若子内 悦郎(わかこない えつろう、1950年3月30日 - )は、日本歌手東京都港区出身。若木 ヒロシ、ちの はじめという名前でも活動。

若子内 悦郎
別名 若木 ヒロシ、ちの はじめ
出身地 日本の旗東京都港区
活動期間 1960年代 - 2023年現在
共同作業者 ザ・バロン
ヤング101
ワカとヒロ

来歴・人物 編集

1967年に清須邦義(元麻生京子とブルー・ファイア)、河内広明(のちの芹澤廣明)らと尾藤イサオのバック・バンド「ザ・バロン」を結成してベーシスト兼ヴォーカリストとして活動した。

ザ・バロンは1969年2月に尾藤から独立して、6月にガールシンガーの鍵山珠里と組んだ「ジュリーとバロン」名義のシングル「ブルー・ロンサム・ドリーム」でレコード・デビューを果たした。その頃、NHKが翌1970年1月からの放送を予定していた新しい音楽番組『ステージ101』のオーディションに合格して、番組の出演グループになるヤング101に加入した[1]

1970年1月10日から総合テレビでステージ101の放送が開始され、若子内はザ・バロンの他のメンバーと共にヤング101のメンバーとしてレギュラー出演した。ヤング101ではデュークエイセスの創立者でステージ101の音楽監督を務めた和田昭治からヴォーカル・トレーニングを受けた。1972年3月に清須が渡米する為にヤング101を卒業してザ・バロンが解散すると、若子内は番組内で河内とデュオ「ワカとヒロ」(のちに「ワカ&ヒロ」)を結成して、5月に番組オリジナルソング「にくい太陽」(作詞:増永直子/作曲:東海林修)で東芝(エキスプレス)よりレコード・デビューした。さらに10月からはヤング101の他のメンバーと共同で番組の進行役を兼任し、1973年には番組テーマ曲「ステージ101 テーマ'73」を作曲。河内と共に1974年3月31日の最終回まで出演した[注釈 1]

1975年にワカ&ヒロが解散した後は、ヴォーカリスト、スタジオミュージシャンとして活動。郷ひろみ谷村新司浜田省吾CHAGE and ASKA吉田拓郎松田聖子KinKi Kids等、多くのアーティストのレコーディングやコンサートのサポートを行なってきた。CMソング・テーマパーク・アニメソングなど多方面にわたって現在も活動中である。

はじめ人間ギャートルズ』のエンディングテーマ「やつらの足音のバラード」(ちのはじめ名義)や、子供向け番組ひらけ!ポンキッキ』の挿入歌「パップラドンカルメ」の歌唱が、放映当時子供だった世代を中心に比較的よく知られている。

1979年には、井上鑑(キーボード、ピアノ、ヴオーカル)、津村康彦(リード・ギター、エレクトリツク・シタール、ヴオーカル)、金田一昌吾(ベース・ギター)、ザ・バロンの同僚だった宗台春男[注釈 2](ドラムス、パーカッション)と「地球の子供たち」名義のアルバム『サンサーラ』[2]を発表。

山本正之と似た声質・歌唱のため同一人物と認識されていることがあるが誤りである。

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  • 謎の円盤UFO(1971年、『謎の円盤UFO』主題歌)
  • シャドーのテーマ(1971年、『謎の円盤UFO』挿入歌)
  • 帰ってきたウルトラマン(1971年、『帰ってきたウルトラマン』主題歌)※東芝から発売のカバー盤。コーラスは少年少女合唱団みずうみ
  • MATチームの歌(1971年、『帰ってきたウルトラマン』挿入歌)※同上。
  • サンダーマスク(1972年、『サンダーマスク』主題歌)※「若木ヒロシ」名義。
  • 戦え!! サンダー(1972年、『サンダーマスク』副主題歌)※同上。
  • かぜよふけふけ(1975年4月、みんなのうたで放送。)
  • ながれ橋(『大江戸捜査網』エンディングテーマ)
  • やつらの足音のバラード(『はじめ人間ギャートルズ』副主題歌)※「ちのはじめ」名義。
  • パップラドンカルメ(1978年、『ひらけ!ポンキッキ』挿入歌。キャニオン CX-113)
  • かえらなかった時計屋さん(1978年、『ひらけ!ポンキッキ』挿入歌。キャニオン CX-114)
  • パナシのうた(『ひらけ!ポンキッキ』挿入歌)
  • 地獄のジョー(1980年、『トム・ソーヤーの冒険』挿入歌)
  • Take Off!! スーパーGUTS(1997年、『ウルトラマンダイナ』挿入歌)※ピーカブー、MoJoとの合同ユニット「ナイトスキャッツ」名義。

コーラス参加 編集

作曲 編集

  • 風の子さっちゃん(サンリオキャラクター『タイニーポエム』イメージソング[4]
  • 石野陽子(いしのようこ)「ロマネスク・ヨコハマ」

ディスコグラフィ 編集

シングル 編集

ワカとヒロ(ワカ&ヒロ)
レコード会社
規格品番
発売日
曲名 作詞(訳詞) 作曲 編曲
東芝
ETP-2668
'72年5月5日
A にくい太陽 増永直子 東海林修 東海林修
B 神と悪魔 増永直子 東海林修 東海林修
東芝
ETP-2744
'72年10月5日
A 愛する人へ 岡田富美子 東海林修 東海林修
B 僕はどこへも行かない 島津ゆう子 東海林修 東海林修
東芝
ETP-2813
'73年3月5日
A 想い出の青い空 A. Hammond, M.
Hazlewood(森愛仁霞)
A. Hammond, M. Hazlewood 深町純
B 旅に出ようかな 若子内悦郎 若子内悦郎 クニ河内
東芝
ETP-2893
'73年8月20日
A 聞き違い 岡田冨美子 東海林修 東海林修
B 夏の伝説 山川啓介 河内広明 東海林修

