イギリス領南極地域

イギリスが領有を宣言している南極の地域
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イギリス領南極地域
British Antarctic Territory
イギリス領南極地域のsvg イギリス領南極地域のsvg
イギリス領南極地域の旗 イギリス領南極地域の紋章
モットー:Research and Discovery 探求と発見
国歌:God Save the King 国王陛下万歳
イギリス領南極地域の位置
公用語 英語
首都 ロゼラ基地(主な基地)
君主 チャールズ3世
面積
 -  総面積 1,709,400 km²
 -  水面積率 (%) 極僅か
人口
 -  推計 200
 -  人口密度 -/km²
GDP (PPP)
 -  合計
通貨 イギリス・ポンド (GBP)
時間帯  
ISO 3166-1
ccTLD

イギリス領南極地域(イギリスりょうなんきょくちいき、British Antarctic Territory)は、イギリスが領有を宣言している南極の地域。西経20度から西経80度まで、南緯60度から南極点までの扇形の地域である。

南極大陸における領有宣言としては、最も古い。イギリス領南極地域はグレアムランドサウス・シェトランド諸島サウス・オークニー諸島からなる。定住人口はないが、200人程度の研究者などがハレー基地 (Halley Base) などの観測基地にいる。

この領域はかつてはフォークランド諸島属領だったが、1962年3月3日に南緯60度を境として分割され、イギリス領南極地域となった。ただし、イギリスの主張は国際的には認められていない。この地域は、チリチリ領南極地域)とアルゼンチンアルゼンチン領南極地域)も領有を主張しており論争となっている。現在、イギリスも締約している南極条約によって、南極地域における領土主権、請求権は凍結されている。

歴史 編集

イギリスのウィリアム・スミスが1819年2月19日にサウス・シェトランド諸島を発見しイギリスの領有を宣言した。グレアムランドは1820年に発見、1821年にはサウス・オークニー諸島が発見された。1832年にイギリスがグレアムランドの命名を宣言。1908年7月21日に、サウスジョージア島、サウス・オークニー諸島、サウス・シェトランド諸島、サウスサンドウィッチ諸島及びグレアムランドについて、フォークランド諸島属領の一部とすることが宣言される[1][2]

1943年最初のイギリス軍基地が建設され、1962年イギリス領南極地域発足。1989年7月1日フォークランド諸島総督のイギリス南極地域高等弁務官兼任を解き、この地域の行政管理を本国の外務英連邦省海外領土局に移す。

地理 編集

総面積170万9400km2[3]で、その内サウス・シェトランド諸島は4700km2、サウス・オークニー諸島は624km2である。

脚注 編集

  1. ^ R. K. Headland. “TERRITORIAL CLAIMS IN THE ANTARCTIC TREATY REGION”. Scott Polar Research Institute. 2019年5月29日閲覧。
  2. ^ Colonies in Conflict: The History of the British Overseas Territories,Charles Cawley,Cambridge Scholars Publishing, 2015/09/04,P134,ISBN 9781443881289
  3. ^ 英国外務省-国のプロフィール-英国南極の領土 (英語)

関連項目 編集