聖大致命女ワルワラ (戦列艦)

聖大致命女ワルワラ
スヴャターヤ・ヴェリコムーチェニツァ・ヴァルヴァーラ
Святая Великомученица Варвара
艦歴
起工 1743年5月3日 海軍工廠
進水 1745年5月26日
竣工 1745年
所属 ロシア帝国海軍バルト艦隊
母港 クロンシュタット
解体 1755年
要目
艦種 帆走戦列艦
等級 3等艦
艦級 スラーヴァ・ロシーイ級
基準排水量 1200 t
上層甲板長 47.4 m
中央船体枠幅 12.7 m
船倉深度 5.5 m
動力
速力 8 kn以下
乗員 600 名
武装 合計砲門数 66 門
砲列甲板 24 ポンド砲26 門
中央甲板 12 ポンド砲24 門
作戦甲板 6 ポンド砲6 門

聖大致命女ワルワラスヴャターヤ・ヴェリコムーチェニツァ・ヴァルヴァーラロシア語:Святая Великомученица Варвараスヴィターヤ・ヴィリカムーチェニツァ・ヴァルヴァーラ)は、ロシア帝国三等戦列艦линейный корабль 3 ранга)である。艦名正教会聖人である「イリオポリの聖大致命女ワルワラ」を讃えたもの[1]

概要 編集

聖大致命女ワルワラは、1743年5月3日[2]サンクトペテルブルク海軍工廠で起工した。設計は、A・シュテルラントによるものであった。1745年5月26日[3]進水し、バルト艦隊に編入された。

艦は、2層の武装甲板を有していた。武装は6 ポンドから24 ポンドの艦砲を66 門、搭載していた。

竣工間もない1745年8月には、大北方戦争の戦勝記念日の祭典のため、冬宮アレクサンドル・ネフスキー大修道院近くのネヴァ川に停泊した。1746年7月から8月にかけて、艦隊とともにフィンランド湾にて演習航海を行った。そのうち、7月22日から7月23日[4]にかけては、レーヴェリにおける公開演習に参加した。1747年1748年、そして1750年には、連合艦隊に所属してバルト海での演習航海を行い、ゴットランド島まで遠征した。1755年には、不足していた木材を供出するためクロンシュタットにて解体された。

艦長 編集

歴代艦長
氏名 在任期間 出身校・期 前職 後職 備考
 1 V・A・リムスキー=コルサコフ 1745/
 2 G・ケーイゼル 1746/      
 3 D・ケネジ 1747/
 4 V・A・リムスキー=コルサコフ 1748/
 5 D・ケネジ 1750/

脚注 編集

  1. ^ 翻訳、表記はともに日本正教会のものに従う。
  2. ^ 当時ロシアで使用されていたユリウス暦による。現代のグレゴリオ暦では5月14日に当たる。
  3. ^ 当時ロシアで使用されていたユリウス暦による。現代のグレゴリオ暦では6月6日に当たる。
  4. ^ 当時ロシアで使用されていたユリウス暦による。現代のグレゴリオ暦では8月2日から8月3日に当たる。

参考文献 編集

  • Данилов А.М. Линейные корабли и фрегаты русского парусного флота. Минск: Амалфея, 1996. ISBN 985-6015-29-4 (ロシア語)
  • Чернышёв А. А. Российский парусный флот. Справочник.. — М.: Воениздат, 1997. — Т. 1. — 311 с. — ISBN 5-203-01788-3 (ロシア語)
  • Широкорад А. Б. 200 лет Парусного флота России. — М.: Вече, 2007. — ISBN 978-5-9533-1517-3 (ロシア語)

外部リンク 編集