艮神社 (尾道市長江)

広島県尾道市長江にある神社
艮神社から転送)

艮神社(うしとらじんじゃ)は、広島県尾道市長江にある神社。旧社格村社

艮神社

拝殿(2017年5月)
所在地 広島県尾道市長江1丁目3-5
位置 北緯34度24分38.6秒 東経133度12分2.4秒 / 北緯34.410722度 東経133.200667度 / 34.410722; 133.200667 (艮神社 (尾道市長江))座標: 北緯34度24分38.6秒 東経133度12分2.4秒 / 北緯34.410722度 東経133.200667度 / 34.410722; 133.200667 (艮神社 (尾道市長江))
主祭神 伊邪那岐神
天照大御神
素戔男命
吉備津彦命
社格 村社
創建 806年
地図
艮神社の位置(広島県内)
艮神社
艮神社
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祭神 編集

歴史 編集

806年に建立された[注釈 1]。旧尾道市内で最古の神社といわれている[2]。産土信仰に由来し、社伝の由来として、1816(文化13年)に書かれた亀山士綱による『尾道志稿』には、1475年(文明7年)にはすでに存在しているという記載が確認できる。同様に、戦前各役場に備えられていた公簿・社寺台帳である「社寺明細帳」にも、同様の年代に記載が確認され遡れるとしている[3]

境内 編集

 
拝殿手前にある最大の楠

艮神社のクスノキ群 編集

境内にはクスノキの大木が4株あり、「艮神社のクスノキ群」として広島県指定の天然記念物(指定日:昭和63年12月26日)となっている[4]。このうち境内の入口近く、拝殿の手前にある1株が最大で、地上から3メートルほどのところで幹が3つに分かれている。幹には苔がたくさん付着している。このほか、社殿脇の巨岩のそばに1株、背後に2株がある[4]。これらの楠は樹齢900年と推定されており、幹の直径は7mになる[2]

ギャラリー 編集

舞台となった作品 編集

  • 時をかける少女
    主人公の芳山和子のタイムリープ(時かけ)中に神社西側の下り坂が登場するほか「時かけ」の途中に幼いころの和子が神隠しにあった後、境内の大きな楠の裏から出てくるシーンに登場する[5]
  • ふたり[2]
  • かみちゅ!
    社殿が来福神社のモデルとなっている[6]

現地情報 編集

 
千光寺山ロープウェイは艮神社の真上を通っている。
所在地
交通アクセス

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 但し資料には西暦で記されているので和暦で延暦25年か大同元年なのか、どちらかは不明[1]

出典 編集

  1. ^ 二宮恵『尾道の本Ver.2』2016年11月22日発行、38ページ
  2. ^ a b c 艮神社- おのなび
  3. ^ 『新修 尾道市史(第六巻)』昭和52年2月1日発行、青木茂編集、発行尾道市役所、237-239ページ
  4. ^ a b 広島県の文化財 - 艮神社のクスノキ群 2017年5月13日閲覧。
  5. ^ 「尾道を映画で歩く」荒木正見、鈴木右文(共著)『映像と風景の場所論』中川書店1995年12月発行、46-47ページ
  6. ^ ポストメディア編集部編『かみちゅ! 大全ちゅ〜!』一迅社、2011年、p.72

外部リンク 編集