若駒賞 (岩手競馬)
若駒賞(わかこましょう)は、岩手県競馬組合が施行する地方競馬の重賞競走(M2)である。正式名称は「日本レーシングサービス協賛 若駒賞」、盛岡市が優勝杯を提供している。
若駒賞 | |
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開催国 | 日本 |
主催者 | 岩手県競馬組合 |
競馬場 | 盛岡競馬場 |
創設 | 1981年 |
2023年の情報 | |
距離 | ダート1600m |
格付け | M2 |
賞金 |
1着賞金350万円 |
出走条件 | サラブレッド系2歳オープン、岩手所属 |
負担重量 | 定量(55kg、牝馬1kg減) |
出典 | [1] |
概要
編集1981年に盛岡競馬場のダート1420mのサラブレッド系3歳(現2歳)の岩手所属馬限定の特別競走「若駒賞」として創設。創設当初から1999年まで特別競走として施行され、2000年から重賞競走に格上げとなり、南部駒賞への前哨戦として位置付けられ、上位2着までに南部駒賞への優先出走権が与えられる。
2002年では岩手めんこいテレビから優勝杯の提供を受け、名称を「MIT杯 若駒賞」として施行された。2004年では東日本・九州地区交流競走として施行、2005年から2006年までは地方競馬全国交流競走として施行された。
2007年では施行場を水沢競馬場のダート1600mに変更しオープン特別競走に格下げ、更に南部駒賞への優先出走権付与が優勝馬のみに変更されたが、2008年から再び施行場を盛岡競馬場のダート1600mに戻し、重賞競走に格上げされ、更に南部駒賞への優先出走権付与対象を上位2頭に戻し、この年から未来優駿シリーズに選定された(2019年まで)。
2009年から盛岡市から優勝杯の提供を受け、名称を現在の「盛岡市長杯 若駒賞」に変更した。
2007年から2009年まではスタリオンシリーズ競走に指定され、2007年では「ファルブラヴ賞」、2008年では「ソングオブウインド賞」、2009年では「キッケンクリス賞」、2011年では「ファルブラヴ賞」として優勝馬の馬主に副賞として種牡馬の配合権利が贈られた。なお、2010年と2012年以後はスタリオンシリーズ競走から除外されている。
2014年に南部駒賞の優先出走権付与対象が上位3着馬までに変更された。
2016年に岩手競馬で重賞格付け制度が開始され、M2に格付けされた。
2022年はジュニアグランプリのトライアルとなった(優先出走権付与対象は上位3着以上)。
2023年現在本競走へのトライアル競走はない。2022年の本競走へのトライアルは、若鮎賞であった[2]。2021年以前はサラブレッド系2歳・岩手所属馬限定の定量の重賞競走「ビギナーズカップ」で優先出走権付与対象は3着以上馬であった。なお、2006年以前は「若松賞」が本競走へのトライアル競走であり、上位2着までに本競走への優先出走権が与えられていた。
条件・賞金等(2023年)
編集歴史
編集- 1981年 - 盛岡競馬場のダート1600mのサラブレッド系3歳(現2歳)の岩手所属馬限定の特別競走「若駒賞」として創設。
- 2000年
- 重賞競走に格上げ。
- 上位2着までに南部駒賞への優先出走権が付与される様になる。
- 2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件を「サラブレッド系3歳の岩手所属馬」から「サラブレッド系2歳の岩手所属馬」に変更。
- 2002年 - 当年のみ、岩手めんこいテレビから優勝杯の提供を受け、「MIT杯 若駒賞」として施行。
- 2004年 - 当年のみ、東日本・九州地区交流競走として施行され、出走条件を「サラブレッド系2歳の北海道・岩手・北関東・南関東・九州所属馬」に変更。
- 2005年
- この年から地方競馬全国交流競走として施行され、出走条件を「サラブレッド系2歳の地方所属馬」に変更。
- 小林俊彦が騎手として史上初の連覇。
- 2006年 - ホッカイドウのグローリーソングが他地区の地方所属馬として史上初の優勝。
- 2007年
- 施行場を水沢競馬場のダート1600mに変更。
- 出走条件を「サラブレッド系2歳の地方所属馬」から「サラブレッド系2歳の岩手所属馬」に変更。
- オープン特別競走に格下げ。
- 南部駒賞への優先出走権付与対象を1着馬に変更。
- スタリオンシリーズ競走に指定。
- 2008年
- 施行場を盛岡競馬場のダート1600mに戻す。
- 重賞競走に再び格上げ。
- 南部駒賞への優先出走権付与対象を上位2着までに戻す。
- 未来優駿シリーズに選定。
- 2009年 - 盛岡市から優勝杯の提供を受け、名称を現在の「盛岡市長杯 若駒賞」に変更。
- 2010年
- スタリオンシリーズ競走から除外。
- 瀬戸幸一が調教師として史上初の連覇。
- 2012年 - スタリオンシリーズ競走から除外。
- 2014年 - 南部駒賞の優先出走権付与対象が上位3着馬までに拡大される。
- 2020年 - 未来優駿シリーズから除外。
- 2021年 - レース名を「日本レーシングサービス協賛 若駒賞」に変更。
- 2022年
- 2023年 - 南部駒賞のトライアルに戻される。
歴代優勝馬
編集全て盛岡競馬場で施行。
