマが始まった。それは「埼玉解放の伝説の人物・麻実麗」の物語だった。

19XX年、東京では埼玉への迫害が続いていた。埼玉県人は通行手形なしでは都内に入ることもできず、過度に虐げられた生活を余儀なくされている。そんな東京の中でも、代々東京都知事を生み出してきた超名門校・白鵬堂学院に、海外から麻実麗という美少年が転校してきた。差別を受けるZ組の生徒をなぜか庇い立てする麗に不快感を抱く生徒会長・壇ノ浦百美は、全校生徒の前で東京各地の空気の匂いを当てさせるという無理難題を吹っかけて麗に恥をかかせようとするが、麗はそれを見事クリア。逆に百美は麗に心惹かれるようになってゆく。しかしある日、麗が実は埼玉県人だと発覚してしまう。埼玉に対する激しい拒絶反応に苦しみながらも、愛する麗と共に逃避行を続ける百美。そしてこの騒動の陰では、埼玉より先に通行手形制度の撤廃を狙う「千葉解放戦線」が蠢いており、やがて事態は埼玉対千葉の全面戦争へと発展してゆく。

埼玉解放戦線、千葉解放戦線は流山橋付近の江戸川を挟んで対峙するが、実は百美が赤城山で歴代の東京都知事が不正に蓄財した金塊を発見したことなどにより事前に両解放戦線の共闘が成立しており、両解放戦線が東京都内に攻め込むとともに百美が不正蓄財を暴露したことにより壇ノ浦建造は失脚する。百美と麗は埼玉デュークが計画していたこれといった特色のない埼玉の文化を秘密裏に日本全国に広める「日本埼玉化計画」を開始する。

愛海の婚約者は結納を行う会場に向かう自動車の車内で同じラジオドラマを聞いていて埼玉愛に目覚め、都内ではなく春日部に新居を構えることを決意する。

キャスト編集

伝説パート
  • 壇ノ浦百美:二階堂ふみ(沖縄県出身[17]
    この映画の主人公。東京都知事・壇ノ浦建造の息子であり、東京屈指の名門校・白鵬堂学院の生徒会長を務める少女然の男子。東京都知事の息子であることを鼻にかけて埼玉県人には横暴な態度をとっているが、麗の登場によって次第に心変わりし麗に恋心を抱くようになる[15]
  • 麻実麗:GACKT(沖縄県出身[17]
    白鵬堂学院3年A組に転入してきた容姿端麗なアメリカ帰りの青年。丸の内にある大手証券会社の御曹司で、都会的なセンスを持ち学院内でも特別扱いをされている。表向きは港区に籍のある東京都民だが、その正体は埼玉県の大地主・西園寺家の子息で、都知事となって埼玉県の通行手形制度を撤廃することを目標としている「埼玉解放戦線」の主要メンバー[15]
  • 阿久津翔:伊勢谷友介(東京都出身[17]
    建造の執事。実は千葉県出身だが出自を隠している。影では「千葉解放戦線」なるレジスタンスを率い、千葉県への言われなき差別を跳ねのけようと尽力する。都知事にすり寄ることで、埼玉とは違う形で千葉県の通行手形制度を撤廃するために暗躍している。
  • 壇ノ浦建造:中尾彬(千葉県出身[17]
    百美の父。前述のとおり東京都知事として権勢をふるっているが、神奈川県に拠点がある崎陽軒のマスコットキャラクター・「ひょうちゃん」が好きという一面もある。裏では闇通行手形を発行し、不正に蓄財したを金塊に代え、某所に隠し持っている。
  • 壇ノ浦恵子:武田久美子(東京都出身[17]
    百美の母。仕事に邁進する夫とは些か倦怠気味であり、執事・阿久津と「不適切な関係」をしているという。
  • 埼玉デューク:京本政樹(大阪府出身[17]
    伝説の埼玉県人。埼玉県人は普通どんなに東京人を装っていても大抵ボロが出てすぐにバレるのだが、彼だけはむしろ山の手の上流階級民のオーラすら感じさせ、誰もがそれを疑わなかったという。虐げられていた埼玉県人を率いクーデターを画策していたところ、SAT(Saitama Atack Team:埼玉急襲部隊)に正体を知られたため行方不明となっていた。
  • 西園寺宗十郎:麿赤兒(奈良県出身[17]
    麗の父親(養父)。
  • おかよ:益若つばさ(埼玉県出身[17]
    麗の家に住み込む家政婦。
  • 下川信男:加藤諒(静岡県出身[17]
    白鵬堂学院3年Z組に所属する男子生徒。「Z組」は埼玉県出身者を隔離するためのクラスで、このクラスに所属する者は学園中から迫害されている。
  • 埼玉県人の青年:間宮祥太朗(神奈川県出身[17]
    物語冒頭、非合法な方法で東京都へ足を踏み入れた男性。SATの埼玉県人狩りに遭い、連行される。
  • 神奈川県知事:竹中直人(神奈川県出身[17])
    この時代における神奈川県知事。東京都とは蜜月の関係。
  • 山田昌子:宮澤竹美
    白鵬堂学院3年Z組に所属する女子生徒。
  • 東郷修:鈴木勝大
    埼玉解放戦線員。
  • 岩村智史:福山翔大
    埼玉解放戦線員。
  • 浜野さざえ:小沢真珠
    千葉解放戦線員。
  • 浜野あわび:中原翔子
    千葉解放戦線員。
  • A組女子:高月彩良秋月三佳田中明搗宮姫奈
    麗の都会感に騙された取り巻き。
  • 大宮支部長:矢柴俊博
  • 浦和支部長:勝矢
  • 与野支部長:水野智則
  • 東松山支部長:江戸川じゅん兵
  • 草加支部長:竹森千人
  • 深谷支部長:廻飛呂男
  • 川口支部長:沖田裕樹
  • 新座支部長:市川刺身(そいつどいつ)
  • 上尾支部長:佐野泰臣
  • 熊谷支部長:西岡ゆん
  • 川越支部長:川口直人
  • ふなっしー(千葉県出身)
  • ふっかちゃん(埼玉県出身)
  • チーバくん(千葉県出身)
現代パート

