莒光号

中華民国(台湾)の列車

莒光号(きょこうごう)は中華民国で運行されている列車種別の一つ。自強号の補完列車として運行され停車駅が多く、日本の鉄道における日本国有鉄道JR急行に相当する[1]

莒光号
TRA E215 Chukuang at Houbi Station 20150308.jpg
後壁駅を通過する西部幹線の「莒光號」
各種表記
繁体字 莒光號
簡体字 莒光号
拼音 Jǔguānghào
注音符号 ㄐㄩˇ ㄍㄨㄤ ㄏㄠˋ
ラテン字 Chu Kuang Hao
発音: ジューグアンハオ
台湾語白話字 Kí-kong-hō
日本語読み: きょこうごう
英文 Chu-Kuang Express
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名前の由来は、蔣介石の訓示である「毋忘在莒」「光復大陸[注釈 1]による。

概略編集

1970年世界銀行からの借款により導入された車両であり、日本車輌製造日立製作所が共同生産した35SP32850型客車27輌を中心に構成されている。

1970年2月3日、27輌の莒光号はR100ディーゼル機関車により牽引されて運用が開始された。当日の運行は台北台中間の1011~1014次列車であり、運賃は当時の普通列車の3倍に相当する117元であった。同年2月20日には台北~高雄間の西部幹線全線での運用が開始されている。

上記で紹介した莒光号以外にも、1970年代から80年代中期にかけて多くの車輌が投入された。型式は異なるが、車体が白地に青線という塗装と、内装に絨毯ソファを使用している点では共通していた。

 
R100ディーゼル機関車牽引の莒光号

縦貫線の電化が完成した後は、車体はオレンジ色塗装に変更された。1986年には10200型車輌が投入され、空調設備を上部に設置し、ステンレスを採用したことで軽量化を実現している。

1995年には各型莒光号のドアが自動化に変更となり、LEDサボを採用すると同時に障害者設備を整備した。この改造を施した莒光号を通称と称している。2005年末現在441輌が運用されている。 莒光号は自強号により第二優等となったが、自強号用の電車の車両数が少ないため、1996年まではメインの優等列車として活躍していた。 しかし、1996年にプッシュプル式のE1000型が導入されてからは、圧倒的な編成数のために、莒光号はE1000型に地位を奪われることになる。1997年から1998年の2年間で、上りと下りの停車駅が少ない計6本の莒光号(上りは12、2、14、20、10、8回、下りは13、15、1、23、25、7回)が廃止され、自強号に置き換えられた。

1999年に発生した921地震により、山線(台中線)は大きな被害を受け、山線が運行可能になるまで、海線経由で運行された。

2000年10月20日、エアコン付きの復興号を10500型の莒光号と観光列車に改造し始めたため、復興号の一部(104、126、113、119次)が莒光号(14、10、23、2次)に置き換えられ、通常の莒光号は10両編成から9両編成に短縮された。 停車駅と時間が復興号と変わらないため、便乗値上げと批判されたものの、その後も、多くの復興号が莒光号に変更された。

車輌の改造であるが、2003年台湾鉄路管理局高雄隆成発車輌廠間で契約上の問題が発生した。何年もの訴訟の末、ついに契約は解除され、改修プロジェクトは完全に中止された。 結局、FPK10600 / FPK11600の莒光号は39両しか改造できず、38両(莒光号24両+復興号14両)が廃車となり、改造されなかった残りの35両は元の姿のまま走り続けた。

2004年春には10600型の莒光号が加わり、5月中旬には莒光号の定期列車が9両編成から8両編成に減車されている。

台湾高速鉄道(THSR)が開通し、太魯閣(タロコ)号や普悠瑪(プユマ)号が加わった後、莒光号は東西両路線ともに徐々に本数を減らしていった。

2011年9月28日、列車番号が2桁から3桁に調整され、不定期列車は4桁のまま、千番台は5桁に固定された。 非電化区間などディーゼル機関車牽引の場合には冷房電源供給用に電源荷物車が連結される。

一部は商務車を連結した環島之星号として団体観光列車に活用されている。

営業編集

 
莒光号の切符

現在運用されている莒光号は合計441輌、総座席は22,000席を超える。2004年の年間延べ乗客数は20,374,404人である(台鉄全体では168,473,029人)。

車輌編集

 
40FPK10670号客車
 
莒光号の車内
  • 客車(旧莒光)
    • 35SP32600
    • 35SP32720
    • 35SP32750
    • 35SP32800
    • 35SP32850
    • 35SP32950
    • 40FP10000(FP10001-FP10064)
    • 40FPK10000(FPK10001-FPK10008)
    • 40FPK11000
    • 35FP1000
    • 35FPK1000
    • 35FPK1100
    • 40FP10100
    • 40FPK10100
    • 40FPK11100
    • 35FPK10200
    • 35FPK11200
    • 35FPK11300
  • 客車(新莒光)
    • 35FPK10400
    • 35FPK11400
    • 35FPK10500
    • 35FPK11500
    • 40FPK10600
    • 40FPK11600

将来編集

2024年をめどに莒光号は復興号とともに段階的に廃止され、EMU900型(区間車・区間快車)とEMU3000型(自強号)に置き換えられる予定である。

関連項目編集

注釈編集

  1. ^ 戦国時代の名将楽毅率いる連合軍に領土の大部分を占領されたものの、僅かに残った莒県を足場に名将田単の用兵によって結果として領土を回復した故事を指し、田単が莒から斉全土を奪回したように中華民国政府が台湾を足掛かりに大陸奪回を目指すことを意味している。

出典編集

  1. ^ イカロス出版『台湾鉄道の旅 完全ガイド』p 102