回数 | 施行日 | コース距離 | 優勝馬 | 性齢 | 所属 | タイム | 優勝騎手 | 管理調教師 | 馬主 |
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第20回 | 2000年11月11日 | ダ1600m | テイクアトリウム | 牡3 | 盛岡 | 1:42.7 | 佐藤雅彦 | 櫻田浩三 | 山本武司 |
第21回 | 2001年11月10日 | ダ1600m | ナノテクノロジー | 牡2 | 水沢 | 1:41.1 | 村上忍 | 千葉四美 | 池谷誠一 |
第22回 | 2002年11月3日 | ダ1600m | トキノシャトー | 牝2 | 盛岡 | 1:42.9 | 南郷家全 | 城地藤男 | 籐井利平 |
第23回 | 2003年10月25日 | ダ1600m | シャンハイジャパン | 牝2 | 水沢 | 1:41.4 | 草地保隆 | 遠藤隆夫 | 高橋ツメ |
第24回 | 2004年10月17日 | ダ1600m | ウツミジョンソン | 牡2 | 水沢 | 1:42.2 | 小林俊彦 | 村上佐重喜 | 内海政行 |
第25回 | 2005年10月16日 | ダ1600m | アテスト | 牡2 | 盛岡 | 1:40.7 | 小林俊彦 | 櫻田浩三 | 山本武司 |
第26回 | 2006年10月15日 | ダ1600m | グローリーソング | 牡2 | 北海道 | 1:42.0 | 服部茂史 | 林和弘 | 坂英樹 |
第28回 | 2008年10月19日 | ダ1600m | ワタリシンセイキ | 牡2 | 水沢 | 1:41.5 | 関本淳 | 三野宮通 | 阿部茂 |
第29回 | 2009年10月19日 | ダ1600m | ロックハンドスター | 牡2 | 水沢 | 1:41.2 | 阿部英俊 | 瀬戸幸一 | 千葉浩 |
第30回 | 2010年10月18日 | ダ1600m | ベストマイヒーロー | 牡2 | 水沢 | 1:39.4 | 菅原勲 | 瀬戸幸一 | 千葉浩 |
第31回 | 2011年10月17日 | ダ1600m | アスペクト | 牡2 | 盛岡 | 1:38.8 | 山本政聡 | 櫻田浩三 | 山本武司 |
第32回 | 2012年10月22日 | ダ1600m | ロックハンドパワー | 牡2 | 水沢 | 1:41.4 | 村上忍 | 菅原勲 | 千葉浩 |
第33回 | 2013年10月21日 | ダ1600m | ライズライン | 牡2 | 水沢 | 1:37.2 | 小林俊彦 | 千葉幸喜 | 大久保和夫 |
第34回 | 2014年10月20日 | ダ1600m | ロールボヌール | 牡2 | 水沢 | 1:37.9 | 山本聡哉 | 千葉幸喜 | 大久保和夫 |
第35回 | 2015年10月19日 | ダ1600m | メジャーリーガー | 牡2 | 水沢 | 1:41.7 | 関本淳 | 小林義明 | 伊藤裕一 |
第36回 | 2016年10月17日 | ダ1600m | サンエイリシャール | 牡2 | 水沢 | 1:40.8 | 山本聡哉 | 瀬戸幸一 | 鈴木雅俊 |
第37回 | 2017年10月15日 | ダ1600m | ニッポンダエモン | 牡2 | 盛岡 | 1:41.1 | 齋藤雄一 | 櫻田康二 | 大久保和夫 |
第38回 | 2018年10月14日 | ダ1600m | ニューホープ | 牡2 | 水沢 | 1:40.1 | 山本政聡 | 畠山信一 | 吉田勝利 |
第39回 | 2019年10月13日 | ダ1600m | グランコージー | 牡2 | 盛岡 | 1:39.5 | 鈴木祐 | 櫻田康二 | 布施慶士 |
第40回 | 2020年10月18日 | ダ1600m | リュウノシンゲン | 牡2 | 水沢 | 1:40.7 | 坂口裕一 | 菅原勲 | 蓑島竜一 |
第41回 | 2021年10月4日 | ダ1600m | カクテルライト | 牝2 | 盛岡 | 1:40.2 | 山本政聡 | 小西重征 | 長澤茂 |
第42回 | 2022年9月20日 | ダ1600m | ケープライト | 牝2 | 水沢 | 1:41.0 | 山本政聡 | 佐藤浩一 | 島川隆哉 |
第43回 | 2023年10月15日 | ダ1600m | ミヤギヴァリアント | 牡2 | 水沢 | 1:39.3 | 村上忍 | 菅原勲 | 鈴木雅俊 |
※重賞競走として施行された2000年 - 2006年、2008年以降とする。
※馬齢は2000年については旧表記を用いる。
各回競走結果の出典
編集関連項目
編集脚注・出典
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c d e “令和5年度第9回 盛岡競馬競走番組表(概定)” (PDF). 岩手競馬オフィシャルページ. 2023年10月13日閲覧。
- ^ “令和4年度番組編成要領及び諸規程集” (PDF). 岩手競馬オフィシャルページ. p. 9. 2022年9月9日閲覧。
- ^ 若駒賞(盛岡)のダート変更について(9/20) - 地方競馬全国協会、2022年9月20日配信・閲覧