葉原信号場(はばらしんごうじょう)は、かつて北陸本線に存在した日本国有鉄道信号場である[2]

葉原信号場
はばら
Habara
新保 (3.4 km)
(3.6 km) 杉津
地図
所在地 福井県敦賀市
北緯35度42分18秒 東経136度6分54秒 / 北緯35.70500度 東経136.11500度 / 35.70500; 136.11500座標: 北緯35度42分18秒 東経136度6分54秒 / 北緯35.70500度 東経136.11500度 / 35.70500; 136.11500
所属事業者 日本国有鉄道(国鉄)
所属路線 北陸本線
キロ程 55.2 km(米原起点)
電報略号 ヨウ
開業年月日 1919年大正8年)11月25日[1]
廃止年月日 1962年昭和37年)6月10日[1][2]
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概要 編集

葉原トンネルをサミットとする25‰に対して設置された。旧線新保 - 今庄の各駅間は標高は大差ないが途中の葉原トンネル前後と山中トンネル前後区間に25‰区間を有するため、当初の複線化案では在来線を盤下げし腹付けする案であったが、これだと深山 - 新保間に25‰区間が残ってしまう。下りループ線を設置する方法もあったはずだが技術畑の関心は今庄 - 中之郷もしくは今庄 - 敦賀間に長大トンネルを思い切って開削する方向に向いていった。

歴史 編集

構造 編集

葉原トンネル南ポータルの本線東側に敦賀方引き込み線3本。本線西側にトンネルを迂回する形で今庄方引き込み線1本。

  • 葉原トンネル北ポータルからは風光明媚な景色が広がるが実は断崖絶壁に近いところで旧線は人為的過失による事故こそなかったが雪崩が通行中の列車を谷底にたたき落す雪害も記録には残っている。
  • 両坑口には黒田清隆の筆になる「永世無窮」と「與国咸休」の額が掲げられていた。現在は長浜鉄道スクエアに移設展示されている。

跡地 編集

本線は現・敦賀市道に、上下引き込み線は北陸自動車道に転用された。

隣の駅 編集

日本国有鉄道
北陸本線
新保駅 - 葉原信号場 - 杉津駅

脚注 編集

  1. ^ a b c d e 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、145頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ a b c 鈴木文彦「北陸本線旧線跡を行く」『鉄道ジャーナル』第33巻第2号、鉄道ジャーナル社、1999年2月、38-40頁。 

関連項目 編集