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若元春 港(わかもとはる みなと、本名:大波 港(おおなみ みなと)、1993年10月5日 - )は、福島県福島市出身で荒汐部屋所属の現役大相撲力士身長185cm、体重131kg。最高位は西十両10枚目(2019年3月場所)。松韻学園福島高等学校出身。得意手は左四つ、寄りで、左を差すと十分に力を発揮する[1]。好きなおでんの具はちくわぶ[2]。自身を動物に例えるとクマ[3]

若元春 港 Sumo pictogram.svg
基礎情報
四股名 荒大波 → 剛士 → 若元春
本名 大波 港
愛称 ミナト
生年月日 (1993-10-05) 1993年10月5日(25歳)
出身 福島県福島市
身長 185cm
体重 131kg
BMI 38.28
所属部屋 荒汐部屋
得意技 突き、押し
成績
現在の番付幕下筆頭
最高位 西十両10枚目
生涯戦歴 183勝137敗10休(47場所)
優勝 幕下優勝2回
序ノ口優勝1回
データ
初土俵 2011年11月場所
備考
2019年8月26日現在

来歴編集

祖父は小結若葉山貞雄(時津風)、父は幕下・若信夫(立田川部屋出身・最高位は西幕下51枚目)、兄は幕下・若隆元、弟は十両・若隆景という相撲一家に生まれる。

「祖父に憧れて」相撲を始めた、学法福島高時代に3年連続でインターハイ個人に出場し、3年生の時に東北大会準優勝の実績を残した。在学中に東日本大震災に被災した時に兄が入門していた荒汐部屋で1ヶ月間の避難生活を送った経験があり、部屋の恩に報いる意味も込めて高校卒業前に荒汐部屋で初土俵を踏む。[4]

初土俵の2011年11月場所だけは荒大波を名乗り、翌2012年1月場所には後援者の命名で「金剛力士像のように」との思いが込められた剛士に四股名を改名。[5]力士の血筋に加えて3兄弟の中でも最も大きい筋肉質な体を活かした突き押しを操り2011年11月場所の前相撲を1番出世を果たし、翌年2012年1月場所は序ノ口優勝を収め、初土俵から所要6場所で幕下へ初昇進するなど幸先の良いスタートを切る。2013年5月場所は4番相撲からの途中出場となって3勝1敗3休の成績に甘んじるも、翌7月場所は幕下優勝を果たし、大相撲八百長問題で解雇されて後に裁判の結果無実を証明して1年半ぶりに本場所へ復帰した部屋の関取の蒼国来栄吉に花を添える形となった。2013年9月場所は自己最高位の東幕下7枚目に昇進した。2014年からは幕下の中位から下位に推移し、2015年3月場所は三段目に陥落。2014年5月場所頃の相撲は右半身が使えておらず、荒汐も「稽古をしない」と漏らしていた[6]

2015年11月場所は全休となったが、2016年1月場所は5勝2敗と復帰場所を勝ち越しを収めた。しかし、荒汐に怪我で落ちた地位で2番負けたことについて言われ、本人も2番落としたことを反省していた[7]。以降、勝ち越しを7場所連続で決めて、2017年3月場所は西幕下5枚目と勝ち越せば番付運次第で関取昇進が有り得る地位にまで昇進。この場所は6番相撲まで3勝3敗であったが7番相撲の舛の勝戦で敗れて3勝4敗と勝ち越しとはならなかった。

2017年5月場所より、弟の入門に合わせて四股名を「若元春」に改名。由来は三子教訓状で知られる戦国武将の吉川元春で、同時に兄も毛利隆元(吉川元春の兄)から名前を取り「若隆元」と改名、弟は小早川隆景(吉川元春の弟)から名前を取り「若隆景」とした。「若」の字は、祖父の葉山と父の信夫から来ている[8]

同時期以降は十両昇進を伺う番付での土俵が続いている。2018年7月場所では自己最高位を更新する西幕下4枚目に番付を伸ばしたが、この場所は2勝5敗で跳ね返された。2019年1月場所前の正月前後、直近3年から4年の間稽古に身が入っていないところを兄弟子の蒼国来から「もっと自分のことを考えろ」と発破をかけられ目が覚めた[9]。その1月場所では西幕下3枚目の地位で7戦全勝を果たし、翌3月場所の新十両昇進を確定させた。幕下優勝を果たした際には「1場所で落ちることのないようにしたい」と語った[10]。場所後に開かれた番付編成会議で正式に新十両昇進が決定し、先に十両に上がっていた弟の若隆景と合わせて、史上20組目の兄弟関取となった[11]。昇進に際して師匠は「3年は遅かった」と出世のもたつきを指摘した[12]。2月2日に都内で行われた自身の祝賀会では、師匠の荒汐から「紋付きはかま姿で5月場所の東京に戻ってこられるよう頑張ってほしい(5月場所も十両で迎えて欲しい、という意味[注釈 1])」と奮起を促され、出身高校の松原光校長からは化粧廻しの目録が手渡された[13]東日本大震災から8年となる3月場所2日目、震災が発生した午後2時46分ごろに花道から土俵に向かい、この日は安美錦を寄り倒しで破った[14]

