脇田温泉

日本の福岡県宮若市にある温泉

脇田温泉(わきたおんせん)は、福岡県宮若市(旧国名筑前国)にある温泉・温泉地。「わいたおんせん」とも呼ばれる。

脇田温泉
温泉街内の脇田温泉バス停より南側に延びる道路。右側に「桃源境」が見える。この奥には「湯原荘」がある。
温泉情報
所在地 福岡県宮若市湯原・同市脇田
交通 博多バスターミナルからJR九州バスで約1時間
泉質 炭酸泉
泉温(摂氏 29 °C
外部リンク 宮若市観光協会
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泉質 編集

温泉街 編集

 
犬鳴川と大楠

宮若市旧若宮町中心部(福丸)から約4km南西、犬鳴峠東麓の犬鳴川沿いに古くからの温泉街が広がり、「楠水閣」「桃源境」「湯原荘」の3軒の旅館のほか、入浴施設として露天風呂「湯乃禅の里」、家族風呂「ひだまり」がある。川沿いには「楽水之径」という遊歩道が設置されており、夏には川遊びをすることもできる[1]。春には、温泉街周辺に桜が咲き誇る。公衆トイレも2ヶ所設置されている。山間の静かなのんびりとした温泉地であり、歓楽的な要素はない。共同浴場はかつて存在したが、現存はしていない(建物は残っている)。

旧来の温泉街内にある宿泊施設・入浴施設のほか、温泉街の北側にはホテルルートインが運営する「ルートイングランティア福岡若宮-脇田温泉-」、温泉街の北東にはトライアルカンパニーが運営する「宮若虎の湯」がある。

近隣には宮若市立吉川小学校が位置していたが2016年に閉校。現在はトライアルカンパニーの運営する店舗「トライアルGO脇田店」「グロッサリアトライアル脇田店」になっている[2]

温泉街には、酒店、商店、居酒屋、スナック、カフェ、バーなどといった店舗がある。

歴史 編集

開湯は奈良時代とされる。温泉が湧出する場所の意味から、最初は湧田(わくた)という地名であったが、転じて現在の脇田となった。大伴旅人大宰府赴任中の天平年間に入湯したと言われている。

江戸時代筑前国続風土記にも温泉名が登場する。

戦後は北九州市福岡市奥座敷として栄えた。筑豊炭鉱が多く存在した1960年代までは、歓楽街的な温泉地として栄えたが、現在は静かな温泉地に戻っており、立ち寄り湯に訪れる観光客などが多い。

アクセス 編集

バス 編集

温泉街の最寄りバス停は「脇田温泉」もしくは「楠水閣前」(JR九州バス直方線)。

自家用車 編集

九州自動車道若宮ICを下車後、県道21号線を福岡方面へ約15分。

脚注 編集

外部リンク 編集