菅生神社 (岡崎市)

愛知県岡崎市にある神社

菅生神社(すごうじんじゃ)は、愛知県岡崎市康生町にある神社。毎年夏に行われる菅生祭(後述)は、能見神明宮大祭(5月)、岡崎天満宮の例祭(9月)とともに岡崎三大祭の一つに数えられている[1][2]

菅生神社
菅生神社
所在地 愛知県岡崎市康生町630-1
位置 北緯34度57分22.32秒 東経137度9分45.92秒 / 北緯34.9562000度 東経137.1627556度 / 34.9562000; 137.1627556 (菅生神社 (岡崎市))座標: 北緯34度57分22.32秒 東経137度9分45.92秒 / 北緯34.9562000度 東経137.1627556度 / 34.9562000; 137.1627556 (菅生神社 (岡崎市))
主祭神 天照皇大神、豊受姫命、須佐之男命、菅原道真公、徳川家康
創建 110年10月
例祭 7月20日(菅生祭例大祭)
8月第1日曜日(菅生祭鉾船神事)
地図
菅生神社の位置(愛知県内)
菅生神社
菅生神社
菅生神社 (愛知県)
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概要 編集

社伝によれば、起源は第12代景行天皇の時代にさかのぼる。110年10月、景行天皇の子の日本武尊(やまとたけるのみこと)が東国平定のために菅生の地を通過した際、高石(たかいわ)に伊勢大神を勧請し、神社を建て「吹矢大明神」と称した。菅生神社が岡崎市最古の神社と言われるのはこの言い伝えをもとにする。なお高石は現在の菅生町岡崎信用金庫本店南側の満性寺あたりを指す。

2016年平成28年)9月から、季節・行事限定絵柄の御朱印を制作。東京や大阪に評判が広がり、桜の花びらを取り入れた4月は5時間待ちの日もあったという。御朱印販売の時期は参拝客で賑わう[3]

年表 編集

菅生祭 編集

菅生祭(すごうまつり)は厄災の除去を祈願したお祭りで、7月19日の「宵宮祭」、20日の「例大祭」、8月第1土曜日の「鉾船神事・奉納花火」の3つの祭事が執り行われている。

江戸時代文化・文政の頃から、乙川(菅生川)に提灯を付けた鉾船を浮かべ金魚花火や手筒花火等を打ち上げ奉納している[5]1818年文政元年)には岡崎藩主上覧花火が催され、城下各町や近在の村々が技を競ったという。

8月第1土曜日の祭事は現在、「岡崎城下家康公夏まつり」の花火大会との共催で行われている[6]。菅生祭の概要は以下のとおり。14時開始。14時30分、2艘の鉾船、天王丸・菅生丸[7]に宮司らが分乗し安全を祈願。これを「船魂祭」という。宮司の祝詞に続き「鉾船神事」が行われる。これは船上から菰(こも)で編んだ舟形の中に人形(ひとがた)、神葭(みよし)を乗せ、菅生川に流し、疫神を流すというもの。「鉾船神事」が終わる頃、長持ちを担いだ氏子衆の練り込み行列が開始される。菅生町祐金町六地蔵町の3町は自町の練り込みを行ったのち、中央緑道西側に一旦集結。そこから川沿いに神社へ向かう。本町連・康生連・籠田町の3町は自町を回らず、前述の集結地から乙川沿いを進む。15時30分、神前にて奉納手筒花火。19時、天王丸・菅生丸の船上の提灯塔に一年の月数を表す12 個の提灯を立て並べ、手筒花火を打ち上げ、金魚花火を奉納する[1][8]

ギャラリー 編集

年間行事 編集

脚注 編集

  1. ^ a b 『岡崎市歴史的風致維持向上計画』第2章 04 岡崎城下の三大祭りにみる歴史的風致”. 岡崎市ホームページ. p. 181-195 (2023年7月14日). 2024年1月17日閲覧。
  2. ^ “岡崎で「能見神明宮大祭」-女児ら舞を披露、山車8台練り歩く”. 岡崎経済新聞. (2013年5月13日). http://okazaki.keizai.biz/headline/860/ 2015年5月12日閲覧。 
  3. ^ 森田真奈子「かわいい御朱印に熱視線 岡崎・菅生神社 歴史や行事絵柄、季節限定」 『中日新聞』2017年5月26日付朝刊、西三河版、16面。
  4. ^ 岡崎市指定文化財目録”. 岡崎市ホームページ (2023年7月12日). 2024年1月17日閲覧。
  5. ^ 菅生神社公式サイト - 菅生祭
  6. ^ 2013年平成25年)の第65回花火大会から、名称は「岡崎城下家康公夏まつり 第○回花火大会」に変わった。
  7. ^ 1969年(昭和44年)、台風による増水で「千鳥丸」が流され、鉾船はしばらく1艘しかなった。1978年(昭和53年)、市は花火大会の30回目を記念して「菅生丸」を新造し、古くなった「天王丸」も船体をつくり変えた。
  8. ^ 岡崎むかし館通信 vol.9 (平成26年9月)” (PDF). 岡崎市立中央図書館. 2019年8月4日閲覧。

参考文献 編集

  • 『岡崎の乙川沿い文化・自然・観光』 大石収宏発行・編著、1997年8月31日。

関連項目 編集

外部リンク 編集