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興部駅

日本の北海道紋別郡興部町にあった北海道旅客鉄道の駅(廃駅)

興部駅(おこっぺえき)は、北海道網走支庁紋別郡興部町字興部にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)の廃駅)である。電報略号オコ名寄本線廃線に伴い1989年(平成元年)5月1日に廃駅となった。

興部駅
Miniature of Okoppe Station.jpg
興部駅舎模型(道の駅おこっぺ
おこっぺ
Okoppe
所在地 北海道紋別郡興部町字興部
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
日本国有鉄道(国鉄)
電報略号 オコ←ヲコ
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
開業年月日 1921年大正10年)3月25日
廃止年月日 1989年平成元年)5月1日
乗入路線 2 路線
所属路線 名寄本線
キロ程 67.8km(名寄起点)
北興 (3.5km)
(1.3km) 旭ヶ丘
所属路線 興浜南線
キロ程 0.0km(興部起点)
(8.3km) 沢木
備考 興浜南線は国鉄時代の1985年昭和60年)7月15日に廃止。
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1978年の興部駅と周囲約750m範囲。右上が紋別方面及び興浜南線雄武方面。国鉄型配線2面3線と駅舎横の貨物ホームに引込み線、その他多数の側線を持つ。本構から少し離れた名寄側駅裏のヤードに貨物用の引き込み線が2本引き込まれている。かつては興浜南線用の機関区があったが、転車台だけが残されている。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成

1980年(昭和55年)9月30日まで運行されていた急行「天都」・1986年(昭和61年)10月31日まで運行されていた急行「紋別」の停車駅であった。

乗り入れ路線編集

歴史編集

駅構造編集

廃止時点で、単式ホーム島式ホーム複合型2面3線を有する地上駅で、列車交換可能な交換駅であった[5]。互いのホームは駅舎側ホーム中央部分と島式ホーム南側を結んだ構内踏切で連絡した[5]1983年(昭和58年)時点では、駅舎側(西側)が1番線、上屋が設置された[6]島式ホーム駅舎側が2番線、外側が3番線となっており、何れも上下共用であった。3番線の外側に側線を3線有し、そこから給水線などの行き止まりの側線も数線有した。そのほか1番線の遠軽方から分岐し駅舎北側のホーム切欠き部分の貨物ホームへの貨物側線を2線有していた[5]

職員配置駅となっており、駅舎は構内の北西側に位置し単式ホーム中央部分に接していた[5]。ホームの有効長は120mあった[5]

1986年10月31日までは、名寄方面/紋別・遠軽方面とも最終は22時まであったが、翌11月1日の改正で名寄方面は20時台に繰り上がった。

駅名の由来編集

当駅の所在する地名より。アイヌ語の「オウコッペ[7]」〔川尻・互いにくっつく・もの(川)〕に字を当てたものであるとされる[8][9][10]

利用状況編集

  • 1981年度(昭和56年度)の1日乗降客数は403人[5]

駅弁編集

1980年代まで「ほたてしめじ弁当」などの駅弁が販売されており、大変な人気があったという[11]

駅周辺編集

駅跡編集

 
道の駅おこっぺにあるルゴーサ・エクスプレスという旅行者のための簡易宿泊所[13](2015年4月)
 
D51 365号機の動輪

2000年(平成12年)時点でバスターミナルを兼ねた「道の駅おこっぺ」となっている[14]。道の駅おこっぺの一角には1992年(平成4年)6月から興部町により「興部交通記念館」が開設されている[15]。館内には当時使用していた備品、乗車券レール時刻表、駅舎モデル、写真パネルなどが保存・展示されている[15]。駅舎モデルは宇津駅、当駅、沙留駅の3駅が展示されている[16]。館外の敷地にはキハ22形気動車キハ22 202キハ22 251の2両が連結された状態で静態保存・展示され、前者が休憩所、後者がライダーハウスとして使用されており[15]、「ルゴーサ・エクスプレス」と名付けられている[17]。また駅構内跡地は広いため公園にも転用されており[14]、モニュメントとして[16]D51形蒸気機関車D51 365号機の動輪が保存・展示されている[15]2010年(平成22年)時点[17]2011年(平成23年)時点[16]でも同様であった。

また、2000年(平成12年)時点では北興駅 - 当駅間の線路跡の一部がサイクリングロードに転用されており、それを跨ぐ陸橋に「天北こ線橋」の名が残っていた。2010年(平成22年)時点[17]、2011年(平成23年)時点[16]でも同様であった。

隣の駅編集

北海道旅客鉄道
名寄本線
北興駅 - 興部駅 - 旭ヶ丘駅
日本国有鉄道
興浜南線
興部駅 - 沢木駅

脚注編集

  1. ^ a b c d e f g h 停車場変遷大事典 国鉄・JR編I 1998年JTB発行、P251。
  2. ^ a b c d e 停車場変遷大事典 国鉄・JR編II 1998年JTB発行、P910。
  3. ^ a b c d 興部町百年史 1993年発行、P1011。
  4. ^ 「旭川・鉄道八十八年の歩み」1987年 旭川鉄道管理局発行、P102。
  5. ^ a b c d e f 『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』宮脇俊三原田勝正小学館、1983年7月、209頁。ISBN 978-4093951012
  6. ^ 工藤裕之『北海道廃止ローカル線写真集 追憶の鉄路』北海道新聞社、2011年12月、72頁。ISBN 978-4894536197
  7. ^ アイヌ語ラテン翻字: o-u-kot-pe
  8. ^ アイヌ語地名リスト エン~オニシ P21-30P”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2017年10月20日閲覧。
  9. ^ 『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』宮脇俊三原田勝正小学館、1983年7月、209頁。ISBN 978-4093951012
  10. ^ 太田幸夫『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究』富士コンテム、2004年2月、186頁。ISBN 978-4893915498
  11. ^ 動画で見るニッポン‐NHK映像マップみちしる〜新日本風土記アーカイブス〜名寄本線‐寒冷地を走り続けた路線
  12. ^ a b c 『北海道道路地図 改訂版』地勢堂、1980年3月、18頁。
  13. ^ 道の駅 おこっぺ”. 北海道地区道の駅連絡会. 2015年6月3日閲覧。
  14. ^ a b 『鉄道廃線跡を歩くVII』宮脇俊三、JTBパブリッシングJTBキャンブックス〉、1999年12月、40頁。ISBN 978-4533033766
  15. ^ a b c d 『全国保存鉄道III 東日本編』白川淳、JTBパブリッシング〈JTBキャンブックス〉、1998年10月、51頁。ISBN 978-4533030963
  16. ^ a b c d 本久公洋『北海道の鉄道廃線跡』北海道新聞社、2011年9月、119頁。ISBN 978-4894536128
  17. ^ a b c 『新 鉄道廃線跡を歩く1 北海道・北東北編』今尾恵介、JTBパブリッシング、2010年3月、35頁。ISBN 978-4533078583

関連項目編集

外部リンク編集