自由論』(じゆうろん、: On Liberty)は、イギリス哲学者であるジョン・スチュアート・ミルによって書かれた自由についての政治学に関する哲学的随筆1859年に出版された。本書は、ミルの倫理体系である功利主義を社会と国家に適用したものである。

自由論
On Liberty
1859年に出版された初版の表題紙
1859年に出版された初版の表題紙
著者 ジョン・スチュアート・ミル
訳者 中村正直
発行日 1859年
ジャンル 哲学
イギリスの旗 イギリス
言語 英語
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ミルは、現実政治について批判する著作を幾度か発表しており、1859年に発表した本書は当時のヨーロッパ、特にイギリスの政治・社会制度の問題を自由の原理から指摘することを試みた。ここで論じられている自由とは国家権力に対する諸個人の自由であり、これを妨げる権力が正当化される場合は他人に実害を与える場合だけに限定され、それ以外の個人的な行為については必ず保障される。なぜならば、ミルによれば文明が発展するためには個性と多様性、そして天才が保障されなければならない。また当時参政権の拡大をもたらしていた民主主義の政治制度は大衆による多数派の専制をもたらす危険性があり、これをミルは警戒していた。

構成編集

  • 第1章 - 序論
  • 第2章 - 思想と討論の自由について
  • 第3章 - 幸福の一要素としての個性について
  • 第4章 - 個人に対する社会の権威の限界について
  • 第5章 - 応用

翻訳編集

中村正直が最初に訳した(1872年)。当時は『自由之理』という書名であった。

日本語訳編集

脚注・出典編集

関連項目編集

外部リンク編集