アルバム 編集

ワカとヒロ(ワカ&ヒロ)
  • 愛する人へ(EXPRESS/東芝音楽工業、ETP-8206)1972年11月5日
愛する人へ
A面
『作詞』の(  )は日本語詞の作者名を示す。
#タイトル作詞作曲編曲
1.「ヘイ・ジュード」(ビートルズ)   
2.「名前のない馬」(アメリカ)   
3.「アメリカン・パイ」(ドン・マックリーン)   
4.「サムデイ・ネバー・カムズ」(C.C.R.)   
5.「空中楼閣」(ドン・マックリーン)   
愛する人へ
B面
『作詞』の(  )は日本語詞の作者名を示す。
#タイトル作詞作曲編曲
1.「愛する人へ」岡田冨美子東海林修 
2.「マイ・ウエイ」(岩谷時子)  
3.「にくい太陽」増永直子東海林修 
4.「ゴッドファザーのテーマ」(千家和也)  
5.「ただ別れを待つだけ」島津ゆう子河内広明 
6.「おまえとゆこう」若子内悦郎若子内悦郎 
7.「太陽からの子守歌」岡田冨美子東海林修 
  • 想い出の青い空(EXPRESS/東芝音楽工業、ETP-8232)1973年3月25日
想い出の青い空
A面
『作詞』の(  )は日本語詞の作者名を示す。
#タイトル作詞作曲編曲
1.「想い出の青い空」(森愛仁霞)  
2.「明日の風」(増永直子)  
3.「童話の時代」山川啓介河内広明 
4.「花はいらない」山川啓介河内広明 
5.「炎の男」若子内悦郎若子内悦郎 
6.「旅に出ようかな」北野晶子若子内悦郎 
想い出の青い空
B面
『作詞』の(  )は日本語詞の作者名を示す。
#タイトル作詞作曲編曲
1.「ピーセズ・オブ・エイプリル」(スリー・ドッグ・ナイト)   
2.「魔女のささやき」(イーグルス)   
3.「ふられた気持」(ライチャス・ブラザース)   
4.「イエスタディ」(ビートルズ)   
5.「ライト・マイ・ファイヤー」(ドアーズ)   
6.「ロンリー・サンフランシスコ」(ジヨー・サイモン)   
  • 聞き違い(EXPRESS/東芝音楽工業、ETP-8272)1973年10月5日
聞き違い
A面
『作詞』の(  )は日本語詞の作者名を示す。
#タイトル作詞作曲編曲
1.「聞き違い」岡田冨美子東海林修東海林修
2.「夕焼け通り」山川啓介河内広明河内広明
3.「2月2日」山川啓介若子内悦郎若子内悦郎
4.「はずれ馬券」岡田冨美子若子内悦郎若子内悦郎
5.「夏の伝説」山川啓介河内広明東海林修
6.「愛の季節」   
聞き違い
B面
『作詞』の(  )は日本語詞の作者名を示す。
#タイトル作詞作曲編曲
1.「セイ・ママ」(ジーン・ビンセント)  深町純
2.「ルシール」(エヴァリー・ブラザーズ)  深町純
3.「トラブル」(エルビス・プレスリー)  深町純
4.「オー・プリティー・ウーマン」(ロイ・オービソン)  深町純
5.「ラッキー・スター」(リック・ネルソン)  深町純
6.「ビー・バップ・ア・ルーラ」(ジーン・ビンセント)  深町純

脚注 編集

出典 編集

  1. ^ CD『GOLDEN☆BEST / ステージ101 ヤング青春の日々』(Sony Music House MHCL240-1)ライナーノーツ。
  2. ^ Discogs”. 2023年2月18日閲覧。
  3. ^ 『シング!シング!サンリオピューロランド』(ライナーノーツ)サンリオ、日本、1993年11月21日、3-17頁。SACV-2048。 
  4. ^ 『みんなでうたおう!キャラクターソング』(ライナーノーツ)サンリオ、日本、1992年8月21日、19-20頁。SACV-2030。 

注釈 編集

  1. ^ NHKホールで収録され1993年8月14日に放映されたNHKの『第25回思い出のメロディー』で、ヤング101の元メンバー16名と共に「涙をこえて」を披露。2002年8月10日に大宮ソニックシティから生中継された『第34回思い出のメロディー』で、元メンバー25名と共に「怪獣のバラード」と「涙をこえて」を披露。「怪獣のバラード」は「怪獣のバラード 2002」としてCD『GOLDEN☆BEST / ステージ101 ヤング青春の日々』(Sony Music House MHCL240-1)に収録された。2003年10月21日夜、22日昼、夜の計3回にわたってBunkamuraシアターコクーンにて開かれたヤング101復活コンサート『ステージ101〜明日に架ける橋』に、元メンバー36名と共に出演して、「恋はフェニックス」をソロで披露し、石岡ひろしのソロにコーラスで参加した。また泉朱子一城みゆ希西玲子山田美也子(以上、五十音順)とともに進行役を務めた。22日夜のコンサートは、後日、BS2で放送された。
  2. ^ 元ブルー・ファイア、ザ・バロン、ヤング101。ヤング101には1973年4月1日まで在籍した。2005年に病没。

参考文献 編集

  • 風間嵐、『ステージ101について』、2021年、CD『ステージ101 GO! / ヤング101』(CSレコード DQCL 3611-15)
  • 土龍団+大池マリ、2001年、CD『ステージ101ベスト』(Ultra-vibe CDSOL-1043/44)

関連項目 編集