主な成績編集

2019年7月場所終了現在

  • 通算成績:183勝137敗10休(47場所)
  • 十両成績:5勝10敗 (1場所)

格段優勝編集

  • 幕下優勝:2回(2013年7月場所、2019年1月場所)
  • 序ノ口優勝:1回(2012年1月場所)

場所別成績編集

若元春 港
一月場所
初場所(東京
三月場所
春場所(大阪
五月場所
夏場所(東京)
七月場所
名古屋場所(愛知
九月場所
秋場所(東京)
十一月場所
九州場所(福岡
2011年
(平成23年)
x x x x x (前相撲)
2012年
(平成24年)
東序ノ口15枚目
優勝
7–0
西序二段10枚目
5–2 
西三段目78枚目
6–1 
西三段目20枚目
3–4 
東三段目39枚目
6–1 
西幕下54枚目
2–5 
2013年
(平成25年)
西三段目19枚目
3–4 
東三段目34枚目
6–1 
東幕下45枚目
3–1–3 
東幕下55枚目
優勝
7–0
東幕下7枚目
2–5 
西幕下19枚目
2–5 
2014年
(平成26年)
西幕下36枚目
3–4 
西幕下43枚目
4–3 
東幕下37枚目
4–3 
西幕下29枚目
3–4 
西幕下37枚目
3–4 
西幕下46枚目
3–4 
2015年
(平成27年)
西幕下55枚目
3–4 
西三段目6枚目
6–1 
東幕下33枚目
3–4 
東幕下44枚目
5–2 
西幕下28枚目
2–5 
東幕下46枚目
休場
0–0–7
2016年
(平成28年)
西三段目26枚目
5–2 
西三段目筆頭
6–1 
東幕下29枚目
4–3 
西幕下22枚目
4–3 
西幕下16枚目
4–3 
西幕下12枚目
4–3 
2017年
(平成29年)
東幕下8枚目
4–3 
西幕下5枚目
3–4 
西幕下9枚目
3–4 
東幕下14枚目
3–4 
西幕下18枚目
5–2 
東幕下11枚目
4–3 
2018年
(平成30年)
西幕下6枚目
3–4 
東幕下12枚目
4–3 
東幕下10枚目
5–2 
西幕下4枚目
2–5 
西幕下14枚目
5–2 
東幕下7枚目
4–3 
2019年
(平成31年
/令和元年)
西幕下3枚目
優勝
7–0
西十両10枚目
5–10 
西幕下筆頭
3–4 
西幕下5枚目
5–2 
東幕下筆頭
 
x
各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。    優勝 引退 休場 十両 幕下
三賞=敢闘賞、=殊勲賞、=技能賞     その他:=金星
番付階級幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口
幕内序列横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭(「#数字」は各位内の序列)

改名歴編集

  • 荒大波 港(あらおおなみ みなと)2011年11月場所
  • 剛士 港(ごうし みなと)2012年1月場所 - 2017年3月場所
  • 若元春 港(わかもとはる みなと)2017年5月場所 -

脚注編集

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注釈編集

  1. ^ 日本相撲協会の規定では、紋付き袴は十両以上でないと着用できない

出典編集

  1. ^ 『大相撲中継』2018年2月17日号 p.83
  2. ^ 平成29年五月場所を振り返って arashio.net (2018年3月14日閲覧)
  3. ^ 平成29年九月場所を振り返って arashio.net (2018年3月14日閲覧)
  4. ^ 『相撲』2012年3月号51頁
  5. ^ 『相撲』2012年2月号71頁 十両以下各段優勝者
  6. ^ 平成26年 五月場所を振り返って (1) arashio.net (2018年3月14日閲覧)
  7. ^ 連載:平成28年一月場所を振り返って (3) arashio.net (2018年3月14日閲覧)
  8. ^ 【鼎談】大波三兄弟,三人三役そろい踏みを目指して[後編] 荒汐部屋公式サイト
  9. ^ 新十両若元春「甘かった」兄弟子蒼国来の言葉で奮起 日刊スポーツ 2019年1月30日23時21分(日刊スポーツ新聞社、2019年2月1日閲覧)
  10. ^ 若元春 7戦全勝で幕下優勝!「やっとかな」春場所は弟・若隆景と兄弟関取へ Sponichi Annex 2019年1月25日 15:13(スポーツニッポン新聞社、2019年1月25日閲覧)
  11. ^ “若元春、霧馬山が新十両 大相撲春場所の番付編成会議”. 産経新聞. (2019年1月30日). https://www.sankei.com/sports/news/190130/spo1901300013-n1.html 2019年1月30日閲覧。 
  12. ^ 大相撲ジャーナル』2019年3月号 p.25.
  13. ^ 十両昇進・若元春「恥じぬ相撲を」 兄弟と闘志、都内で祝賀会 福島民友 2019年02月03日 09時50分(福島民友新聞社、2019年2月3日閲覧)
  14. ^ 福島出身の兄弟関取が白星 「相撲もそう、前に前に」 朝日新聞DIGITAL (文・甲斐弘史) 2019年3月11日22時48分(朝日新聞社、2019年3月16日閲覧)

関連項目編集

外部リンク編集