埼玉県熊谷市に住む「菅原家」の人々など。この時代はかつてのような埼玉・千葉・東京・神奈川の激烈な争いも終わり、表層上どの地域に住んだり会社に勤めても特に迫害は無い。

  • 菅原好海:ブラザートム(埼玉県出身[17]
    父。埼玉生まれの埼玉育ちであり、郷土に誇りを持つ。
  • 菅原真紀:麻生久美子(千葉県出身[17]
    母。千葉県出身。一応夫に合わせて埼玉愛もそれなりにあるが、「ちばらきの野郎」と千葉県を貶されると、優しい性格が一変する。
  • 菅原愛海:島崎遥香(埼玉県出身[17]
    娘。埼玉県出身であることを正直うとましく感じ、父親の埼玉愛には冷めたコメントばかり。婚約者との結婚を控えており、これを機に東京都に住もうと思っている。この映画のもう一人の主人公。[要出典]
  • 五十嵐春翔:成田凌(友情出演)(埼玉県出身[17]
    愛海の婚約者。埼玉県出身でさいたま市浦和区在住。
  • らじっと
Special Thanks(写真出演)

スタッフ編集

  • 監督:武内英樹(千葉県出身[17]
  • 原作:魔夜峰央(新潟県出身[17])「このマンガがすごい!comics 翔んで埼玉」(宝島社
  • 脚本:徳永友一(神奈川県出身[17]
  • 音楽:Face 2 fAKE(Achilles Damigosギリシャ出身 実家埼玉県、Oh!Be千葉県出身[17]
  • 主題歌:はなわ(埼玉県出生・佐賀県育ち[17])「埼玉県のうた」(ビクターエンタテインメント
  • 挿入歌:さいたまんぞうなぜか埼玉[20]
  • 製作:石原隆、村松秀信、遠藤圭介
  • プロデューサー:若松央樹、古郡真也
  • 撮影:谷川創平
  • 照明:李家俊理
  • 録音:加藤大和
  • 編集:河村信二
  • 美術:棈木陽次
  • 美術プロデューサー:三竹寛典、古川重人
  • 美術進行:森田誠之
  • 装飾:竹原丈二
  • 人物デザイン監修 / 衣装デザイン:柘植伊佐夫
  • 衣装:田中まゆみ
  • ヘアメイク:塚原ひろの、千葉友子(二階堂ふみ)、タナベコウタ(GACKT)
  • VFXプロデューサー:赤羽智史
  • ミュージックエディター:小西善行
  • サウンドエディター / フォーリーアーティスト:伊東晃
  • 記録:渡辺美恵
  • 監督補:森脇智延
  • 助監督:楢木野礼
  • 制作担当:碓井祐介
  • アソシエイトプロデューサー:片山怜子、高木由佳
  • ラインプロデューサー:関口周平
  • 配給:東映
  • 制作プロダクション:FILM
  • 製作:映画「翔んで埼玉」製作委員会(フジテレビジョン、東映、テレビ埼玉

脚注編集

注釈編集

  1. ^ 埼玉・茨城への苛烈な差別のほかにも、国会議員は実はすべて東京都民だったり、同じ東京都民の中でもどれだけ都会的な環境に住んでいるかを表す“都会指数”による差別が行われている。
  2. ^ 日本国政府は、地方出身者に対する差別の撤廃を謳ってはいるが、地方選出の国会議員は全員、偽装した東京都出身者によって占められており、差別が決してなくならない仕組みになっている。
  3. ^ 全て名前のみであるが、伝説パートでは東京ドイツ村(現実世界では2001年開園)、ららぽーとTOKYO-BAY(現実世界では2006年に現在の名称に変更)、伊藤ハム東京工場東京ベイシティ交通が、現代パートでは東京ディズニーランドが登場する。

出典編集

  1. ^ a b “二階堂ふみが初の男役&GACKTが高校生役!「翔んで埼玉」にダブル主演”. 映画.com (株式会社エイガ・ドット・コム). (2018年4月9日). http://eiga.com/news/20180409/1/ 2018年4月9日閲覧。 
  2. ^ a b 魔夜峰央さん 復刊の「翔んで埼玉」人気”. 読売新聞 (2016年4月7日). 2016年6月5日閲覧。
  3. ^ 魔夜峰央『翔んで埼玉』宝島社、2015年、184〜185頁。
  4. ^ a b 魔夜峰央さんが語る『翔んで埼玉』未完の本当の理由”. dot.ニュース. 朝日新聞出版 (2016年4月16日). 2016年6月5日閲覧。
  5. ^ 魔夜峰央『翔んで埼玉』宝島社、2015年、179〜180頁。
  6. ^ a b 伝説の埼玉ディスり漫画「翔んで埼玉」の復刊に予約が殺到 発行数2万5000部の予定を20万部に増刷へ”. ねとらぼ. ITmedia (2015年12月21日). 2016年2月14日閲覧。
  7. ^ 魔夜峰央作 差別の残酷さを描いた伝説の埼玉マンガ『翔んで埼玉』→衝撃の内容にザワつくTL”. Togetter. 2018年4月9日閲覧。
  8. ^ Narinari.com編集部 (2015年11月3日). “衝撃の埼玉ディス漫画が復刊へ、「月曜から夜ふかし」も紹介で話題。”. ナリナリドットコム. 2019年2月11日閲覧。
  9. ^ 高部 知子 : 東洋経済オンライン編集部 (2016年5月12日). “55万部!「翔んで埼玉」がバカ売れした理由 30年前の復刻マンガが、なぜ爆発したのか(…売れる一番のきっかけとなったのは『月曜から夜ふかし』)”. 東洋経済オンライン. 株式会社東洋経済新報社. 2019年2月21日閲覧。
  10. ^ 埼玉を否定しまくる伝説の漫画「翔んで埼玉」が30万部突破! 版元が埼玉県各市長にコメントを依頼する暴挙に”. ねとらぼ. ITmedia (2016年2月10日). 2016年2月14日閲覧。
  11. ^ “読者の3割が埼玉県人!?埼玉ディスマンガ『翔んで埼玉』が55万部突破!” (プレスリリース), 宝島社, (2016年3月28日), https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000358.000005069.html 2018年4月9日閲覧。 
  12. ^ 埼玉県知事選の投票呼び掛け「無関心は、ださいたま!」…自虐PR動画15万回再生”. スポーツ報知(2019年8月11日作成). 2019年8月26日閲覧。
  13. ^ 埼玉知事選「翔んで」効果16年ぶり投票率30%超”. 日刊スポーツ(2019年8月25日作成). 2019年8月26日閲覧。
  14. ^ 自虐ネタ、裏に郷土愛 「絵になる」自然魅力 映画「翔んで埼玉」監督の武内英樹さん(千葉市出身)”. 千葉日報(2019年4月28日作成). 2019年4月28日閲覧。
  15. ^ a b c “GACKT、まさかの高校生役 原作者の指名に「やるしかない」”. オリコン. (2018年4月9日). https://www.oricon.co.jp/news/2109183/full/ 2018年4月9日閲覧。 
  16. ^ 映画「翔んで埼玉」:「爆笑、泣いて、… 」、地域差への感度・郷土愛測る一助に” (日本語). nippon.com (2019年2月27日). 2019年3月1日閲覧。
  17. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 映画「翔んで埼玉」パンフレット
  18. ^ 取材・文:中山雄一朗 (2019年5月5日). “『翔んで埼玉』イタリアで大ウケ!観客の反応は?”. シネマトゥデイ. 株式会社シネマトゥデイ. 2019年5月8日閲覧。
  19. ^ 取材・文:編集部・中山雄一朗 (2019年5月5日). “『翔んで埼玉』海外でもウケた!イタリアの映画祭で受賞”. シネマトゥデイ. 株式会社シネマトゥデイ. 2019年5月8日閲覧。
  20. ^ “「埼玉県のうた」だけじゃない、『翔んで埼玉』関連楽曲”. mora. (2019年2月28日). https://mora.jp/topics/osusume/tondesaitama/ 2019年4月5日閲覧。 

関連項目編集

外部リンク編集